8月8日16時43分、宮崎県の日向灘を震源域とする地震が発生した。
そして「南海トラフ巨大地震が起きる可能性が、平常時よりも高まっている」として臨時情報「巨大地震注意」が発表された。
丁度その発表があった頃に、ぼくは部屋のリニューアル作業をしていた。
そして翌日の夕方、ホームセンターに壁紙を買いに行って、そのついでにミネラルウォーターを買って帰ろうと思った。ところが在庫が一つもない。まさか ( °Д°)
いやそれどころか、いわゆる防災用品もことごとく在庫がなくなっていた。そしてスーパーではトイレットペーパーはもちろん、お米も在庫がまったくなくなっていた。
一週間後、注意情報は解除されたものの、これで安心だと思う人はおそらく殆どいないだろう。もちろん、ぼくもこのままでいいとは思わなかったので、さっそく行動開始!
具体的には部屋の地震対策と、実際に地震が発生したときの生活の対策の2つになる。
我が家の地震対策
さっそく部屋の地震対策について、あらためて見直してみよう。
我が家は7年前にリフォームした機会に、あえてシンプルな部屋にしたいと思ったので、家具類は必要最低限の数、しかも低い物しか置いてない。
だから和室は畳を敷いただけで、家具や家電などは一切何も置いてないし、他の部屋も背の高い家具は一つも置いていない。だからとにかくシンプルでとても居心地がいい。
そしてリビング、ダイニング、そしてキッチンは、システム収納で地震時には自動ロックがかかるようになっている。さらにテレビも転倒防止対策を打ってある。
ただし、キッチンの冷蔵庫や食器棚は、転倒防止や扉ロックなどの対策が必要なので、さっそく動き始めている。
問題はぼくの部屋?
さて一方で、ぼくの趣味部屋にはいろいろ問題があった。
他の部屋は徹底的にシンプルさを追求したけど、ぼくの部屋はまったく正反対だ。いやそれでもまだ良くなった方だけどね。笑
棚から物が落ちる心配
この部屋は最近になって、リニューアルをしたばかりなんだけど、新しく作った棚は置いてあるモノが落ちてくる可能性がある。
これが最近作った棚で、それぞれの棚にはあまり多くのモノを置かないようにしているけど、それでも安全とはいえない。この機会にもっと減らすことにしよう。
そこで、一番上の棚を取り外して、さらに棚の上に置くものも減らして、落ちてきても安全な程度にした。空いた壁にはこの機会に額縁の絵などを飾ろうかなと思っている。
続いて、窓際に置いてある小さな棚も、このままだと帆船模型が倒れてくる可能性があるので、棚を使うのをやめたほうが良さそうだ。
そこで帆船模型だけを、安定した場所に置くようにした。そして本棚の本も落下しにくいように、棚の内側に角度を付けるようにしたことで、落下しにくくなった。
アクアリウム水槽が一番の心配
さて大規模地震が来たときに何か心配かというと、間違いなくこの水槽だろう。
この水槽には約60リットルもの水が入っているし、中の石や土などを含めると100kgを超える。万が一、これが倒れてしまったことを想像すると、ただただ恐ろしくなる。
とりあえず、この水槽の下にある水槽台と壁とを固定したことと、水槽台と水槽の間に滑り止めを敷いてあるだけなので、これだけでは十分とはいえないだろう。
一番よいのは、もっと低い位置に変えることだけど、それでは鑑賞としてはあまり適さない。う〜ん、これは実に難しく悩ましい話なので、今の所、名案が浮かばない…。
というわけで、この部屋のその他のものは、低い棚に収納しているし、ギターはハンガーで吊るしてある。
さらにクローゼットの扉は、鉄道模型の台で簡単には開かない。だから、とりあえずはこのままでいいかもしれない。
避難対策について
さて、部屋の地震対策の次は、いざ巨大地震が発生したときに、自分はどう行動すべきなのか、この機会にそのシュミレーションをしてみることにしよう。
まずは、地震が発生して、電気とガスそして水道が止まった場合、つまりライフラインが止まった場合を想定してみよう。
対策① 自宅にいることができる場合
とにかく大きな地震が来て一番困るのは、電気とガスそして水道が止まった場合だ。
この中で一番大切なのは水と食料だ。ミネラルウォーターは約1週間分の量40L(2L×20本)を確保した。お米も一ヶ月分ほどは確保できたし、非常用食料も備蓄し始めた。
ミネラルウォーターについて
補足しておくと、我が家のミネラルウォーターの1ケースは、7年の長期保存タイプのものだ。その他はそれより賞味期限が短い。ただし、意外に知られていないことがある。
ここで言う賞味期限とは表示内容と現物の内容が変わることをいう。つまり蒸発して「表示の内容量より、実物の内容量が少なくなる」ことをいうんだね。
ペットボトルでも少しずつ蒸発して減っていくということだ。一方で長期保存タイプは蒸発しにくい容器に入っているので、内容量が変化しない。その違いだ。
なので、賞味期限が切れても適切な保存であれば、飲むことはできるんだって、知らなかったな。でもできるだけローテーションを組んで、入れ替えておくと安心だよね。
非常用トイレ
そしてトイレは、ポリタンクやお風呂に水を貯めて、それを使うことができればいいが、マンション内やマンションの外の配管の、どこかで破損した場合は使えなくなる。
そこで「非常用トイレ」を50回分在庫してあったが、さらに120回分も追加注文した。これで2人で3週間分の量を確保した。あとは電気とガスが止まった場合だ。
ポータブル電源
普段の暮らしをしている中で、電気がない生活を想像できるだろうか? 正直言って、空気や水と同じで「あって当然のもの」になっていると思う。これがない暮らしって?
そこでぼくは電気はJackeryのポータブル電源を持っている。この機会に高温の場所は控えるために、車の中から部屋に移動した。残量は69%だったので、さっそく充電した。
このポータブル電源があれば、AC100V、DC12V、そしてUSB電源として、いろんな用品を使うことができる。もちろんこれは避難した場合にも活躍してくれる。
ただしポータブル電源だけでは、停電になってしまった場合は充電ができない。このことを考えて、ソーラーパネルも必需品だと思って購入してある。
その他、カセットコンロ、電気釜、電気鍋、発電機能付きラジオ兼ライト、オイルランプ等も持っている。これ以外に必要なものはないか、再度チェックしてみよう。
対策② 避難所または避難駐車場に避難する場合
この場合は、ぼくが移動運用に使っているフリードプラスの後部スペースを使うことになる。というより、体育館などの施設での避難生活はたぶん耐えられないと思う。
フリードプラスの車内後部は、ぼくの移動無線局、そしてキャンプ用にしたいと思ってフラットにしてある。これならいろんな使い方ができると思う。
ただし、一番考える必要があるのは、暑さ対策だね。果たして扇風機だけで耐えられるだろうか? おそらく夜はともかく、昼間は難しいかもね……。困ったな。
そしてこれは、以前キャンプにでかけた時の写真だけど、カーサイドタープをフリードプラスの横に設営して、ここで過ごすことができる。
これは移動運用の時に使った時のもので、ここをちょうど居間のようにして使うことができる。ここなら雨の日でも安心して過ごせるだろう。
そして、夜の就寝時は、カミさんが車内で寝て、ぼくはこのシングル用のテントで寝ることができる。もちろん、シュラフとマットは準備できている。
フリードプラスの床下はかなり広いスペースがあるので、テントやシュラフ、テーブル、イス、そして道具を収納するケースもここに納めることができる。
収納ケースの中には、コンロや電気釜、食器類など一式を入れていて、すぐに使うことができるようにしてある。
というわけで、とりあえずの用品を準備しているが、いざこれらがちゃんと機能するのかを、涼しくなってきたら、近くのキャンプ場で検証してみようと思っている。
③ 備えよ常に
今回の南海トラフ地震のニュースは、確かに緊急時の物不足などの問題がクローズアップされた。これはある意味で予行演習になったかもしれない。
今後は、いざ本当に大地震が発生した時に、どう行動すべきか、そしてそのためにどういう準備をすべきか、もっと詳細な準備が必要だろうとわかった。
ボーイスカウトのモットーに「備えよ常に」というのがある。これはいつ何が起きても対処できるように日頃から準備せよ、という意味で、これはぼくの人生の教訓でもある。
あたらめて、今回の南海トラフ予兆を経験して、いつそういうことが起こっても冷静に行動できるように、今からできる範囲のことをしようと思っている。
これを読んでくれたあなたも、ぜひこの機会に行動してほしい。