今日は暖かくて良い天気になった。
そこで、午後少しだけ会社を抜け出して、ガソリンを給油したあと、車を洗車機で洗車した。
洗車したあと、車のボディをタオルで拭いていたら、隣に軽自動車が止まった。車から出てきたおじいさんが、タイヤの空気を充填していた。
するとおじいさんが「車がきれいになったねえ」と笑いながら話しかけてきた。
ぼくは「まだ新しい車だもんで、できるだけきれいにしてあげたいもんでねえ」というと。
おじいさんは「この車はおおきいねえ〜。これなら500万くらいかねえ」とまた笑いながらいう。
「そんな高くはないよ。300万くらいだよ」と笑いながら答える。
「ぼくはタイヤの空気なんて点検したことないよ。えらいねえ」というと。
「やっすいタイヤだもんで、減りやすいだわ」と言ってまた笑う。
それからしばらくの時間、三河弁でたわいのない楽しい会話をした。
おじいさんは、きっとだれかと話をしたかったんだろうなあ。ぼくもだった。
そして、ぼくもこの見ず知らずのおじいさんと話をして、とても楽しかった。ずっと話をしたいと思った。
今このコロナ渦で、息苦しいほどの毎日なんだけど、人は何を望んでいるかというと、こういう何気ない暖かい会話ができることじゃないだろうか。
ぼくはずっと会いたい、そして話をしたいと思っている友人がいる。でも今はそれは叶わない。
会えないけど、心はつながっているということは分かっている。でもこんな時だからこそ、やっぱり会って話しをしたい。
「会話」というのはこんなに大切なことかと、今日偶然に出会った笑顔のおじいさんにそれを教わった。
きっとみんなもそう思っていると思う。
一日でも早くそういう元の暮らしに戻って欲しい。そう願うばかりだ。