中日ドラゴンズの名古屋ドーム最終3連戦の第2戦に出かけた。
球場観戦は何年かぶりのことだけど、本当に広い球場だなあ〜。今日は奮発してネット裏のとても良い席からの観戦だ。でも初めて一人でやって来たので、なんだか落ち着かない。しかもお隣は阪神ファンだし(でも、おとなしい人)。
まだ試合開始の1時間半前なので、阪神のバッティング練習、そしてドラゴンズの守備練習の最中だった。プロ選手達のこういう軽やかな動きを観るのは、とても楽しくてウキウキする。この試合前のリラックスした雰囲気がとても好きだ。
練習風景を見ていたら、目の前を可愛いビールの販売ガールが足早に通り過ぎていった。思わず大きな声で「ビ〜ル〜〜!」と叫ぶと、振り返って笑顔で戻ってきてくれた。「いい席ですね ♪」ニコッと笑顔でコップにビールを注いで渡してくれた。このビールがめちゃくちゃ旨かった!(アホじじいだな 笑)
いつもここに来て思う。やっぱり球場でみる野球は断然凄いと思う。演出とかアナウンスとか、腹に響くほどのもの凄い音圧。両軍の大応援団の声援やラッパ、太鼓のもの凄い迫力! 観客の声援。そして何よりテレビカメラで撮ったテレビの映像ではなく、自分の目で個々の選手の動きを見ることができる楽しさ。これはまさに3万6千人を集める巨大なショーだ! 高い料金を払ってでも来る価値があるなと思う。
試合は先発勝ち頭のガルシアが立ち上がりに2点を取られ、しかも5回表にはピッチャーの藤浪にも二塁打を打たれて、3点目を献上してしまうという展開。その藤浪はいつになく調子がよく、中日は全く打てない。
バックネット裏はとても観やすいんだけど、みんなとても静かな応援で、ちょっと物足りないと思ったので、ライト側の外野席に移動して、中日応援団に加わり一緒に大きな声を上げて応援した。いや〜〜、ここのエネルギーはもの凄い。観やすい席もいいけど、こっちも楽しいなあ。
8回の裏の攻撃では今シーズン限りで引退する野本選手が代打で出場。残念ながら一塁ゴロ。
そして、9回の表にはやはり今シーズン限りで引退する浅尾投手が投げた。見事にフォークで三振を奪った。
帰ってからテレビをみると、涙しながら投球していたんだね。ぼくは浅尾選手が好きだったので、とても残念だ。もっと活躍できる力を持っている選手だからね。
そして、その後に昨日1000試合の大記録を果たした岩瀬投手がマウンドに上がった。その時に浅尾選手と抱擁していた姿がをみて、ウルウルしてしまった。この二人が活躍してくれたお陰で優勝できたんだからなあ。
岩瀬投手はついに1001試合の登板。つまり恩師の星野監督の名前、仙一(せんいち)にちなんでこの日に投げたのだった。
試合は残念ながら、「4 ー 0」の完封負けに終わった。
でも、いつも思う。テレビでみるのと違って、この球場でみると負けてもあんまり悔しくない。勝ち負けのことよりも、ここで観た全てのことの楽しさ、感動の方がずっと大きいからだと思う。
試合後、いつものように選手全員が揃って観客に挨拶をしてくれた。今年も残念ながらほぼ最下位が決まったし、6年連続のBクラス。ホントに弱すぎる。あの強かったチームがこれほど長いあいだ低迷するとは、やっぱり監督の力によるものが大きいなあ。いや、それ以上に球団経営の根本が強いチームとは明らかに違うと思う。
試合後の引退セレモニーになってからも、席を立つ人がとても少ない。特に浅尾選手のメッセージが感動的で多くのファンからの声援を受けていた。
ぼくも席を立つことなく最後の最後までみていたんだけど、球場全体が異様なほど大きな感動に包まれていた。こんな記念すべき試合に立ち会えただけで、とても幸せなのかもしれないな。
しかも、レフト側の阪神の応援団の声援が凄かった。これを観てますます、涙がこぼれてしまった。いいな、野球って……。
家に帰ってからも今日の試合の楽しかったことを思い出して余韻に浸った。そして、来年もできるだけ応援に行こうと思った。
P.S.
試合途中にアナウンスがあり、明日9月30日(日)の名古屋ドーム最終戦が台風24号のために中止になってしまった。しかたがないことだけど、この日に球場にいく予定だったファンのみんな、さぞかし残念な思いだろう。