坐骨神経痛が再発してしまった
特にこの2週間ほどは痛みがひどくて、好きなギターを弾くことはできないし、帆船模型作りなどはまったくやる気にもならない。とにかく辛い。人は痛みに対してこれほど弱いものかとあらためて思い知った。それほど辛い毎日が続いていた。
でも、今はこうしてブログを書けるようにまでなった。何があったのか、その経緯を書いてみようと思う。
始まりは今から1ヶ月半前の4月末、仕事中にギックリ腰になってしまったことからだった。1週間ほどでギックリ腰は治ったんだけど、これがきっかけで坐骨神経痛の再発につながってしまった。これはよくあることらしい。
かと言って治療院に行くほどではなかった。なのでネットで紹介されれいる坐骨神経痛を治すためのストレッチを始めた。いくつかのプログラムを朝晩2セットずつやっていた。ところが3週間くらい続けてきたけど、ぜんぜん良くならない。というより、むしろ痛みが増してきてしまった。これは一体どういうことなんだろうと思った。
重傷だった坐骨神経痛経験
ぼくの最初の坐骨神経痛経験は今から12年前のことだった。当時は今より重傷で仕事中も座っていられないほどで、1時間仕事をすると痛みに耐えられなくなり、横に置いた簡易ベットでしばらく休んで仕事をしなければならないほどだった。もちろん普段の生活もままならないし、休みはほぼ寝てすごす生活だった。
たまらず市民病院に行って治療を受けた。レントゲンなどで調べても異常がないので、湿布薬と痛み止めの薬をもらって「しばらく様子をみましょう」と言われた。何度も通ったが、もちろんそんなことで治るはずもない。
そして次は針灸院に行った。昭和時代を思わせる古い機器がある部屋でいろんなことを試されたが、まったく効果はなかった。それなら坐骨神経痛に効果がある漢方薬を調合しましょうと言われ、高価な煎じ薬を2ヶ月ほど服用した。結局何も変わらなかった。
次に、近くの接骨院に通った。やることと言えばお尻の部分を暖めたり、低周波治療器でマッサージし、治療師のマッサージとなる。それも痛みのあるお尻の部分をマッサージするだけのことしかなく、やっぱり何も変わらなかった。もう一生この辛い痛みと付き合っていかなければならないのかと思うと、たまらない気持ちだった。
アキュスコープ!?
ある人がぼくのブログを読んで「アキュスコープ」という治療器のことを教えてくれた。それを置いている隣町の接骨院に行くことにした。もうワラをもつかむ気持ちだった。アキュスコープというのはその器械が自ら悪い所を探し出して、電気的な治療をするという特別なものだった。最初はピリピリ痛むがそれは治療している証拠だと言われた。よし!期待感でいっぱいになった。
毎日続けていくと、その治療器の痛みがなくなってきたのだが、症状はいっこうに変わらなかった。でももうここに全てを任せることにしようと思ったので、とにかく諦めずに通うことにした。1ヶ月たったのだけど、大きな変化が見られなかったので、思い切ってに先生に尋ねた。「ぼくの痛みはほんとに治りますか?」と……。
すると笑顔で「必ず治しますよ」と力強い言葉を返してくれた。その言葉を信じて毎日、とにかく毎日毎日会社の仕事を2時間休んで通い続けた。それに今と違って一回の治療費は数百円のことだった(今は1回6,000円らしい)。
アキュスコープを使う治療は1ヶ月半くらいまでだっただろうか。それ以降は他の治療院と同じ温熱療法や低周波治療器でのマッサージだ。ただし違ったのはその後は先生のマッサージではなくストレッチングだった。それもかなりキツイもので涙が出るほど痛かった。
そして、その効果が少しずつでてきた。毎日の通院が週3回になり、週1回になり、やがては自分でストレッチを続けることで、通院を終了しても完治すると言われた。ここまで3ヶ月を要した。でも結果的に完治したのはそれから半年ほどかかった。それほど重傷だったのだ。
さて、どうする?
今回の再発でぼくはどうしようかと考えた。もう一度あの接骨院に通うのか、それとも自分で治療するかだ。ぼくは後者を選択することにした。
それも、坐骨神経痛のことだけじゃない。この際、今の生活の全てを見直して自分の「治癒力」を上げることにしようと思ったのだ。
そのために買ったのが冒頭の2冊の本だ。読み始めてみるとかなり難しいことが書いてあるし、長い内容なのでざっと流し読みをするだけで終えた。全部を読まなくても充分だった。書いてあることを実践するのではない。医療機関などに頼るのではなく、「自分の治癒力を高める方法を自分で見つけろ」とぼくは理解した。
坐骨神経痛のことについて、今はとても便利だ。ネットで詳しくいろいろ書かれているし、特にYouTubeをみるといろんな先生が詳しく教えてくれた。教科書に書かれているような「梨状筋(りじょうきん)」というお尻の奥にある筋肉が硬くなって坐骨神経を圧迫しているという原因だけではない。本当にいろんな原因があるし、その治療法もいろんな方法があることがわかった。
自分で勉強して、自分の方法を見つける
その結果、ぼくは「自分で勉強して、自分の方法を見つける」ことにした。つまりどこを緩めるとどのくらい効果があるかを自分自身で探っていくことにしたのだ。YouTubeで解説されている方法はくまなく試してみた。
そして、足の裏、膝の裏側、太ももの各部分、梨状筋、大腰筋、しかもそれぞれのどの部分が効くのかを丹念に調べていった。結果的に足の裏、お尻の梨状筋の一部、大腰筋は太ももの付け根部分と、その少し上部分がメインの箇所で、それ以外もその都度痛みが軽くなる所を探して痛みをなくしていった。
おへその左上を少し押したり、鎖骨の下のくぼみを少し押すことでも大腰筋を緩める効果があることも知った。人間の身体はこれほどまで複雑に関係しているんだとあらためて知ることができた。
そして、わずか1週間程でその効果が出た。今日このように長い文章を書けているのも、その効果が出たからなんだと思う。結局は自分から積極的に勉強して自ら試して良い方法を見つけるのがぼくにあっている。そういうことなんだとわかったのだ。
生活を変えよう
そして、ぼくのいわゆる習慣にしていることを、もう一度見直してみようと思ったのだ。中性脂肪や尿酸値やγ-GTPの値が高いことも、同じように「自分で勉強して、自分の方法を見つける」ことにしようと思った。
ぼくはいわゆる西洋医学に頼ることはやめている。年に一度の血液検査で中性脂肪や尿酸値、γ-GTPの値が高かった。医者にいくと大量の薬を処方され、その処方箋を持って隣の薬局に行くと、必ず「飲むのをやめるとまた数値が戻るので、ぜったいに続けてください」と脅される。
これは根本治療ではなく、薬を使って強制的に数値を抑えることだけだ。しかもその副作用のことは一切言わない。しかもやめるなと言われる。これっておかしくないかい?
だから、ぼくは尿酸値を抑える効果があるアンセリンというお茶(カツオ・マグロから精製したアンセリンを配合したお茶)を飲むようにした。しばらくして病院で再検査すると「薬の効果がでましたね」と先生が言った。実は薬ではなくアンセリンの効果なんだけど、そのことはもちろん言わなかった。
その後、なぜかまた数値が上がってしまった。「なぜか」ではない。自分はわかっている。生活そのものを変えないとだめだということが……。食生活だったり、お酒の量だったり、運動だったり、言ってみれば生活のすべてを根本的に変えないといけないのだ。わかっているのに。
初孫の誕生で目覚めた
1年前に可愛い初孫(女の子)が産まれた。その時にぼくは誓った。この子のためにもっと長生きしなければと。その頃は毎日制限なく好きなお酒を飲んでいたので、いつも翌日は気持ちが悪かった。これじゃ、ぜったいに長生きできるわけはないなと思ったので、焼酎を小ビンに入れてそれ以上は飲まないと決めた。
最初は違和感を感じたけど、慣れると大したことじゃないことが分かった。30才の時に禁煙した時と似てる。本当にやろうと思えば大したことなんかじゃない。そして当然体調はすこぶる良くなっていった。今年の検査結果のγ-GTPは正常値に近いところまできた。その気になればできるんだよね。
今回の坐骨神経痛の治療を始めたことがきっかけで、中性脂肪や尿酸値を下げる気になった。そこで「自発的な治癒」ということをキーワードにいろんなことを実戦しようと思う。そのために、とりあえず6つのことを決めた。たいしたことじゃない。今までやっていなかったことをやるだけのこと。でも多くの人はわかっていてもやっていないんだろうな。ぼくも含めて。
そして今は本当によい時代だ。血液検査を自宅でできるキットがあって、病院に行かなくても検査ができる。年に1度じゃなくて、3、4回のチェックをするつもりだ。
1週間前はあれほど耐えられない痛みがあったのに、今日はこんなに長い文章が書けるようになった。よかったねえ〜。(ただ、完治まではまだかかりそうだけどね)
P.S. ( 6/14 )
このブログを読んで、ある無線局長さんから親切なメールをいただいた。ご自身の経験から仙腸関節障害の話を教えてくれたのだ。ぼくも丁度「仙腸関節」のことが気になっていたところで、いろいろ調べていくうちに自分にも当てはまることがわかった。
やっぱりYouTubeなんだけど、そのほぐしかたを自分でやってみた。すると劇的な変化があり、スーッと軽くなったように感じる。今までのやり方にこれを追加してみることにしよう。ひょっとして思ったより早く完治するかも。