アマチュア無線 VN-4002製作記

奇跡のコーヒー

投稿日:2019年2月10日

奇跡のコーヒー

基板の組立が完了
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、2枚の基板の組立作業が終了した。さあ、いよいよこの2枚を合体させ、電源を入れ、動作チェックを行うのだ。

こういうときはやっぱり、ワクワク、ドキドキするよね。
カチッとスイッチをいれると、ビープ音とともに表示部に数値が並んだ。よし、ここまではオッケー。とりあえず、表示はされているし、5つの機能ボタンは正常に作動する。周波数も動かせるし、CWも打てて、ちゃんとモニターもできる。

ところが、肝心な「受信」ができないのだ。
どうしてだ!?

さらに詳しく症状を調べてみると

① C49あたりを指で押さえても、ハム音が確認できない。
② Sメータもフルスケールのままだ。
③ Q1とQ3のVG2Sの値が正常値2Vなのに、0.1Vにしか上がらならない。
④ 送信は出力が出ていない。
⑤ 周波数ステップが変えられない。

これ以外にも不具合があるかもしれないけど、ともかく全然あきまへんわ (=_=)

原点に戻ろう
とにかく一度原点に戻って、コントロール部の基板の動作チェックからやり直すことにした。キャリアの確認はソニーのゼネガバ受信機ではなく、無線機KX2でよりわかりやすい方法に気がついた。どうしてこんなことも気がつかなかったんだろう。

そして、大きなミスを発見。U2(Si5351Aクロックモジュール)の向きが正反対になっていた。これを付け直したところ、うまくいった。3つのキャリアをはっきり受信できたのだ。つぎに送信周波数とKX2の受信周波数を会わせて、パドルを打ってみると強力に受信することができた。大きな前進だ。

しかし、それでもやっぱり受信ができない。

失敗を楽しむのだ
とはいえ、ぼくはこの状況を楽しんでいる。うまくいかないことを、いかにして乗り越えていくか。これは何にもない平凡な人生を生きるより、厳しくて波瀾万丈な人生を生きるほうが、より「生きる価値」があるということと同じだ。

今まで新しい商品を開発してきたときは、いつだってそうだった。ほとんどうまくいったことなんかない。むしろ失敗の連続だった、でも、それを乗り越えていく過程で、いろんなことを学んでいった。それが大きな宝物だったと思う。だから、今回もこの難関を乗り越えることを、じっくり楽しもうと思っている。

まずは、回路図と現物のチェックから始まる。ダイオードの向きは間違っていないだろうか、一つひとつ確認していく。それ以外にも配線ミス、ハンダ付け不良など、丹念に修正していった。

一つ直すと、その都度電源を入れて確認する。だめならまた次をチェックするという具合だ。この積み重ねで少しずついろんな問題が解決し始めた。

① C49あたりを指で押さえても、ハム音が確認できない。(未解決)
② Sメータもフルスケールのままだ。→ 解決!
③ Q1とQ3のVG2Sの値が正常値2Vなのに、0.1Vにしか上がらならない。→ 解決!
④ 送信は出力が出ていない。→ 解決!
⑤ 周波数ステップが変えられない。→ 解決!

さあ、どうする?
これらの作業は、時間を忘れてしまうくらい集中してしまう。でも、ぼくはそもそもこういう知識があまりないので、それはそれは面白かった。いろんなことを知ることができたのは、とても面白かったのだ。失敗がなければ知ることはなかっただろう。

とはいえ「受信ができない」という問題はまったく解決していない。あれこれやっていくうちに、もう夕方近くになっていた。気がつくともうヘトヘトになって、精根尽き果ててしまっていた。それなのに、いっこうに解決する気配はなさそうだ。さあ、これからどうする?

奇跡のコーヒー?
こういうときは、とにかくコーヒーを飲むしかないな!と思った。そのコーヒーの名をぼくは「奇跡のコーヒー」と呼んでいる。なぜかというと、行き詰まったときにこのコーヒーを飲むと、いつも必ず思いもよらない、ものすごい解決方法が見つかったからだ。

よし、とにかく気分を変えて、おいしいコーヒーを飲めば、きっと何か閃くことだろう…。そう思って焙煎したコーヒー豆を、ミルで挽いてドリップで淹れた。いい香りだ。すでに気分はリラックスしていた。今日のコーヒーはコスタリカの深煎り。トロッとした濃厚な味、そして豊かな香りで、ぼくはすっかり元気になっていた。

奇跡は起きるのか
元気になって考えついた。あとは、もうこれしかないと…。
この回路でとても重要な部品、U7のオペアンプNJM8202をいったん取り外すことにしたのだ。このNJM8202はこんなに小さなパーツなので、慎重に何度もハンダ吸い取り線を使ってハンダを取り除いていく。まるで外科手術のようだ。


(写真をクリックで拡大)

そして取り除いた後の基板を、綺麗にフラックスクリーナーで掃除した。そして、NJM8202の8本のピンをピンセットでまっすぐにのばすのだ。

そうやって、もう一度これ以上ないくらい、正確にハンダ付けをし直しするのだ。これできっとうまくいくはずだ。

細い8本のピンを、とにかく慎重に、まっすぐにのばす。けっして慌てるなよ、ゆっくりでいいからな。

すると…。

「あっ」

それは一瞬のことだった。
なんということだろう。ピンセットで動かそうとした、その瞬間。ピンセットがスコ〜ンとすべってしまった。

「あれま…」(@_@)

あろうことか、みごとにピンが、根本から、ちぎれて飛んでしまったのだ。

なんと、奇跡が起こるどころか、まるで真逆のことが起こってしまった。

「やっちまったぜ」(@_@)

起こってしまったことは、仕方ないさ。
それにひょっとしたら、この部品は壊れていたのかもしれないから、新しいものに変えたらうまくいくかもしれない。

ま、こんなときは、ははは、と笑うのがいいさ!(心は泣いている?)
これだから、人生は楽しいのだよ。と笑ってしまえばよいのだ。

あきらめない
ということで、もう一度、JL1VNQ / 小野OMにお願いしてパーツを送ってもらうことにします。どもすみません。小野さん。<(_ _)>

この二日間は、久しぶりに「精根尽き果たす」経験をした。ものすごく疲れたんだけど、なんだか悪い気はしない。そして、完成するまであきらめないぞ!っと。

 

 

-アマチュア無線, VN-4002製作記
-, , ,




関連記事

no image

アマチュア無線

自宅内移動運用だと?

奇跡のコーヒー このGWの間にKX2を持って移動運用したいなと思っていたが、どこへ行っても車や人が多いので、またのんびり行ける日に計画することにした。 なので、今日はベランダからKX2を使って自宅内移 ...

no image

アマチュア無線

偶然の出会い

奇跡のコーヒー この写真はJT65というパソコンと無線機を使ったデジタル通信を行っている様子だ。ぼくのコールサインJA2WIGをRA6ANというロシアの局が呼んでくれている。ピンクのところがそれだ。 ...

アマチュア無線 VN-4002製作記

VN-4002が無事 帰ってきた

奇跡のコーヒー 完動に感動!? ドッグ入りしていたVN-4002が、JL1VNQ / 小野OMの診断を受けて帰ってきた。 さっそく、まずは受信のテストをしてみる。どこでもパドルがマグネット式なので、1 ...

アマチュア無線 ギター 帆船模型 日記・コラム・つぶやき

毎日の積み重ねが大事

奇跡のコーヒーリセット 仕事のことだが、毎年9月10月は注文のピークを迎える。それに加え経理を兼務してるので決算業務が加わる。とにかく怒濤の忙しさでヘトヘトの毎日だった。とくにこの2週間ほどは激務に加 ...

アマチュア無線 旅行

三重へ小旅行に行ってきた

奇跡のコーヒー 「くぅ〜旨ぁ〜〜い!!」 ここは伊勢のとある旅館、すでにもう喉がカラッカラだった。宿に着き、まずは温泉に浸かる前に乾いた喉を冷たいビールで潤した。そしてこの後、ゆっくり温泉に浸かり、今 ...

アマチュア無線

南極昭和基地 8J1RL と交信できた!

奇跡のコーヒー 今日も7、10、14、18、21、28MHz、それぞれのバンドのCWとFT8のワッチから始めよう。う〜ん、やっぱり14MHzのFT8しかDXは聞こえてこないなあ。 今日もだめかなと思っ ...

アマチュア無線

キリバス?

奇跡のコーヒー クラスター情報 DX情報を知りたい場合はDXSCAPEというクラスター情報サイトがある。ここをみるとその時間帯でどこのバンドでどの局が出ているのかがわかる。記念局だったり、DXペディシ ...

アマチュア無線 VN-4002製作記

第二章へ

奇跡のコーヒー さあ、基板の組み立てが完了した 7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、ぼくの不注意でNJM8202のピンを折ってしまったので、JL1VNQ / 小野OMにお願いしてパ ...

アマチュア無線 帆船模型 日記・コラム・つぶやき

妄想がこうなった。そして……。

奇跡のコーヒー小改造ビフォーアフター 小さな妄想から始まった、趣味部屋の改造がとりあえず完成した。 色気がなく、遊び心が感じられなかった部屋が、ちょっとしたDIYで、こんなにも変わるのか!と思えるくら ...

no image

アマチュア無線

ウルグアイまで飛んでいる♪

奇跡のコーヒー ウルグアイってどこだ? 最近になってJT-65を南側のベランダからの運用を始めて、南半球のアマチュア無線局と交信ができるようになった。これは先週の写真だが、JT-65というデジタル通信 ...

Copyright© がんばらないけど どうでしょう? , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.