やっと免許状が届いた

7MHz CW自作機VN-4002が完成した後、JARDに申請し「開設保証願書の保証が適合しました」との通知が届いてから、待つこと一ヶ月、やっとのことで免許状が届いた。

と言っても、記載内容は今までと全く同じ。ぼくはFTDX3000をメインにした固定局の免許と、KX2を使った移動局の2つの免許を持っていて、今回はこちらの移動局免許にVN-4002を追加申請した。なので、電波の形式、周波数及び空中線電力の変更はない。

つまり、JARDで保証が認定されたってことは、事実上の合格なんだよね。でもやっぱり正式には免許状が届いてからでないと、電波は出してはいけない。というわけで、今日から晴れてVN-4002が運用できるようになった。

その前に気になっていたパドルのことなんだけど、「どこでもパドル(右)」は正直言って打ちにくい。

そこでKX2に使っている「Pico Paddle(左)」が簡単に取り外せることがわかったので、このパドルをVN-4002でも使うことにした。

おお、こりゃ打ちやすい。コンパクトになったし、軽いタッチが心地いいな。それに、この前から左手で打つようになってから、少し慣れてきたので、これも続けることにしよう。

本来なら3Wという小さな送信出力なので、やっぱりロケーションの良いところで記念すべき初運用といきたいところだ。でもそれまで待てないので、自宅のアンテナからちょっと試しにやってみることにした。

今日の7メガはどうだろう? さっそくワッチを開始したが、まったく何も聞こえてこない……。う〜ん、残念だなあ。でもせっかくの記念日なので、諦めずにもう少しワッチを続けることにした。

しばらくすると、コンディションが少しずつよくなってきたのか、6エリア九州の局が聞こえてきた。鹿児島市JM6EKY局がはっきり聞こえる。多くの局から呼ばれていたが、何度目かでコールバックあり。

よし、記念すべき1局目の交信完了! おめでとう〜〜〜! なんか嬉しいな。初めてで鹿児島まで飛んだぞ!

しばらくして、7M4NGG/6局、大分県竹田市移動が強力に聞こえてきた。すでにパイルアップのようだ。九州を移動運用しながら旅しているのかな? いいなこういうの。……と、ここでかみさんから用事を授かってQRTとなった。

これで自作のQRP機でも、CWなら充分にQSOを楽しめることがわかった。むしろ、QRPの方が楽しさ倍増のような気がしてきた。さあ、これから季節もよくなるので、移動運用セットを準備してでかけることにしよう! また一つ楽しみが増えたぞ。

 

プチ移動運用

朝早く、かみさんが市民病院に診断結果を聞きに行くというので、車に乗せていった。その待っている時間を利用して、病院から車で5分ほどの岡崎中央総合公園に行って、ちょっとだけ移動運用することにした。

ここは広大な敷地内に野球場や体育館、弓道場、テニスコート、グランド、美術館など多くの施設がある。その広い駐車場はこんなに見晴らしが良いところにある。

 

アンテナは7MHz用のモービルホイップ、またはマルチバンドのリトルターヒルだが、今日はホイップを使用。これを電動式にして上下させている。アンテナは普段は外していて、使うときだけ取り付けるようにしている。

正面に見える大きな建物が市民病院だ。その向こうは岡崎平野で遠く名古屋まで見通せる。ただし、残念ながら他の三方はあまり開けていないので、移動運用にぴったりというほどではないが……。

まずは、アナライザーMFJ-223でSWRを測ると1.14ということで、準備完了!
さっそくワッチしてみよう。

使ったのはKX2だけど、ついでにVN-4002の方でもワッチすることにした。しばらくワッチするが、う〜ん、あんまり聞こえてこないなあ。コンディションがあまりよくないようだ。その後もワッチを続けると、聞こえてきたのが6エリアのJA6HXW局。多少フェージングがあるけどコールしてみよう。

他の局からもコールされていて、じっとその交信が終わるのを待ってコールすると、コールバックしてくれた。熊本県玉名市から599ということで無事QSO完了。

他には8エリアのCQが聞こえたが、多くの局から呼ばれていた。結局何度もコールしたが交信できなかった。

そこでこちらからCQを何度も出すが、さっぱりコールバックなし。今日は時間切れで残念ながらここまでだ。1局しか交信できなかったものの、やっぱり外での運用は気持ちがいいなと思った。また機会をみてどこかに出かけることにしよう。

あ、そうそうVN-4002の感度もまずまずだった。この無線機のデビューは、せっかくなのでもっとロケーションが良い場所でと思っている。

 

バッテリーがついたVN-4002 赤鬼くん

VN-4002で移動運用するための電源を考えていた。ふとKX2に内蔵されているリチウムイオンバッテリーが、そのまま使えることを思いついたので、さっそく同じ物を自分で作ることにした。リチウムイオンバッテリーとバッテリーケース(保護回路付)、そしてDCプラグなど、一昨日の晩にネットで注文したらもう届いちゃった。早いな。

とはいえ、「作る」というような大げさなことではなくて、ハンダ付けしただけのことだけどね(笑)。充電器もKX2用のものがそのまま使えるので便利だ。充電が終わりテスターで電圧を測ると12.14Vあった。

というわけで、裏側にしたトレイの上に、VN-4002とミニスピーカーと、ミニパドルとバッテリーが乗っかった。VN-4002のビスもステンレス製からスチール製のものに変えて、強力マグネットで動かないようにしたし、その他のものもマグネット式にした。

ケースに納めて一体化する方法もあると思うけど、こういうふうにそれぞれがむき出しに見えていたほうが、手作り感があって面白いと思うけどどうだろう。DIYでアタッシュケースを作って、VN-4002とKX2、他にもアンテナやログ、筆記具などを納めるようにしたら面白いかもね。

秋月電子通商でDCプラグを購入したついでに、006P用のプラグも買った。これを使えば、乾電池でも運用ができるのかもしれないなと思ったからだ。9Vだし容量も800mAhだから、どれくらい使えるかはわからないけど、試してみたいなと思った。それに100均で買った小っちゃなトレイに乗っかったぞ。

そして、これらは100均のタッパにすっきりと収まった。さあ、あとは免許状が届いたら、どこか近くにでかけて、VN-4002のデビュー戦としましょうかね。

P.S.
3月4日(月)仕事から帰るとJARDから郵便が届いていた。先週の火曜日に郵送した「開設保証願書」の保証が適合しましたとの通知だ。このあと1ヶ月後に免許状が送られるとのこと。う〜ん、そんなにかかるのかな?

KX2の時もJARD経由で保証を受けたけど、郵送ではなく「電波利用 電子申請・届出システムLite」で申請したからなのか、申請から10日で免許状が届いたよ? きっともっと早く届くんだろうね。

 

 

VN-4002用のバッテリーを作ろう

7MHz QRP CWトランシーバ「VN-4002」が完成したので、JARD経由で申請も完了した。最近はだいぶ春らしくなってきたことだし、無事に免許がおりたら、外にでかけて移動運用を楽しんでみようと思っている。

さて、それで、移動運用の時のバッテリーをどうしようかなと思ったんだけど、ふとKX2に内蔵されているバッテリーが使えるかも? と思った。

KX2には、リチウムイオンバッテリーが内蔵されていて、充電する時はこれを取り出して専用の充電器を使って充電するようになっている。

リチウムイオンバッテリーを取り出すとこんな感じになる。10.8V 2600mAhと書かれている。しかも、うまいことに充電用のDCプラグが付いているのだ。

だとすると、このままVN-4002に使えるのかな。さっそくVN-4002に差し込むと、当然なんだけど使えた。お〜、素晴らしい!…。 かと言って、その都度KX2から取り外して使うというのも面倒だよね。

よし、それじゃということで、KX2用のバッテリーKXBT2をエレクトロデザイン社で調べてみると、わ〜ぉ! 14,689円もするのか。輸入代行だからだよね。

それならば、自分で作ってみることにしようかな。さっそくネットでパーツを探して購入することにした。

あるある。みんな簡単に見つかったよ。便利な時代だよね。
まずリチウムイオンバッテリー、安いのは粗悪品が多いらしいので、パナソニック製にした。パナソニック NCR18650Bリチウムイオンバッテリー 1,400円を3本、ポイントがあるので楽天市場で購入。3400mAhだからXK2用より長持ちしそうだ。

さらに18650バッテリーホルダー 1,130円(送料300円)をバッテリースペースで購入。DCプラグは秋月電子通商にて60円で(安いけど送料が600円なので、ついでに他のパーツもいろいろ)購入した。合計で6,000円ほどだけど、ポイントがあって3,000円で揃えることができた。自作ならケースはなくてももっと安くできるかな。

よし、これでKX2とVN-4002の2台を持っていって、移動運用を楽しむことにしよう。この春はどうやら楽しく過ごせそうだなあ。やっぱりアマチュア無線、しかもCWはいいなとあらためて思う。(関連して移動運用の準備完了モービル用のシャックが完成いう記事もぜひ)

 

VN-4002が無事 帰ってきた

完動に感動!?
ドッグ入りしていたVN-4002が、JL1VNQ / 小野OMの診断を受けて帰ってきた。
さっそく、まずは受信のテストをしてみる。どこでもパドルがマグネット式なので、100均で買ってきたミニスピーカーの底にもマグネットを貼って、金属トレイにセットした。なんだか、みんな小ちゃくって可愛いよね (^^)。

よし、アンテナも接続してスイッチオン!お〜、聞こえる聞こえる。普通に聞こえることがなんと嬉しいことか。そして比較のために FTDX3000で同じ周波数に合わせてCQの局を聞いてみた。驚いた、まったく遜色ない受信感度で受信できる。素晴らしい!感動してしまった。

こんなにいっぱい問題が…
当初は診断のみお願いして、原因がわかったら必要なパーツ等とともに返却いただく予定だった。(状況によっては、もう1セット購入して一から作ろうとも思っていた)でも、問題点が1つならいいけれど、いくつかの問題がありそうな場合は、いちいちこちらに返して、また次の診断となると、とても面倒なことになりそうなので、OMが機転をきかせて、不具合を順に解決していただく結果となった。

その不具合内容は以下の通り

  1. BFO出力が出ていない。 → カップリングコンデンサC9が割れて信号が通っていなかった。
  2. Lo出力波形がおかしい。 → C13も割れていた。
  3. 感度に乱れがあった。 → トリマコンデンサTC2の接触不良。
  4. 出力がまったく出ない。→ バイファイラ巻きコイルの巻き始め同士をつなげて第2端子としてしまったので、インピーダンス変換トランスとして作動せず。
  5. その他、各コイルや装着不良が疑われる箇所の追いハンダなどの修正。

ということで、ぼくのハンダ付けのやり方や、コイルの端子処理が間違っていたことが原因だった。ぼくの力のなさを痛感する。

送信は…?
つぎに送信のテストをしてみた。まだ申請前で電波は出せないので、SWR & パワー計 SX-200とダミーロードをつないでパドルを打ってみた。するとパワー計のメーターはしっかり力強く振れてくれた。嬉しさで思わず「やった!」と叫んだ。

アクリル板をつけた
これで送受信とも無事確認できた。ついに完成したので、基板の上下に保護用のアクリル板を取り付けた。おー、かっこいいぞ〜!

基板の底側のアクリルには、滑り止めの樹脂パーツが付いた。こんな細やかなところまで配慮されているのが、いいなと思う。

LCDには周波数はもちろんのこと、機能ボタンの操作で、いろんな機能の設定ができる。とりあえず内蔵キーヤーのモード設定とCWピッチの調整を行った。

素のままがいい
さて、このあとはケースをどうしようかと考えてみた。アルミのケースに納めたり、木を使ってみるのもいいなと思ったり、アクリル板を加工して周囲を囲むのもいいかもなと思った。

でも、思いとどまった。いや、せっかくいろんなパーツが、それも全て自分が作ったものたちが見えているのに、これらを隠してしまうのは、どうなんだ?と…。

やっぱり、こういうのが見えていた方が、むしろ断然かっこいいよね! それが一番いい。よし、このままにしておこう。

電池で動かす
ちなみに、このVN-4002は13.8Vで3.5Wの送信出力があるが、9Vでも1.9Wの出力がある。ということは、006Pの乾電池でもいいわけだ。仮につないでみて、送受信のテストをしてみた。

ちなみに、20分ほど送受信を繰り返してみたけど、まだ意外に長く使えるのかもしれない。これでいいなら、プラグ付きの電池ボックスみたいなのがあれば、持ち運びには便利かもしれない。みんなどんなやり方をしてるのだろう。

いちおう、ぼくの車にはKX2の移動運用のために、アンテナやバッテリーなどの準備はしてある( モービル運用のシャックが完成 )。これをそのまま使えば問題ないけど、そうではなくて、歩いてどこかに行って、ホイップアンテナで電波を出せたらいいなとも思っている。ま、これはゆっくり考えることにしよう。

3台の小型トランシーバーたち
これで移動用のトランシーバーはFT-817とKX2とVN-4002の3台になった。それぞれの優れた機能や特徴があるので、その都度使い分ければいい。でもやっぱり、この小ささ、軽さ、そして手軽さは断然VN-4002が群を抜いている。

重さを比較してみると

  • FT-817ND :1,170 g
  • KX2          :368 g
  • VN-4002  :149 g

たしかに、FT-817もKX2もオールバンドだし、オールモード、しかもいろんな機能も豊富だ。でもぼくはCWしかやらないし、いろんな機能があっても使いこなすことはない。むしろシンプルで使いやすくて、小さくて軽いのが欲しいと思っていた。

それに、何よりも手塩にかけて自分が作ったとなれば、我が子のように心が通う。今の時代、何でもお金で手に入るかもしれない。でも、こういう暖かい体温を感じれるものを使うってことの特別感は、やっぱりほんとに貴重なんじゃないかなあ。

ということで、このVN-4002を使うには免許の申請が必要だ。さっそくその準備に取りかかることにしよう。

乾杯!
気分的にはビールで乾杯したいところだが、まだ昼間なので昨日焙煎したブラジルサントスNo.2とコロンビア・スプレモを2:1でブレンドしたコーヒーをいただく。その名は「早春の香りブレンド」お〜、すっきりしてうまい!

さあ、これから少しずつ暖かい日が増えてきて、春に向かっていく。また一つ楽しみが増えたなあ。そして、このキットを開発配布していただいたJL1VNQ / 小野OMに心より感謝感謝!

P.S.
そういえば、昨日買ったCQ誌にこんな記事が…。

ちょっと嬉しい。

第二章へ

さあ、基板の組み立てが完了した
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、ぼくの不注意でNJM8202のピンを折ってしまったので、JL1VNQ / 小野OMにお願いしてパーツを送ってもらった。これが組み立て最後のパーツになる。

ハンダ付けを完了して、おもむろに電源のスイッチを入れる。さあ、どうだ!?

「あれ? なんにも 聞こえん・・・」
まったく受信ができないぞ。

送信はどうだ?
SWR & パワー計SX-200にダミーロードにつなぎ、パドルを打ってみる。

「メーターの針が ぜんぜん動かん・・・」
つまり、送信出力が出てるかどうかもわからないってことだ。

ようするに、トランシーバーとしての機能が、まったく働いていないってことになる。さあ、どうする? と言っても自分の能力ではどうしようもない。

トラブルシューティングの極意
JL1VNQ / 小野OMに相談のメールを送ると、さっそく返事をいただいた。
「ここで柴田様に受信機のトラブルシューティングの極意を伝授いたしましょう」
ということで、アナログ受信機のトラブルシュートの、基本中の基本を伝授いただいた。

それは、低周波増幅回路から始めて → 検波回路 → 中間周波増幅回路 → 混合回路 → 高周波増幅回路と外からの信号の流れとは逆方向に、順番に不良の原因を探していくということだった。

と言っても、これを聞いて「なるほど、はい、わかりました!」と言えるノウハウがぼくにあるはずもなく、というかOMはそんなことは百も承知で、具体的なやり方を一つひとつ丁寧に教えてくれた。その内容が、どれくらいわかりやすいかというと、例えば

「Si5351AからのBFO出力がちゃんとKX2で受信(4MHz前後)でき、なおかつDBMのLo入力側であるR31のホット側に、リード線の切れ端などを接触し、よりKX2で強く受信されれば検波回路もまずはOKでしょう」

というように、これならぼくでも何をどうすればよいかが、手に取るようにわかった。

こうやって、ステップごとにチェックした結果を報告すると、次のステップのアドバイスをいただける。このやりとりで製作を始めてから、OMのアドバイスは実に40項目以上にもなっている。

さらに、ぼくの基板の高画質画像を送ると「C70で、左側の端子が十分ハンダ付けされていないような印象です」という具合だ。

他にも「アースパターンに装着するポイントは、ハンダごての熱が逃げやすいので、ハンダがすっと拡がるまで、十分熱が伝わるようにこて先を当てるようにしてください(追いハンダ)」というようにアドバイスしていただいた。

これらの一つずつが、とてもわかりやすいので、何をどうすればよいのかが、初心者のぼくでもよくわかった。そして、確実に前進していった。

全てのアドバイスを受けて
そして、いただいたアドバイスの内容をチェックして全てを手直しをした。その結果はどうかというと……。

  • 受信ができるようになった。→ でも信号が弱い。FTDX3000では59で受ける信号が、聞こえるもののSメーターが振れないくらい弱い。
  • 送信はできるようになった。→ KX2でちゃんとCW受信ができる。ところが定格では3Wの出力なのだが、パワー計のメーターは殆ど振れないくら弱い。

う〜〜ん。あとちょっとなんだけどなあ。

ここまで来ると、もうメールのやりとりだけでは、具体的なアドバイスを受けることが難しい。できることはというと、あとはハンダ付けの精度をあげることくらいしかない。きちんとハンダ付けされているか、ショートはしていないか。部品の向きを間違えていないか。

全部で200個以上もある部品のハンダ付けを一つひとつ確認していくのだ。例によって、iPhoneにマクロレンズを装着して、拡大しながらチェックしていく。

この作業をほぼ朝から晩まで、丸二日続けた。不具合というより、ちょっと気になるな程度のことも、全て一つひとつ修正していく。そして、ついに、もうこれ以上修正できるところはなくなった。

そして、その結果……。
ジャジャ〜〜ン♪
おめでとうございます〜!

なーんてことにはならなかった。

残念だが、いまだに問題は解決せず。とりあえずは受信も送信もできているのに、それぞれが充分なパワーを得られていないのだ。間違いなくどこかに原因は存在するのだけど、それがぼくには見つけられない。

さあ、この先、どうする!?
今はテスターと目視チェックだけで原因を探っているわけだから、この先は、オシロスコープやシグナルジェネレータなどで原因を探るしか方法はない。オシロスコープを買ってもいいとは思うが、どうするかだ?

でもぼくの心の中は決まっていた。「もう、限界だな」と…。
精神的にはまだまだ大丈夫だけど、ぼくのスキルではもう限界だなということだ。かと言ってこれで終わりにするつもりはない。

そうではなく、これ以上オシロスコープを購入して続けるより、もう1セット新たに購入して「今までの経験を生かして、もう一度最初から作り直そう!」それが一番よいと思っていた。

するとOMからの返事がこうだった。
「オシロなどない中で、ここまで出来たことは、とてもすごいことだと思います」
と、かえって暖かい言葉をかけていただき、さらには「ただ私の経験上、これ以上は測定器がない中では、なかなか解消は難しい印象でもあります」
ということだった。やっぱり…。

そして、
「ですので、一度実物を拝見させていただくと、原因がはっきりして、それが今後にも生かされるような気がします。その上でもう1セット作ることも良いですし」。

ということだった。つまり、ただこのまま終えて新しいものを作るより、今回の原因をはっきりさせた上で、次に生かしたほうがよいということだった。もちろん、ぼくとしてはこの上ないありがたい言葉だった。

ということで、ぼくの「赤鬼マーベル君」は一旦精密検査のためにドッグ入りすることになった。そして、OMに今回の原因を調べてもらい、次のチャレンジにつなげることにしよう。

貴重な体験だった
今回の製作経験で、トランシーバーを作るということと、その後の修復を行ったということだけでなく、ぼく自身もいろんなことを学んでいくことができた。これぞアマチュア無線ならではの貴重な経験ではないかと思う。

それにぼくが未熟だったから、こんなふうにまともに完成させることができなかったものの。でも、だからこそ体験できた貴重な数々。これはきっと神様がぼくにくれた宝物なんだと思っている。感謝感謝!

部品一つひとつがどんな働きをするのか、回路図の見方、正しいハンダ付けの仕方、正しいコイルの巻き方など、それに皮肉にも、パーツをうまく付け直しする技術も習得した(笑)。これらはとても貴重な体験だったし、楽しい経験だった。ここまで、とても親切に指導していただいたJL1VNQ / 小野OMに感謝の気持ちでいっぱいだ。

ということで、7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、まだ終わりではない。これから第二章が待っている。とても楽しみだ!

P.S.
今日のコーヒーは深煎りコスタリカ。コーヒーの焙煎は難しいようで、簡単。簡単そうで、難しい。これはどんなことでもいえることで、どんなことも、楽しんで(※面白いなって思って)取り組もうという気持ちがあるかどうかで、結果が大きく変わってしまう、ってことじゃないだろうか。

さて、この記事を読んでくれた人で、まだCWの免許を持っていない人がいたら、ぜひ免許取得のチャレンジをして欲しい。そして、このQRPトランシーバーの製作にもチャレンジして欲しいと思う。

ぼくのような知識も技術もない人間でも、気持ちされあれば、こういうことが楽しめるってことも知って欲しい。ぜひとも!

※ 「楽しむ」という言葉が、最近よく使われているけど、意外に伝わらない言葉だなと思うようになった。もっといい言葉はないだろうか。

 

奇跡のコーヒー

基板の組立が完了
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、2枚の基板の組立作業が終了した。さあ、いよいよこの2枚を合体させ、電源を入れ、動作チェックを行うのだ。

こういうときはやっぱり、ワクワク、ドキドキするよね。
カチッとスイッチをいれると、ビープ音とともに表示部に数値が並んだ。よし、ここまではオッケー。とりあえず、表示はされているし、5つの機能ボタンは正常に作動する。周波数も動かせるし、CWも打てて、ちゃんとモニターもできる。

ところが、肝心な「受信」ができないのだ。
どうしてだ!?

さらに詳しく症状を調べてみると

① C49あたりを指で押さえても、ハム音が確認できない。
② Sメータもフルスケールのままだ。
③ Q1とQ3のVG2Sの値が正常値2Vなのに、0.1Vにしか上がらならない。
④ 送信は出力が出ていない。
⑤ 周波数ステップが変えられない。

これ以外にも不具合があるかもしれないけど、ともかく全然あきまへんわ (=_=)

原点に戻ろう
とにかく一度原点に戻って、コントロール部の基板の動作チェックからやり直すことにした。キャリアの確認はソニーのゼネガバ受信機ではなく、無線機KX2でよりわかりやすい方法に気がついた。どうしてこんなことも気がつかなかったんだろう。

そして、大きなミスを発見。U2(Si5351Aクロックモジュール)の向きが正反対になっていた。これを付け直したところ、うまくいった。3つのキャリアをはっきり受信できたのだ。つぎに送信周波数とKX2の受信周波数を会わせて、パドルを打ってみると強力に受信することができた。大きな前進だ。

しかし、それでもやっぱり受信ができない。

失敗を楽しむのだ
とはいえ、ぼくはこの状況を楽しんでいる。うまくいかないことを、いかにして乗り越えていくか。これは何にもない平凡な人生を生きるより、厳しくて波瀾万丈な人生を生きるほうが、より「生きる価値」があるということと同じだ。

今まで新しい商品を開発してきたときは、いつだってそうだった。ほとんどうまくいったことなんかない。むしろ失敗の連続だった、でも、それを乗り越えていく過程で、いろんなことを学んでいった。それが大きな宝物だったと思う。だから、今回もこの難関を乗り越えることを、じっくり楽しもうと思っている。

まずは、回路図と現物のチェックから始まる。ダイオードの向きは間違っていないだろうか、一つひとつ確認していく。それ以外にも配線ミス、ハンダ付け不良など、丹念に修正していった。

一つ直すと、その都度電源を入れて確認する。だめならまた次をチェックするという具合だ。この積み重ねで少しずついろんな問題が解決し始めた。

① C49あたりを指で押さえても、ハム音が確認できない。(未解決)
② Sメータもフルスケールのままだ。→ 解決!
③ Q1とQ3のVG2Sの値が正常値2Vなのに、0.1Vにしか上がらならない。→ 解決!
④ 送信は出力が出ていない。→ 解決!
⑤ 周波数ステップが変えられない。→ 解決!

さあ、どうする?
これらの作業は、時間を忘れてしまうくらい集中してしまう。でも、ぼくはそもそもこういう知識があまりないので、それはそれは面白かった。いろんなことを知ることができたのは、とても面白かったのだ。失敗がなければ知ることはなかっただろう。

とはいえ「受信ができない」という問題はまったく解決していない。あれこれやっていくうちに、もう夕方近くになっていた。気がつくともうヘトヘトになって、精根尽き果ててしまっていた。それなのに、いっこうに解決する気配はなさそうだ。さあ、これからどうする?

奇跡のコーヒー?
こういうときは、とにかくコーヒーを飲むしかないな!と思った。そのコーヒーの名をぼくは「奇跡のコーヒー」と呼んでいる。なぜかというと、行き詰まったときにこのコーヒーを飲むと、いつも必ず思いもよらない、ものすごい解決方法が見つかったからだ。

よし、とにかく気分を変えて、おいしいコーヒーを飲めば、きっと何か閃くことだろう…。そう思って焙煎したコーヒー豆を、ミルで挽いてドリップで淹れた。いい香りだ。すでに気分はリラックスしていた。今日のコーヒーはコスタリカの深煎り。トロッとした濃厚な味、そして豊かな香りで、ぼくはすっかり元気になっていた。

奇跡は起きるのか
元気になって考えついた。あとは、もうこれしかないと…。
この回路でとても重要な部品、U7のオペアンプNJM8202をいったん取り外すことにしたのだ。このNJM8202はこんなに小さなパーツなので、慎重に何度もハンダ吸い取り線を使ってハンダを取り除いていく。まるで外科手術のようだ。


(写真をクリックで拡大)

そして取り除いた後の基板を、綺麗にフラックスクリーナーで掃除した。そして、NJM8202の8本のピンをピンセットでまっすぐにのばすのだ。

そうやって、もう一度これ以上ないくらい、正確にハンダ付けをし直しするのだ。これできっとうまくいくはずだ。

細い8本のピンを、とにかく慎重に、まっすぐにのばす。けっして慌てるなよ、ゆっくりでいいからな。

すると…。

「あっ」

それは一瞬のことだった。
なんということだろう。ピンセットで動かそうとした、その瞬間。ピンセットがスコ〜ンとすべってしまった。

「あれま…」(@_@)

あろうことか、みごとにピンが、根本から、ちぎれて飛んでしまったのだ。

なんと、奇跡が起こるどころか、まるで真逆のことが起こってしまった。

「やっちまったぜ」(@_@)

起こってしまったことは、仕方ないさ。
それにひょっとしたら、この部品は壊れていたのかもしれないから、新しいものに変えたらうまくいくかもしれない。

ま、こんなときは、ははは、と笑うのがいいさ!(心は泣いている?)
これだから、人生は楽しいのだよ。と笑ってしまえばよいのだ。

あきらめない
ということで、もう一度、JL1VNQ / 小野OMにお願いしてパーツを送ってもらうことにします。どもすみません。小野さん。<(_ _)>

この二日間は、久しぶりに「精根尽き果たす」経験をした。ものすごく疲れたんだけど、なんだか悪い気はしない。そして、完成するまであきらめないぞ!っと。

 

 

ハンダごてと、ギター、そして気功的生活

7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、2枚目の基板「RF部」に入った。わずか6×8センチの小さな基板に、180個もの部品が密集する作業だ。1枚目の基板はなんとか完成させたが、こちらはその3倍の量になる。作業に入る前にその数に圧倒されて、気が重くなってきた。

ところが、いざ作業を始めると、その心配はどこへ、知らないうちにハンダ付けに夢中になっていた。帆船模型を作っている時もそうだったけど、このハンダ付けの作業も、同じように何も考えないで、ただひたすら基板に向かい合っていた。

この作業はミスが許されないなと思うと、知らないうちに集中力が高まる。と同時に本当に夢中になっている。一切他のことを考えないで、目の前の作業だけに集中しているのだ。いわゆる「無我の境地」という世界に入っている。

そして気がつくと、全ての部品を付け終えていた。すでに夕食の時間もすっかり過ぎていたのに、まったく気がつかなかった。それくらい集中していたのだ。

それだけでなく、これほど長い時間集中して作業していたのに、疲れをまったく感じなかったのはなぜだろう? それに別に急いで作る必要はまったくなかった、むしろゆっくり楽しもうと思っていなのに、なぜなんだろう?

(日にちは変わって)
今日はトロイダルコアとフェライトコアに銅線を巻く作業と、これを基板に取り付ける作業に入った。これが終わると組立は完了する。銅線を決められた数巻くために「1回」、「2回」、「3回」・・・と声をだして、回数を間違えないように集中する。

この作業の休憩中に、ふと閃いたことがあって、作業をいったん中断した。
この集中力が高まっている状態というのは、そうそうあるものではない。せっかく気が高まっている状態にあるので、こういう時にギターを弾いたらどうなるだろうと思ったのだ。

1曲目は「Windy & Warm」。あれ!? いつになくすんなり弾ける! なんか急に旨くなったように感じるぞ。やっぱり、集中力が高まっている状態だと、ギターもうまく弾けるのかなあ。

そして、ちょっと難しい「Angelina」のほうはどうだろう。こっちも驚くほどスムーズに弾けた。今までで一番旨く弾けた! これは単なる偶然ではないと思った。

つまり、人は集中力が高まっている状態、それは「気が高まっている状態」にあるということだと思う。何かがうまくいくときは、やっぱり気が高まっている時なんだと思った。

逆にいうと、気分が乗らないのにギターの練習をしても、あまり効果があがらないってことになる。ってことは「何かをする前に、気を高めておくこと」がどれだけ大切なことかがわかる。

かと言って、さあこれから気を高めるぞと「気合い」をいれたとしても、そんなに簡単に気は高まることはない。ようするにそれなりの方法があって、はじめてその状態になるってことだ。

もう、ずいぶん前のことだけど、毎朝起きてから散歩の途中、近くの公園に寄り、呼吸法で「気功」をして、気を高めてから一日を始めるという習慣があった。この気を高めるということが、どれだけ毎日の暮らしや、仕事でプラスになったかを思い出した。

よし、もう少しして暖かくなったら、また「ぼくなりの気功的生活」を復活させることにしよう。でも、ぼくの場合は気功本にあるような、あんまり難しいことはやらない。呼吸法だけのシンプルはやり方。そしていつも「気」のことを意識して過ごしているだけ、それがぼくなりのってことだ。

今日は基板のハンダ付け作業から、ギターの弾き方、そして気功的生活までうまくつながった。よい一日だった。

一難去ってまた一難

もう、タイトルからして、なんかありそうだよね(笑)。
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、不足部品が届いたので、同じ失敗をしないよう慎重にハンダ付けをした。

よし、さっそくコントロール部のチェックをしよう。まずは、DCアダプターをつなぎスピーカーをつないで、いざスイッチオン!
さあ、どうだ!?

あれ、うんとも、すんとも言わない…… (=_=)
ま、予想していたことだけどね。さっそくハンダ付けのチェックをしてみる。

すると、U2(Si5351A)のピン間でハンダ付けショートが見つかった。これは肉眼ではほとんど見えないので、iPhone用マクロレンズで拡大してやっとわかった。

これを精密なクラフトナイフでカットした。
よーし、もう一度、スイッチオン! どうだ?
「シ〜ン……」
あれ? これでもだめか。うんとも、すんとも言わない…… (=_=)

さらにチェックを続けると、D6(SK54)ダイオードの向きが逆になっていた。なんでこんな初歩的な間違いをするのだと自分に「喝!」を入れる。
よし、今度こそ。

おー! LCDが点灯した。美しい〜ぢゃないか。

次にゼネガバ受信機を用意し、アンテナにチェックポイントからリード線をつないでキャリアを確認する。BFO(4MHz)、Lo(11MHz)、TX(7MHxパドル操作)の3カ所でキャリアが確認できた。

ただし、スイッチを入れても、最初にビープ音が鳴るはずだけど、これが鳴らないのが気になった。作者の小野さんに問い合わせをすると「今一度PICとNJM2113Mや周辺のパーツのハンダが確実になされているかどうか確認してみてください」とアドバイスいただいた。

なるほど、詳しく確認してみると、U3(NJM2113M)の端子のハンダ付けが盛りすぎらし、浮いているのが見つかった。さっそく手直しをしてみると、無事ビープ音が鳴った。よしこれでいいぞ!

そう思って最終チェックをしてみる。あれ? パドルでは短点のみで、長点側が鳴らないぞ? もーなんでだ?

そこで、パドルのプラグあたりの部品のチェックをしてみた。さすがにぼくでもこれくらいの回路図はわかるので、一つひとつチェックすると、ダイオードD4の向きが逆になっていた。これを修正。

さあ、今度こそ、どうだ!?
すると…
「 おめでとうございます〜 ♪ 無事、全て正常に作動いたしました〜 ♪ 」
という天の声が聞こえた。(んな、あほな、笑)

というわけで、ここまで失敗の連続だったけど、なんとかコントロール部の製作が終わった。その中でいちばん活躍してくれたのが、このiPhone用マクロレンズだったかもしれない。肉眼ではもちろんのこと、ヘッドルーペを使っても、これほどはっきり不良部分は見つけることができなかったからね。持っててよかったマクロレンズ。

さあ、引き続き「RF部の製作」に入っていこう。そして、今までの失敗を生かして、ハンダ付けの方法や、パーツの取り付け方向を確実にやっていこうと思う。

いまも外は、北風がゴーゴーとまるで嵐のように吹いている。そんな中「早く春よ来い!」と願いつつも、この趣味部屋でJazzを聴きながら、自分の好きなことを楽しめている。幸せなことかもしれないなあ。感謝感謝! さあ、熱いコーヒーでも淹れてこよう。

C23を探せ!

(画像のクリックで拡大)

7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、不足部品が届いたらコントロール部のチェックにはいる。それまで少しお休みと思っていたんだけど、やっぱり次の基板の作業がしたくなってしまった。

こちらの基板はパーツが密集しているので、パーツ番号を見つけるのが大変だ。さあ、次のパーツはC23、どこだ、どこだ? 一つひとつのパーツ番号を探すのが、なんだかゲームみたいに思える。まあ、これもボケ防止には役立つかもね。(笑)

さて、コントロール部のチェックだが、発振部分はオシロスコープ、もしくはゼネガバ受信機を使って、それぞれが正しく出力されているかを確認する。

ということで、ぼくが持っているSONYのゼネガバ受信機の登場であるが、待てよ、せっかくなのでオシロスコープも欲しいな! と思い始めてしまった。しかも最近のオシロスコープは3~4万程度で購入できるというではないか。

とはいえ、今回のキットの組立てだけで、これを手に入れるにはちょっと考えるけど、これからアマチュア無線をやっていくために必要になるのなら、どうだい?と思った。

そもそもオシロスコープって、どんなことができるの? どう使うと便利なの? 実は正直あんまり知らないのだ。でも知らないことは知りたくなる。……どうやら、どんどん違う方向に向かっていきそうだ。