京都へお礼参りに行ってきた

3年ほど前に京都の地主神社に行き良縁祈願をした。(当時そのことは息子には内緒にしていたのだが)その甲斐あって長男坊は良縁に恵まれ、昨年の秋とても良い人と結ばれ喜んでいる。ぜひそのお礼参りに行こうということで、また京都にやってきた。

とか言いながら、これは単にきっかけにすぎない。旅というのは「ちょっとしたきっかけ」があればそれが行動の動機となる。有名なコピー「そうだ 京都、行こう。」も、そうだ!というちょっとしたきっかけがあったんだろう。人生はちょっとしたそうだ!でいろんな行動が始まるのだよね。

今回の旅で立ち寄る計画は、地主神社と南禅寺の三門、そして錦市場、それだけ。後はあえて計画を立てないで、行き当たりばっ旅にしようと思った。

地主神社は清水寺の裏手にある。その清水寺は「平成の大改修」が始まっていて、清水の舞台からの景色は見ることができなかった。それにしても足場が全て木組みとは……。これも技術の伝承ということなのだろうか。でもこれを見ることができて価値があったのかもしれない。

地主神社は縁結びの神様というだけあって、入口付近ではすでに渋滞が始まっていた。特に恋愛成就の願いが強い修学旅行生達で狭い境内はいっぱいだった。

「良縁達成」という提灯を見つけた。これは良縁が達成しますようにということ、そして達成しましたという人のために、あるのだろう。丁寧にお礼をして今回の旅の一番の目的を果たした。

帰りの坂の途中から脇道に入り少し行くと五龍閣があった。大正時代のアンティークな建物の中にはとても落ち着ける空間があった。その夢二カフェで昼食をとることにした。

あれほど混雑している松原通りの近くとは思えない、まるで別世界の静けさがここにはあった。この一番奥にあるのが喫煙者用の部屋なのだが、誰もいないのでこの部屋に入らせてもらった。当時は喫煙のためにこの特別な部屋があてられたそうだ。

冷たいビールとおいしい京野菜カレーをいただきながら、しばらくの間、心地のよい時間を過ごすことができた。

ぼくたちと入れ違いに修学旅行の中学生のグループが入ってきた。そして、下駄箱をみると、こんなふう。(笑)

いっぱい空いているんだから、そんなに詰めなくてもいいんだよ……。

次の目的地「南禅寺」に向かうつもりで、タクシーを拾った。その運転手、年は70過ぎだと思うが「南禅寺はすぐ近くなんですが、将軍塚という所を知っていますか?」と聞かれた。

もちろん全く知らない。
そこは知らない人が殆どだけど、せっかくならぜひその将軍塚に寄ってから南禅寺に行ったらどうかと薦められた。

急ぐ旅ではないし、むしろ時間が余っていたので、そこに連れていってもらうことにした。それがこの写真。

この将軍塚にある青龍殿には清水寺の舞台の5倍近い広さの木造大舞台があった。凄い! なのに人は殆どいない。正に穴場だった。

真ん中にガラスの茶室がある。その横にあるガラス製のベンチに座ると、冷たい! こんな炎天下にあっても冷たくて気持ちがいいぞ。驚いたねえ。

舞台の先に立つと、この絶景だ。
京都市内が一望できる。

清水寺の舞台に立てなかったが、それ以上の大舞台に立つことができ、本当に偶然とはいえ、素晴らしい場所に案内してもらえて良かった。

そして南禅寺。
と言っても目的地はこの三門だ。この門の楼上に登り、そこから新緑の景色を楽しむ。気持ちの良いそよ風をほほに受けながら、ただただボーッとしているだけで良かった。ここにある何とも言えない良い「気」に包まれ、心が洗われるのを感じる。まさに浄化される気分だった。

修学旅行生や外国の観光客たちは周囲をぐるっと回って、そそくさとそのまま階下に降りていくが、もったいないなと思う。

次の目的地「錦市場」へタクシーで向かう。
京都の移動はタクシーがメインになるが、とにかくとても怖い。運転がとても荒いし、信号無視も平気。歩行者がすぐ横にいても気にも留めないのだ。前に来たときは一方通行を逆走して突っ走った。これが世界の京都と言えるだろうか、呆れてしまう。

長さにして400m程のアーケード内には多くの店がひしめくように続く。観光客とすれ違うのも大変なくらいの混みようだった。でもこういう所はとても楽しい♪

夕ご飯は三条にある池田屋事件の跡地にある居酒屋で過ごし、ホテルまで三条通りのお店巡りをしながら2Kmほど歩いた。今日一日歩いて歩いて歩き回った。でも歩くことがこんなに楽しいと思えるのが京都の町なんだなあと思う。

ミシュランガイドにも掲載されているホテルは、ロビーから宿泊棟への入口でセキュリティカードでのチェック、エレベーターに乗ると、行き先階を入れるときにカードチェック、部屋への入口でカードチェック、さらに大浴場入口でのカードチェックと徹底したセキュリティには驚いた。

ホテル内の外国人比率は高いが、彼らはすれ違うときに笑顔でハローと挨拶してくれる。こちらも笑顔でハローと返す。これはとても気持ちがよいものだった。

翌日は京都水族館に立ち寄り、京都拉麺小路でラーメンを食べ、家路につく。
今回の旅は楽しみの一つだった、美味しい食べ物達に出会うことができなかったのがとても残念。

我が家から京都駅までわずか1時間半ほど、気楽に出かけることができる。しかも金曜休みの日を作ったので、混雑を避けて訪れることもできるようになった。これからの京都旅行は定番の観光地ではなく、できるだけ人が行かない穴場を見つけるのが楽しみになりそうだ。紅葉の将軍塚にもまた行ってみよう!