感動の中日ドラゴンズ 名古屋ドーム最終3連戦(その第2戦)

中日ドラゴンズの名古屋ドーム最終3連戦の第2戦に出かけた。
球場観戦は何年かぶりのことだけど、本当に広い球場だなあ〜。今日は奮発してネット裏のとても良い席からの観戦だ。でも初めて一人でやって来たので、なんだか落ち着かない。しかもお隣は阪神ファンだし(でも、おとなしい人)。

まだ試合開始の1時間半前なので、阪神のバッティング練習、そしてドラゴンズの守備練習の最中だった。プロ選手達のこういう軽やかな動きを観るのは、とても楽しくてウキウキする。この試合前のリラックスした雰囲気がとても好きだ。

練習風景を見ていたら、目の前を可愛いビールの販売ガールが足早に通り過ぎていった。思わず大きな声で「ビ〜ル〜〜!」と叫ぶと、振り返って笑顔で戻ってきてくれた。「いい席ですね ♪」ニコッと笑顔でコップにビールを注いで渡してくれた。このビールがめちゃくちゃ旨かった!(アホじじいだな 笑)

いつもここに来て思う。やっぱり球場でみる野球は断然凄いと思う。演出とかアナウンスとか、腹に響くほどのもの凄い音圧。両軍の大応援団の声援やラッパ、太鼓のもの凄い迫力! 観客の声援。そして何よりテレビカメラで撮ったテレビの映像ではなく、自分の目で個々の選手の動きを見ることができる楽しさ。これはまさに3万6千人を集める巨大なショーだ! 高い料金を払ってでも来る価値があるなと思う。

試合は先発勝ち頭のガルシアが立ち上がりに2点を取られ、しかも5回表にはピッチャーの藤浪にも二塁打を打たれて、3点目を献上してしまうという展開。その藤浪はいつになく調子がよく、中日は全く打てない。

バックネット裏はとても観やすいんだけど、みんなとても静かな応援で、ちょっと物足りないと思ったので、ライト側の外野席に移動して、中日応援団に加わり一緒に大きな声を上げて応援した。いや〜〜、ここのエネルギーはもの凄い。観やすい席もいいけど、こっちも楽しいなあ。

8回の裏の攻撃では今シーズン限りで引退する野本選手が代打で出場。残念ながら一塁ゴロ。

そして、9回の表にはやはり今シーズン限りで引退する浅尾投手が投げた。見事にフォークで三振を奪った。

帰ってからテレビをみると、涙しながら投球していたんだね。ぼくは浅尾選手が好きだったので、とても残念だ。もっと活躍できる力を持っている選手だからね。

そして、その後に昨日1000試合の大記録を果たした岩瀬投手がマウンドに上がった。その時に浅尾選手と抱擁していた姿がをみて、ウルウルしてしまった。この二人が活躍してくれたお陰で優勝できたんだからなあ。

岩瀬投手はついに1001試合の登板。つまり恩師の星野監督の名前、仙一(せんいち)にちなんでこの日に投げたのだった。

試合は残念ながら、「4 ー 0」の完封負けに終わった。
でも、いつも思う。テレビでみるのと違って、この球場でみると負けてもあんまり悔しくない。勝ち負けのことよりも、ここで観た全てのことの楽しさ、感動の方がずっと大きいからだと思う。

試合後、いつものように選手全員が揃って観客に挨拶をしてくれた。今年も残念ながらほぼ最下位が決まったし、6年連続のBクラス。ホントに弱すぎる。あの強かったチームがこれほど長いあいだ低迷するとは、やっぱり監督の力によるものが大きいなあ。いや、それ以上に球団経営の根本が強いチームとは明らかに違うと思う。

試合後の引退セレモニーになってからも、席を立つ人がとても少ない。特に浅尾選手のメッセージが感動的で多くのファンからの声援を受けていた。

ぼくも席を立つことなく最後の最後までみていたんだけど、球場全体が異様なほど大きな感動に包まれていた。こんな記念すべき試合に立ち会えただけで、とても幸せなのかもしれないな。

しかも、レフト側の阪神の応援団の声援が凄かった。これを観てますます、涙がこぼれてしまった。いいな、野球って……。

家に帰ってからも今日の試合の楽しかったことを思い出して余韻に浸った。そして、来年もできるだけ応援に行こうと思った。

P.S.
試合途中にアナウンスがあり、明日9月30日(日)の名古屋ドーム最終戦が台風24号のために中止になってしまった。しかたがないことだけど、この日に球場にいく予定だったファンのみんな、さぞかし残念な思いだろう。

帆船模型作りは山登りと同じかも

キャンプ4
この帆船模型「サプライ号」もいよいよ「SEET6 OF 6」となった。最後の図面に入ったのだ。最近になって、帆船模型作りが山登りと共通することが多いなと思うようになった。エベレスト登山でいうと「キャンプ4」という高さまで登ったということかもしれない。(例えがデカすぎると?)

この最後の工程は各ヤードを船体に連結させるロープ張りとなる。ヤードの両端から出るロープを船体へ固定させることで、ヤード〜マスト〜船体全体をガッチリ強靱に支える最も重要な工程になる。実際の帆船でもこれはとても重要だ。

登山地図
まずはいつものように、図面(登山地図)の解読から始めないといけない。この図面を見ただけでは、あまりのも簡単に書いてあるだけなので、何をどうしてよいのかさっぱり分からないからだ。観光マップだけでは山登りができないのと同じだよね。

どういう順番で進んでいくか。そこから細部のことを考えていく。どこの部分にどの滑車を使うのか、ロープの種類はどれを使うのか、そしてどこから始めてどこで終えるのかということを確認する。図面ではそれぞれのロープが交錯していて分かりにくいので、色鉛筆でわかるようにしてみた。

本来なら詳しい説明書があって、その手順に従うのが模型作りだが、このキットの説明書はこれだ。『 指図書(5)、(6)に表示したようにヤードを装備します 』たったこれだけだよ。(@_@)

だったら「このキットには説明書はありませんので、手順などは自分で考えて作ってください」として、説明書が付いていない方が、その哲学に共感できるのにと思う。ぼくは作り始めの頃から、この説明書はまったく役に立たないとわかっているので、無視して作業を進めている。

唯一参考になりそうなのは、キットの化粧箱にある写真しかない。これだって、細部は殆ど見えないので、結局は自分で考えろということになる。やれやれ……。

とにかく自分で考える。どういう手順で進めようとか、図面には書かれていないパーツも、ここではこれを使おうとか、そのためにはココにはどの大きさの穴を先に開けておこうとか、細かくイメージトレーニングしておく。

それに図面に書き忘れている部分もあるし、ぜったいこれは間違っているよなというのもあって、それも自分で手順を考えていくとちゃんとわかる。とにかく実際に作業をする前の準備はとても重要だ。これをしないで適当に作業を始めると、結局は作業が行き詰まることが多い。登山であれば道に迷って遭難してしまう。

なぜ山に登るのか
プラモデルなどの模型作りは、その手順が丁寧に細かく説明書に書かれているので、そういうことを考えないんだけど、このイギリスのジョティカ社の帆船模型作りは、そんなことは一切ない。つまりは「自分で考えて作っていくのが、この模型作りの本質なんだ」と教えてくれる。(というか、このジョティカ社の帆船模型は中級レベル以上のものなので、全くの素人のぼくがこれに手を付けたからなんだけどね)

これは「なぜ山に登るのか」と同じで、模型作りも自分自身にその意味や哲学がないと浅いもので終わってしまう。というか、それがないと、きっとこんなつまらないものはダメだと挫折してしまうことになる。

とはいえ、いくらイメージトレーニングをしたとしても、実際はいろんなことが起こる。例えばロープを張る手順はわかっているんだけど、実際にはすでに張ってある別のロープがいっぱいあって、これらが邪魔をして手が届かないとか。

無理に作業を進めると先に張ってあるロープが緩んでしまったり、ピンごと抜けてしまって大変なことになってしまうことがある(実際に何度もあったけど)。これも山登りでもよくあることだと思う。

道具はとても重要
それと作業をする上で最も大切な道具がある。それはピンセットだ。2本のピンセットを駆使してまるで外科手術をするように糸を結んでいく。なので、できるだけ良質なピンセットを使うこと、それと細かい作業ができるスキルが大切だとわかる。お陰でかなり細かいことが普通にできるようになった。登山も同じだと思う。

とにかく狭い所にロープを張って結んでいくという作業なので、とても集中力がいる。だから1本張り終えるとぐったりしてしまう。山登りも登ったり、下ったり、平坦になったりを繰り返すが、これを延々と続けていくしかないのだ。ところがこれほど無心になれるものは他にはない。

とにかくとても疲れるのだけど、ここで立ち止まっているわけにはいかないので、また次に向かって歩いていこうとする。気がついたらここまで登ってきたな〜という感じになるんだよね。辛い山登りと同じかもしれない。

ということで、とにかくもうこの「サプライ山」の頂はすぐ先に見えている。最後の急登直下の辛い登りだけど、あとちょっとだ。このまま一気に行くぞ〜〜〜〜〜〜!

フィロソフィ
趣味だから、楽しければいい。それはもちろんそうなんだろう。でも願わくば例え趣味であろうと、自分が向かい合うもの達にはフィロソフィ(哲学)を持つことで、人生の養分になっていくものだと思っている。

何となく生きているんじゃなくて、ぼくは今日で死んでしまうかもしれない。そう思って生きているようになった。今自分が行動している全てのことに、意味があると思える。どんな小さなことでも、意味や哲学を込めてみようと思う。それで物事が全部変わって見えるんだよね。

あ、だからと言って、心配しないで、ぼくは病気じゃないよ。そういうふうに思っているんだってこと。

P.S.   船台を作った
帆船を飾るための船台もそろそろ用意しないとね。(キットには付いていない)
ホームセンターで丁度よい無塗装の飾り板があったので、これにケヤキ色のオイルを塗ってみた。ところが薄い色なので木口だけが濃すぎてバランスが悪すぎて失敗。どうしようかなとおもったが、一旦ペーパーで磨いて濃いブライワックス(ジャコビアン)を塗り直した。なんとか成功!

支柱はマイクロクラフト社で購入した真鍮製のもの。これを取り付けるためのビスに苦労した。規格品では頭の直径とビスの長さで使えるものがない。仕方がないのでビスの頭をゴリゴリをヤスリで汗を流して削ってなんとかなった。お〜! カッコイではないか!

ゴールが近いというので妙なワクワク感が増してきた。今週中には完成だよ。

帆船模型と中日ドラゴンズ

( ↑ ) 先週の帆船模型「サプライ号」作りは、いよいよ、これからヤードやブームを付けていくところまで進んできた。

このところ涼しくなったからか、体調もよくなったので、今までになく夢中になって作り続けることができた。この休みの3日間ほぼ1日中作業台に向かっていたように思う。なので一気にヤードやブームの取り付けまで終わった ( ↓ ) 。

それにしても下からの眺めは何だか本物の帆船のような重厚感があるね。いいね〜♪

帆船模型作りを始めたのが去年の6月からだった。最初は木工細工で毎日とても楽しいと思ってたんだけど、それが終わってロープワークが始まったとたんに、嫌気がさして2ヶ月ほど離脱した。このままやめてしまおうかなと思ったくらいだった……。でも、2ヶ月たつとそういう気持ちって忘れてしまうもんだ。

さらに、この春には3ヶ月ほど坐骨神経痛に苦しんで離脱を余儀なくされた。でも、それを何とか乗り越えて、いよいよもうすぐ完成という所まで来れた。(かみさんには、飽きっぽい性格なのに、よくここまで来れたね、と久しぶりに誉められた 笑)

ともかく、残り僅かな工程なので、少しだけスピードをゆるめて、のんびりじっくり楽しみながら、最後のゴールを目指そうと思う。それにしても、もうすぐ終わりかなと思うと、何だかとても名残惜しく感じるんだよね。もう少しで卒業式なんだな〜っていう気分。こういうのってほんとに久しぶりのことかもしれない。

この帆船模型作りを振り返って、いろいろ感じたこととかポイントは、完成後にきちんと書き残しておくことにしようと思う。

そして、もう一つ終わろうとしていることがある。それはプロ野球だ。この数年Bクラスに低迷している我が中日ドラゴンズなんだけど、今年だけはいつもと違う。今日現在3位の巨人と1.5ゲーム差、まだクライマックスシリーズへの可能性も残している。そして何故かあの首位広島カープに勝ち越して終わるのが、唯一この中日ドラゴンズという、弱いんだか、強いんだかちっとも分からないチームだな。

毎年ずっと、名古屋ドームに行って試合観戦を楽しんでいたのだけど、ここ数年見に行くことがなかった。そうか〜、今年もあと9試合で終わってしまうんだなあ。
「よ〜し! じゃこの本拠地最終3連戦を観戦することにしよう!」
と思い立った。すでにこの時期チケット予約は遅すぎるのだけど、ひょっとしてまだ間に合うかもしれないぞ! と ドラチケからチケット予約をしてみることにした。

「9月29日(土)試合開始午後2時」の座席を探してみた。さすがに残り僅かだった。よし、ここにしよう! ちょっと高かったけどバックネット裏の席がなんとか取れた。おそらく、こんな感じで球場全体を見渡せる席だと思う ( ↓ )。

さあ、帆船模型作り、そして中日ドラゴンズ。
残りわずかを思いっきり楽しむことにしよう!

そして、これが終わったらぼくを待っているもの達がいる。
・読みたいと思って買ってある本が4冊ある。
・ギターの練習して弾けるようしたい新曲が4曲ある。
・アマチュア無線のDXCC(100の国や地域のQSLを取得)アワードに挑戦!
・色鉛筆画で描きたいテーマがいろいろある。
・新しく買ったNikon D7500+超広角レンズを使ってRaw現像を学ぶ。
おいおい、そんなに欲張るなよ。笑

P.S. Marvel’s Cafe
毎日、会社にはいろんなメールや電話をいただく。特に電話の場合は、その多くがインターネットができない高齢者たちだ。困った時には、ちょっとしたことでも電話で問い合わせてきてくれる。それを僕たちは望んでいるわけだけどね。(そういう会社だよってわかるようにしているからだけど)

今日も何人かのお客さんとのやりとりをしていて、まるで世間話をしているように「あ、それはこうしたでしょ? だからだよ」とか
「そう思うのは、わかるけど、そんなに神経質になることはないんだよ」とか
「じゃ明日、もう一回こうやって確認してみて、また電話してね」とか
普段着の会話をする。とにかくぼくたちが作った商品だから、どんなこと細かいことでも、何でも知っているからだ。今日のお爺ちゃんはぼくのことを「先生」と呼んでくれた 笑。

でも、最後はみんなきっと電話口ではきっと満面の笑顔だろう「こんな楽しいキットを作ってくれてありがとう!」と言ってくれる。今日のお爺ちゃんは「このビールキットのお陰で、家族がホントにとても明るくなりました」と、本当に嬉しそうに話してくれるのだ。

ぼくにとって人生で何か幸せかというと、つまりは自分が生きてきて、誰かのために役にたっているということだと思っている。さらにはそのことで「楽しい」と思ってくれてること。それがぼくの生き甲斐の全てだ。

だから、自分も人生の最後の最後まで「楽しい人生だった」と思って幸せに死にたい。そう思っているんだよね。これがぼくの生き方なんだ。

数年後に会社を廃業することになると思うけど、その次は「Marvel’s Cafe(仮)」という楽しいカフェを開業するつもりだけど、これは次の楽しいステージというか、小さなコミュニティ作りなんだよ。ぜひ、みんな来てね!

帆船模型作りも、いよいよ第4コーナーに!

坐骨神経痛の痛みが癒え、帆船模型作りを再開して2週間。作業は順調にしかも楽しく進んでいる。いよいよ図面は6枚中の4枚目に入ってきて、マストを支えるロープ張りが中心になっている。今までの細かい作業と違って、ダイナミックな感じがでてきて、ワクワクする気分だ。

ところが、この図面もあと少しで終わるというところで、ある部品がないのに気がついた。デッドアイという3つの穴が開いた丸い滑車がどうしても見つからない。これがないとこの先には進めないので、仕方がなくマイクロクラフト社に注文した。このまま一気に進みたかったのだけど、これが届くまでしばらくお休みとなってしまう。残念。

何でだろうと思って、図面をさかのぼって点検してみた。あ〜!やっちまった! 同じデッドアイを使う部分で、直径3mmのものを使う工程があるが、ここで図面を見間違ってしまって5mmのものを使ってしまっていたのだ。

う〜〜〜ん。もし、これをやり直すとなると、軽く2週間以上も逆戻りになってしまう。ここでまたやり直すか、それともこのまま先に進むか……。ま、今さらこれをやり直そうという気力もないし、遊びなんだから、そこまで真剣に考えなくてもいいよね。よし、このまま進もう!

さあ、いよいよ、この次は既に製作済みのヤード部分の取り付けや、最終的なロープ張りという、ちょっとやっかいで複雑な工程に入っていく。いよいよ第4コーナーに突入というところだ。何とか今月中には完成させようと思う。

ぼくは何事も一つのことに集中したら、他のことに気持ちが入らない不器用な人間だ。だから帆船模型作りをしている間は、他のアマチュア無線やカメラや、色えんぴつ画などの趣味は殆どやる気にはなれない。せいぜいギターを30分くらい弾くのがやっと。それくらい帆船模型作りというのは、相当な集中力とエネルギーを使う趣味だと思う。

今晩も14MHzのCWをワッチすると、遠くフィンランドのOH6NVC局が聞こえてきた。まだ伝搬状況は回復はしていないものの、こういうことがあるとやっぱりアマチュア無線もゆっくり楽しみたいなと思う。

だから、正直言うと、もう1日も早く帆船模型を終わらせてしまって、ゆっくりと他の趣味に熱中したいのだ。なにせ去年の6月1日に始めてから、もう1年以上にもなる。坐骨神経痛で寝たきりの3〜4ヶ月があったものの、しばらくこれから離れたいという気持ちが強い。かと言ってこのまま中途半端に放置するもの気持ちが悪いしね。

確かに今は仕上げの段階でとても楽しい作業なのだが、それとは全く違った複雑な気持ちも大きい。ということで、あとちょっと、そんなにがんばらなくてもいいけど、最後の仕上げを大いに楽しむこととしよう!

最強台風 21号

とにかく、もの凄い風だった。まさに、今までにないほどの、最強の台風があっと言う間に通り過ぎていった。

朝起きると、ベランダにある、隣との隔壁がすっかり割れてなくなっていた。こんなことは初めてだ。かみさんがマンションの管理会社に連絡し見に来てもらったが、この台風で多くの被害が出ているらしいので、修理にはかなり時間がかかるそうだ。

なんだか、とても嫌な予感がした。会社は無事だろうか……。

嫌な予感がしたので、いつもより早い時間に家を出た。会社につくと、まずは入口で電気のスイッチをつける。灯りがついた。とりあえず電気系は問題なさそうだ。これがダメだったら最悪だった。

まずは、ゆっくり一階を見回る。自分の仕事場は無事、ドアの向こうの事務スペースは何も問題なさそうだ。すると、あれ? なんか変だな、ちょっと嫌な臭いがする、これはなんだろう? ずっと奥に進むと、なんと、一番奥のエリア一体が水浸しじゃないか。なんってこった! 幸いにも、ここには重要な部材は置いてなく、作業台や床や一部の材料を濡らしただけですんでいた。でも、この上の階がどうなってるか見るのが怖い。。。

恐る恐る、二階への階段を登った。
とりあえず、事務所は無事。奥の倉庫の入口のドアを開けると、いきなり水浸しだった。なんでここが? ただ水の量はそれほどでもなかった。そして周りを見渡しながら、一番奥へ行ってみると、なんと、天上のスレートがポッカリ抜けていた。1m×2mほど、ポッカリ空いた穴の向こうには、皮肉にも青空が見える。なんてこった!

もちろん辺りは一面ビショビショの水浸しだ。幸いここにはいろんな物が置いてあったものの、特に大事なものは置いてなかったので、少しだけホッとした。おそらく豪雨が終わってからの強風時に吹っ飛んだんだろう。まあ、これですんで良かったと思うしかない。

さっそく、いつもお願いしている工務店に電話をすると、この台風で屋根屋が被害が大きかった名古屋方面で手一杯らしい。すると先方の方から、「週末が雨なので、とりあえず、私が明日応急処置だけを行いに伺います」と言ってくれた。なんとありがたいことだろう。きっと滅茶苦茶、忙しい最中だろうに。。。

ぼくの会社は古い倉庫を改装して作ったので、特に屋根の劣化がかなり激しい。実際、スレートは今まで台風で2回飛んでしまった。そのたびに修理をしたが、今回の台風はそれ以上の強風だった。これですんでよかったのかも、そう思うしかない。

正直言うと、会社へ向かう道中、あるお告げの可能性も感じていた。
この強風で、古くて劣化したスレートの、至る所が剥がれてしまって、商品やパーツ、そして、大切な設備やパソコンなどが全滅してしまったという。。。

もし、そんな状態になっていたとしたら、もうこの際、会社を畳んでしまおうと覚悟を決めていたのだ。神様が「もう、そろそろ、やめたほうがいいんじゃないの」と宣告したと受け止めようと。。。

でも、実際はそこまではなってなかった。ということは、つまり「もうちょっとだけ、がんばりさい」ということなんだろう。実は後で聞いたら、兄も同じことを思っていたらしい。思うことは同じだなあ。

よし、これにめげずに、もうちょっとだけ頑張ってみよう。「がんばらないけど どうでしょう?」と言わずに。。。

帆船模型作りは楽しい!

帆船模型作りを再開してから、ラットライン(細い横糸)をクラブヒッチで結んでいく作業の続きになる。この結び方もすっかり忘れてしまっていた。

そもそも、帆船の木工作業の時はとても楽しいと感じていたんだけど、ロープを張ったり結んだりという作業は、どちらかというと嫌いな作業だった。もの凄く細かくて根気のいる作業なので、ぼくの性格ではこういうのは苦手だからだ。

それでも慣れてくると意外に楽しい。最初はぎこちないというか、両手に持ったピンセットが糸をうまくとらえられなくて、イライラしていたんだけど、慣れてきてうまくできるようになると、今度は逆に楽しく感じる。

これは全てのことに共通することだけど、どんな嫌なことも、じっと堪えて続けていくと、やがては楽しいものに変わっていくものだ。多くの人はその前に挫折してしまう。残念なことだよね。どんなことも、最初から楽しいなんてことはない、続けていくことで楽しさに変わっていくということだよね。

それから、もともと設計図では「生成りの糸」を使うように指示されているんだけど、ぼくはあえて「黒い糸」を使った。ちょうど会社にあった30番のミシン糸を使った。これ以外でもかなりの部分で設計図を無視して、自分のやりたい方法でやってきた。それが創作というもんじゃないかなと思う。(後で分かりにくい説明書には、生成りの糸は黒で着色しなさいと書いてあった、そんなあほな。最初から黒い糸を入れておけよって)

場所を移して、こうやってちゃんとした所に飾ってみると、なかなかカッコいいではないか! な〜んちゃって、自画自賛。笑

再開してすぐは、年内完成かなと思っていたんだけど、意外に早く完成するかもしれない。これが終わったら、次は写真とか色鉛筆スケッチとか、そういう新しい創作の楽しみをじっくりやっていこうと思っている。

今年は本当に猛暑で厳しかった、そして坐骨神経痛で苦しんだ夏だった。それももう少ししたら終わる。その分、ぼくはこの秋はいろんなことを思いっきり楽しもうと思っている。あの奇跡の幼児救出を果たした、尾畑さんの名言「朝は必ず来る」。ほんとに心からそう思う。

待ちに待ったメイトン嬢がやってきた!

自分への誕生日プレゼント
今日、ずっと待ちこがれていたギターがついに我が家にやってきた。何とも色白でちょっときゃしゃなボディ、しかもセクシーなくびれが何とも魅力的だぜぃ〜 ♪

きっかけは、今から1年前にず〜っと睡っていたカワセのMasterをリペアしたことだった。それまで随分長い間ブランクがあったギターの練習を再開した。

毎日トミー・エマニュエルの「Windy & Warm」という曲を少しずつ練習して、ある程度弾けるようになった今年の正月。よし今年の自分の誕生日9月3日にこの憧れのギターを自分にプレゼントしようと決めた。今までがんばってきたご褒美に、自分で自分に贈ることにしようと……。

そのギターが言うまでもない、あのトミー・エマニュエルの仕様で設計されたメイトン社のEBG808TE。最後の「TE」はその彼のイニシャルだ。

すべてが魅力的なギター
これからぼくなりにこのギターの感想をいろいろと書いてみることにするね。

まずはこのギターケースがカッコいい! ボディの部分が膨らんでいるのは、それだけ頑丈なんだと思う。それとカッコいいMatonのロゴが金文字で印刷されている。他のギターメーカーではあまりこういうのはない。これを持って街を闊歩すると何とも誇らしい気分になれる。

ギターヘッドにはMatonと白蝶貝のインレイ・ロゴが施されていて、可愛いカンガルーの絵柄も一番上に描かれている。さすがオーストラリアのメーカーという気がする。遊び心もあっていいよね。

そして、12フレット部分には「C.G.P」という貝殻マークが入っている。C.G.Pというのは「Certified Guitar Player」の略、世界最高峰ギタリストということで、この称号をチェット・アトキンスから授かっているのがトミー・エマニュエルだ。

そのトミーがプロデュースしたギターということで、このマークが入っている。もちろんこのトミーのシグネチャーシリーズにだけしか入っていない。何だかこれだけでも嬉しくなってくる。

バックとサイドはQueensland Maple(クイーンズランド・メイプル)というオーストラリア産の木材を使っている。乾燥した気候で育つこの木を使うことで、カラッとした乾いたサウンドを作っているらしい。

なるほど、他のギターメーカーはマホガニーやローズウッドを使うので、これらとは色がぜんぜん違うよね。

そしてトップはAAA Sitka Spruce(シトカ・スプルース)が使われている。さらにはこのピックガードの形は、まるで小鳥のようで可愛らしくて好きだ。

ブリッジの材質はPau Ferro(パー フェロー)、とても優しい色だ。ここには独自のピエゾシステムが搭載されている。両側にあるスクリューは動かすなとシールに書いてある。これは内部にあるピックアップを取り付けるためのものなので、動かすとノイズ発生の原因になるらしい。

そしてメイトンのもう一つの独自のシステムがこれ。ボディ内の生の音をこのマイクで拾っているということだ。凄い! この位置を調節することで好みの音を拾えるらしい。ただ、これを使うときはサウンドホールにカバーをしないと、ハウリングが起きやすいらしい。なのでついでに注文をしておいた。(このシステムを使うかどうかは分からないけど)

そしてここが心臓部と言えるプリアンプ部分。ピエゾシステムとマイクシステムのそれぞれを個別にコントロールできるようになっている。実際に島村楽器で試してみたけど、それぞれが全然違う音でとても良い音がした。これは面白いなあと思った。

でも使うことはない人でも、このシステムがくっついているのは、ちょっと考えてしまう。このシステム分だけコストが高いからねえ。

ボディ内を覗いてみると、シールにちゃんとシリアルナンバーが「17112」と印刷されている。それに左上には品質管理として、各工程の作業者のサインまで入っている。これは凄いなと思う。

さらには、メイトン社の工場内の動画を観ると、それぞれの工程でみんな誇りを持って仕事をしているのがわかる。こういうのってホントにいいと思うなあ。これを観るとよりメイトンのギターに愛着が湧いてくる。ギターに興味がある人には、ぜひじっくり観て欲しい動画だと思う。

あらかじめ張ってある弦はあのエリクサーだった。音が断然違う! それとよく見るとネックの最後の部分もちゃんと可愛くデザインされている。多くのギターメーカーは直線でカットしてあるけど、メイトンはこういう小さな所まで、ちゃんと気を遣っているので、ますます女性的に思えてくる。

ペグ(糸巻き)は信頼性の高いグローバー社のものを使っている。

ギターに付いていたタグ類と保証書。www.mymaton.comでネットから保証登録もできるようになっていたので登録しておいた。

それからギタースタンドは、不安定な安いやつじゃなくて、ちょっと高いけど吊り下げ式のよいものを購入した。ネック部分とスタンドの足の部分とで支えてくれるのでとても安定感がある。

さて、肝心な音の感想は?
とにかくもの凄く、びっくりするほどいい音がする。有名なマーチンやギブソン、テイラー、そして日本のメーカーとは全く個性が違う。カラッと乾いた音というか、キラキラというか、爽やかというか、澄んだというか、とても好きな音だ。ギターのことは全くわからないかみさんが「素人の私でも凄くいい音だとすぐわかった」と言っていた。

言葉で話すよりトミー・エマニュエルの「Angelina」という名曲を聴いてもらえばよくわかると思うのでぜひ! もちろん、トミーが弾いているこのギターはぼくと同じEGB808TEだよ。

それとこのギターを弾いてびっくりしたのが、滅茶苦茶弾きやすい。とにかく、今まで弾いていた曲がとてもスムーズに弾ける。やっぱりこれは凄いなと思う。弦高が全体に低いことやネックの厚みが薄いということ。

だから押さえるというより軽く触れるだけでいいという感じかなあ。とにかくとてもスムーズに弾ける。自分が凄くうまくなったように感じるって凄いよ。きっと他の所にも秘密があるかもしれないね。

どうして島村楽器に置いていないの?
これほど素晴らしいメイトンギターなんだけど、なぜか普段から島村楽器岡崎店には1本も置かれてない。小っちゃなお店じゃないのにだよ。なのでスタッフに尋ねてみた。「どうして、こんなにいいギターをこのお店に置かないんですか?」と……。

すると、このメイトンはギターがかなりできる人で、その違いをよくわかっている人しか買わないんだそうだ。つまり知る人ぞ知るギターということになる。

30万円もするギターというと、みんな定番のマーチンのD-28とか、ギブソンのJ-45とか、テイラーの512ceとか、とにかく有名なブランドのギターしか売れないらしいのだ。

これって何も知らない、ただブランド品を買えばいいんだ、と思う日本人らしい特徴だなと思った。ま、ぼくはみんなが知らないけど、こんなに凄いギターを持っているんだと思うと逆に嬉しくなるけどね。

ぼくの3本のギターたち
この機会に、殆ど弾かないギルドとヤマハの12弦は下取りしてもらったので、残ったのはこのお気に入りの3本となった。メイトンの左にあるのは、ヤマハのサイレントギター。夜の練習の時に役に立っているし、右のカワセ・マスターは40年程前に特注で作ってもらったもので、もうビンテージの域に入っている。音の鳴りはもの凄く分厚くて大きな音だし、乾いた音も大好きだ。でも総合的にはやっぱりメイトンが別格の存在になった。この3本があれば、この先一生の友として楽しんでいけそうだ。

その後の坐骨神経痛
そうそう、坐骨神経痛の方は普段の生活は全く支障がないほどになっている。1日1回か2回の長時間指圧をやり、ストレッチとスクワットをやるだけで、普通に座っていられるようになった。休日でも横になって休んでいることが殆どなくなった。

だから、ギターもゆっくり弾けるし、帆船模型作りも長い時間できるようになった。それ以上に精神的なストレスがなくなったことが何より嬉しい。まだ100%完全ではないけど、このままいけば近いうちに完治するような気がする。涼しくなったら散歩も再開しようと思う。もう二度とこんなことにならいように……。

ほぼ 復活宣言!

帆船模型作りを再開した
昨日から帆船模型作りを再開させることができた。涙が出るほど嬉しい。

坐骨神経痛になって4ヶ月。本当に辛かった。左のお尻の筋肉の痛みと、左足の付け根から足先までの痛みとしびれが酷い。このため仕事はまともにできないし、休日は殆ど家で横になって過ごしていた。

かと言って、寝ていても痛みはあるし、立ち上がるときには激痛が走る。車の乗り降りでは激痛が走るし、運転中も辛い。会社でも家でも椅子に5分だって座っていられない。とにかく何をしていても痛みがあるのだ。余りも痛いときはロキソニンを飲んで堪えるしかない。この辛さは坐骨神経痛になった人にしか分からないだろうな。

だから、大好きなギターだって長くは弾けないし、アマチュア無線もできない。ましてや帆船模型作りなど、とてもできる状態ではなかった。楽しい趣味や旅行はもちろん、普段の生活でさえまともにできないのだから、まさに夢も希望もない毎日だった。

でもぼくはこれを克服した
今現在まだ完治はしていないけれど、確実に着陸態勢に入っている。痛みの具合はマックスだった頃を10とすると、今は1か2くらいになっている。なので、じっくり椅子に座り、ギターを弾いたり帆船模型作りも問題なくできるようになった。だから「ほぼ 復活宣言!」ということにしよう。ほぼ、ほぼほぼということで。笑

つまり、昔の経験から坐骨神経痛というのは、全く痛みがない状態には簡単には戻らない。それでもここまで回復したらよし、と思うことが肝心なんだと納得したほうがいい病なのだ。

この痛みをどうやって克服したのかは、以前書いた「ぼくの坐骨神経痛治療法」の中にある「持続指圧法」というのを見て欲しい。これはトリガーポイントを長い時間指圧する方法で、最低でも15分長い時は30分、同じポイントを指圧し続けるというやり方だ。これが劇的に効果があって、一気に改善に向かった。医者や治療院に頼らなくても、自分でなんとかなるということを自ら実証することができて、本当に嬉しい。

さあ楽しむぞ!
帆船模型作りは結び方とかも忘れてしまったし、どんな手順だったかもすっかり忘れてしまった。でも物作りはやっぱり楽しい! 年内には完成させようと思う。

それから、もう一つ再開しようと思っていることがある。それはカメラだ。
新しく手に入れたカメラNikonの「D7500」と超広角レンズ「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」の組み合わせが待機している。

一から勉強しなおして、また新しいカメラの世界を楽しんで行こうと思う。メイトン君ももうすぐやってくるし、なんだかあれもこれもという感じなんだけど、坐骨神経痛で長い間苦しんだ分、これからは、いろんなことに挑戦してみたいと、今は本当に心の底から思っている。

マスターの音が復活した!

今日は坐骨神経痛のセルフメンテナンス(主に指圧)をじっくりやってみた。今まではせいぜい10分とか15分程度だったけど、あえて30分という長い時間やってみた。こりゃ驚いた。ぜんぜん効果が違う! その後は驚くほどスッキリして軽くなり、痛みがかなり消えてきた。これは新発見だ。

そのお陰でギターの練習もゆっくり楽しめた。30分弾いていても全然苦にならないぞ。

あっ、そうだと思って島村楽器で買ってきたエリクサー弦に交換することにした。じつはマスターの弦はリペアーから戻ってから、ずっと11ヶ月もの間、張りっぱなしで交換していなかった。しかも張ってあった弦はカワセの550円の安い弦なので劣化が早い。昨日のメイトンの比較すると実に冴えない音に感じていた。なので新しい良い弦に変えようと思って購入していた。

このElixir(エリクサー)のフォスファー・ブロンズタイプというのは、特殊な樹脂コーティングがされていることと、ブロンズでも特殊な合金が使われている。

このコーティングにより、弦を汗や体の油分、汚れから守り、腐食を防止するため、とても長持ちする。つまり、長い間よい音を出し続けることができるわけだ。値段は2,200円ほど(Amazonなら1,627円)で高いけど、それだけの価値はあるのでこの弦を使うことが多い。

ギターの弦交換はとても面倒なので、痛みがあるときはそんなことをしたいとは思えないんだけど、今日は痛みがとても少ない。「じゃあ、いつやるの? 今でしょ!」と迷わず作業にかかった。

弦を張り替えてさっそく弾いてみた。ぜんぜん違う〜〜(@_@)!!!

これが同じギターなのかと思うくらい、滅茶苦茶いい音だ。とても「きらびやかな音」。こんなことならもっと早く交換すれば良かったと後悔するくらい、すごいいい音になった。あまりにも嬉しくて、ずっと弾き続けていた。1時間くらいずっと。まるで坐骨神経痛であることを忘れるくらい夢中になって弾いた(いや、確かに痛みは消えていたのだ)。

もともと、このMasterは40年ほど前(年がバレるな)、大学生時代に東京神田「カワセ楽器」で作ってもらった特注ギターだ。その音には定評があって、マーチンのギターを徹底的に追求していた。とてもこだわりがあって、しかも頑固な異色のメーカーだった。だからやっぱいい音がするなあ。ひょっとしてメイトンにも負けないかもしれないなあ(ただ、ネックが厚すぎて弾きにくいのがちょっとね)。

というわけで、メイトンと共に復活したこのマスターによって、ぼくは若かった頃、熱かった頃のギター少年のような、あのワクワク感がどんどん戻って来た。「病は気から」というではないか。このワクワク感という「気」の連鎖で、坐骨神経痛を追い出してやろうと思う。いや、それにしても、ほんと30分の指圧、すごいなと思う!(@_@)

我が愛しのメイトン

今日は島村楽器 岡崎店にいってきた
お店のギターコーナーには数多くのギターが展示されている。多くの人はアコースティックギターと言えば人気のマーチン、ギブソン、テイラーを思い浮かべるだろう。もちろんこのお店にもたくさん置いてある。

でも、ぼくの欲しいギターはここにはない。そのまま奥のサービスカウンターの方へ進んだ。今日はすでにお願いしてあったあのギターが届いているはずだから。

このぼくを待っていてくれたギターの名はMaton(メイトン)だ。メイトンギターはオーストラリア製で、あの世界的に有名なギタリストであるトミー・エマニュエルがこのギターを愛用している。その中でも「TE」と名がつくトミー・エマニュエルのシグネチャーモデルEGB808TEを選んだ。彼が自ら設計に加わって作られたモデルだ。

おお〜〜! ケースが超カッコいい! 美しい〜! ドキドキしながらそっとケースを開けてみた。

ふっくらとした分厚いクッションに囲まれ、それはびったりと納められていた。おお〜〜! 愛しのメイトンEGB808TEよ。ずっと君に逢いたかったんだよ。あれ?女性を意識しているみたいだな。笑

さっそく、試奏コーナーへ移動して弾いてみることにした。ちょっと緊張気味にボロ〜ンと音を出してみた。すごいすごい。滅茶苦茶いい音がする。YouTubeで何度も観たあの美しい繊細な響きがする。

このギターは抱えてみると、ぼくが持っている他のギターと比べると少しきゃしゃだ。そして、その色白のボディと可愛いピックガード。印象としてはとても女性的に感じる。うん、そうだ、やっぱりこれは「彼女」と呼ぼう。

ところが弾いて見ると、きゃしゃな割に驚くほど音が前に出てくる印象だ。高音も繊細に伸びて、低音はとてもシャープだ。特にフィンガースタイルがメインのぼくにはこの音がぴったりする。それに何と言ってもネックの厚みが薄いので、とても握りやすいし、とても弾きやすい。あ〜、このことか、定評の弾きやすさ、自分で弾いてみてよく分かった。

ピックアップシステム
さらにこのメイトンには画期的なピックアップシステム「AP5 PRO」が搭載されている。ブリッジ部分には独自のピエゾシステムが搭載されており、さらにボディ内にはこのピエゾシステムとは完全に独立したマイクシステムが搭載されている。そして心臓部と言えるプリアンプ部分は、二つのシステムの両方ともが個別にベース、ミドル、トレブルのコントロールをさせることができる。(マニアルから書いた)

と言ってもぼくはたぶんこれを使う機会はないだろうな。でもどんな音がするのか知りたいので、スタッフさんにアンプをつないでもらって試奏してみた。たしかに、それぞれ全く違う音色になるなあ。

ピエゾシステムを使うとエレアコのような音になるし、内蔵されたマイクシステムの方だと生ギターの音になっている。面白いなあ。これならエフェクターを通してヘッドホンで聴いてみたら面白いのかもしれないと思った。

わずか、10分程弾いただけで、このギターの魅力がはっきり分かった。というか、これ以上弾くともったいない気がして弾くのをやめて、スタッフさんに「決めました!」と伝えた。

実はこのメイトンEGB808TEは9月3日、自分の誕生日に自分がプレゼントするために購入するつもりだった。欲しいと思ったらすぐにでも手に入れたい性格だ。でも今回だけは誕生日の記念にしようと決めていた。

その日に向け、すでに予約をしてあったのだけど、30万円もするギターだから、やっぱり事前に試奏してから決めたいなと思ったのでお願いしてみた。すると快くそのために、わざわざ他店(なんと遠く札幌店)から借りてくれたのだ。ほんとにありがたい。

ということで、ぼくのメイトンは今大阪の輸入代理店の方に置いてあって、来たるべきときをじっと待っている。早く逢いたいなあ。

5本のギターどうするの?
さて、ここで問題が一つある。ぼくは今4本のギターを持っている。さらに1本増えるとなると5本になっちゃう。今は会社に2本置いてあるんだけど、いずれは全部自分の狭い部屋に置かないといけない。う〜ん、どうしよう。

そこでこの機会なので、上の写真の一番左のヤマハ12弦ギターL12-5(1980年頃)と真ん中のギルドG-37(1976年製)の2本を下取りしてもらうことにした。12弦は殆ど弾かないし、ギルドも最近は弾かなくなった。

長い間そばにいてくれたので愛着はあるけど、やっぱり相性はそれぞれ微妙に違ってくる。人と人の出会いと同じでギターもそういうことがある。君たちよ、本当に長い間ぼくと付き合ってくれてありがとう。でも、また新しい出会いが君たちを待っているからね。幸せにね!

大切なのは物語
人生はそもそもが「物語」なんだけど、何かを買うというのは単に所有するということだけでは物語は何も起こらない。そこから何かが始まるということがとても大切だと思う。つまり「体験」が始まるということ。ギターは買ったとしても飾っておくだけでは何も起こらない。それを練習することで、新しい自分の体験につながっていく。

この曲を弾けるようになりたいと思ったら、最初はまったく弾けないしどうしてよいかもわからない。でもできないんだけど、とにかく毎日続けていくと、少しずつでもできるようになる。その進歩が嬉しいのだ。感激なのだ。

そしてやがては完全にマスターできるようになる。人に聴いてもらえたらこんなに嬉ことはない。これはすべて人生の中の大切な物語として残っていくのだ。

ぼくは「人生は楽しむためにある」といつも書いているけど、結局新しいことに挑戦していく「物語」をつくっていくということなんだと思う。メイトンとの出会いはその新しい1ページなんだよね。

というわけで、あと3週間ほどでメイトン嬢がやってくる。その日まで静かにそして楽しみに待っていよう。

最後に今ぼくが練習しているトミー・エマニュエルの「Angelina」という名曲をどぞ!もちろん、トミーが弾いているこのギターはEGB808TE。そうだ、やってくる彼女の名前は「アンジェリーナ」にしようかな(いや、もう少し考えて、もっと可愛い名前にしようかね?)。