「国勢調査 調査員事務打合せ会」への参加
9月の第二週目に入り、いよいよ国勢調査の仕事が始まりました。今日は「国勢調査員になると、こんなことをやっているんだよ」ということを、書ける範囲で書いてみます。
まぁ、簡単にいうと、楽しい話ではなく " こりゃ大変だぜ " という話になりますが、こういうことを書いているブログが少ないし、ぜひ調査員の苦労を知って欲しいです。

まずは、さかのぼること8月29日(金)の「調査員事務打合せ会」への参加から話が始まります。午後1時30分、開始時間になると、大きな体育館に約200人が集まりました。
じつはこの会場をはじめ、他の会場でも何日かにわけて、岡崎市の国勢調査員の説明会が開催されています。その数、なんと総代会推薦で「約1,350名」ですよ (꒪ȏ꒪)
ちなみに「岡崎市 令和7年国勢調査岡崎市実施本部」の資料によると、岡崎市の国勢調査員の数は2,085名で約17万1千世帯を調査します。(一人平均82世帯)
ぼくと同じ立場の人が、こんなにたくさんいるってことが、ほんのちょっとだけ救いかもしれませんね。
説明会では国勢調査の進め方や記入、作成すべき資料などの詳しい説明がありました。それは午後1時30分から始まり、夕方4時まで、なんと2時間半余りの長時間でした。
正直いってぼくの理解力では、とてもぢゃないですが、理解できそうもない内容でした。それに長時間だったので、とても疲れました⋯⋯。
頭がクラクラしてきた (◞‸◟ㆀ)

そして、これらが配布されたグッズや書類等です。とりあえず、ざ〜っと内容をみてみましたが、何だか頭がクラクラしてきそうなので、この日はもうやめときました。

ちなみに、これが総務大臣からの任命状です。かえって気持ちが重くなりそう〜 (´;︵;`)

翌日から、気を取り直して教科書というか、140ページほどある分厚い「調査の手引書」を見ながら勉強し始めました。またもや頭の中がクラクラしてきました (◞‸◟ㆀ)
これぢゃ、間に合わんぞ!
そしてこれが日程表です。

9月17日から「調査方法の習得と調査書類の準備」そして9月20日から「調査書類の配布」とありますが、とてもじゃないけど、これじゃ「絶対に間に合いません!」
ぼくはこれより10日程前から、作業に入りました。そうでないと無理です!

まず、調査する地図を見ながら机上で、どういうルートで回るといいのかを考えます。そして「調査区要図」という地図を作るために、このあと実際に受け持ち地区を回ります。
腹が立ったけど、名案も!

実際に巡回すると、住んでいるのかどうか不明な家があったので、たまたま目の前に住んでみえる奥さんが、車で駐車場に帰ってきたところでしたので尋ねました。
調査員証を見せて「ここの家は空き家でしょうか?」と聞いてみると、不機嫌そうに「あんた誰?」と、胡散臭そうな顔をしたあと、「知りません!(`Д´)」というキツイ一言⋯⋯。
くっそ〜! (;`O´)o
腹がたって、頭に血がのぼっちゃいましたよ。でも悔しがるだけぢゃ気持ちがおさまらないので、帰ってから冷静になって考えましたよ。
するとある " 名案が " 浮かびました!
つまり「この地区の副総代の○○です」と言えばいいんです。この手の人は肩書きに弱いので、相手の立場がわかると、態度がコロッと変わるのを何度も経験してます。
だから9月20日から調査に回るときに、最初に「この地区の副総代の○○ですが」と身分を明かしてから「今日は国勢調査のお願いに来ました」と言えばいいんだよね。
よし、これで行こう!
これですっごく気が楽になったぞ! いいことに気がつかせてくれて、ありがとう!
さらに調査を続けよう

その後も気を取り直して、受け持ち地区の下見をしてまわりましたが、ぼくの受け持ち区域はかなり広いので、汗でだくになるくらい大変でした。
毎日のローイングで鍛えた甲斐はありましたが、それでも無理をせずに、一旦自宅に戻って休憩し、体力の回復を待ってから再度回りました。ふ〜〜〜!

続いて、ここは独身向けのマンションのようです。表札はないし、変則的な部屋番号の割り振りなので、メモをとるより写真に撮って後で清書することにしました。
他にも新しく建ったアパートや、表札がない家、住んでいるのかわからない住宅など、まるでわからないことだらけです。
「調査区要図」の作成
次の日はこの手本のように「調査区要図」の白地図に番号をつけていきます。次に「調査世帯一覧」に転記します、マンションやアパート名も入れていきます。

この作業は最初から「調査区要図」の正式な用紙を使わないで、コピーしたものを下書きとして使いました。何度も修正をしながら完成させていきました。

こうして最終的な「調査区要図」ができました。この図が全ての基本になります。

次に、先ほどの「調査区要図」をもとに「調査世帯一覧」を作成していきます。

そして、調査票へ必要事項を記入していきます。

続いて封筒の外側の余白部分に、マンションやアパートの名称部屋番号などを記入しておきます。間違いがないように、何度もチェックしながらの作業です。
何度も繰り返すようですが、100世帯以上もありますから、すっごく大変でした。
最初はこれらの作業を一人でやっていたのですが、とてもじゃないけど無理なので、「調査区要図」作成のところから、カミさんに手伝ってもらうことにしました。
おかげですっごく助かりましたよ。カミさんには、後日手厚いお礼をするつもりです。
「かあちゃん、ありがとなぁ〜〜〜!」
準備完了〜!

こうして3つの単位区に分けた、100世帯以上の調査票ができあがりました。
明日の夕方には、担当の指導員の訪問でチェックを受けたら、とりあえず準備完了です。何とか間に合ってホッとしています。
⋯⋯ ま、ここまでの作業で、相当なエネルギーを使い果たしてしまいましたが、これはまだ準備段階です。まだまだ先は長いぞ~!
9月20日から調査票配布が始まる!
そして、来週の9月20日(土)から、実際にこの100世帯以上の家に訪問して、説明と調査の協力をお願いしてまわります。
といっても、これが実に大変なことなんです。先日たまたまマンションの下の階に住んでいる奥さんから、前回(5年前)の国勢調査の体験談を聞く機会がありました。
そのときのことは、もう思い出したくないほど、辛い毎日だったそうです。中には見下して喧嘩腰で辛くあたる人もいて、それはそれはとても大変だったそうです。
これについては、担当の指導員さんから「そういう人がいたら、無理にお願いしなくてもいいです」と聞いています。それにぼくはかつて客商売をやっていた経験もあります。
「とんでもないイチャモンをつけてくる人」がいますが、それなりの対応方法は心得ています。ま、最後は引き下がればいいんです。絶対に無理はしないと心に決めています。
ということで、最後に「調査員のしごと」という動画がありますので、ご覧ください。
これを見ると、何だかとても楽そうにみえてちょっと不満を感じます。でもまあ、立場が違うとこうなるんでしょうね。
さあ、これまでは国勢調査の準備のお話でした。いよいよ来週末から調査が始まります。どうなることかとても複雑な気持ちですが、この続きはをまた後日書きたいと思います。
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