アマチュア無線

廃れていくもの、残っていくもの(アマチュア無線)

" 心のふれあい " を大切にしたい

毎月月末は副総代の役割で、市の広報誌や回覧板の配布物を町内100戸以上に配布するために、8つの組長さん宅に行き手渡しします。最初は正直言って少し気が重かったんです。

ところが、どの組長さんも訪問すると、「ご苦労さまです!」と言って、とても暖かく笑顔で接してくれるので、ぼくもだんだん地域に馴染んでいきました。

こういう「心のふれあい」こそが、これからの時代はとても大切なことだなって、あらためて感じるようになったのです。

アナログでないと伝わらないもの

今はデジタルの時代なんだから、市の広報や新聞だってスマホやパソコンで見えるから、紙媒体なんていらないという意見もあります。

でも、ぼくはやっぱり紙媒体を大切にしたいと思っています。書籍だって、じっくり読みたい本は、電子本よりやっぱり手にとれる本がいいなって思います。

そんな中、昨日の朝刊日曜版の「おじさん図鑑」にこんなエッセイがありました。「手紙は魂の触れ合いなのだ」と、りゅうじおじさんも心からそう思っています。

デンマークでは、デジタル化で郵便ポストが2025年末になくなるそうです。それを「進んでいる」と思えるのかどうかですね。ぼくはとてもそうは思えないです。

デジタル化すべきものと、アナログのままで良いものを、バランスよく使い分けるということが、これからはとても大切なんじゃないかなと思います。

今でも、できれば久しく会っていない友人に、手紙で ” 近況報告 ” を送りたいなあ〜、って思うこともしばしばあります。ま、実際にはなかなか難しいかなと思いますが⋯⋯。

なに?絶滅だと!? そんなこと気にしなくていい

さて、今日の本題に入ります。
日本ではアマチュア無線人口がどんどん減っています。理由はいろいろありますが、その流れを食い止めるのは難しいと思います。

というより「何でそんなことを気にするのかな?」って思います。JARLとか無線関連の業界の方々にとっては、ほっとけないない問題なんでしょうが⋯⋯。

ま、そんな心配をするより、楽しんでいる姿を見せてあげることで「何だか楽しそうだな♪」ということを、できるだけ多くの機会にみせてあげることのがいいと思います。

かと言って、アマチュア無線が全くなくなるわけではないと思います。好きな人はそんなこと気にしないで続けていくんです。

ぼくが若いころ流行っていた、オーディオ、ラジコン飛行機、天体観測、他にも愛好者が減っている趣味は多いと思います。でも、続けている人は楽しみ続けています。

アマチュア無線の世界では「CWは本当に消えちゃうのか?」にも書きましたが、アメリカではむしろアマチュア無線人口が増えています。

それでいいんです。ほっとけばいいんです。本物だったら必ず再び愛好者が増えるからです。たぶん今のアメリカがそういうトレンドなんだと思います。

ぼくが高校生時代だった頃のアマチュア無線

ちなみに、ぼくが高校生時代だった頃のアマチュア無線ですが、無線局数は今の半分くらいでした。ところが、どのバンドもすごく混み合っていました。

BUSINESS NETWORKより

特に7MH帯は今のようにSSBじゃなくAMだったにしても、空いている周波数を探すのが大変でした。今は閑古鳥が鳴いている50MHz帯だってとても賑わっていたんです。

ということはね。アマチュア無線の人口じゃないってこと。つまり活動の活発さや熱意の違いなんです。これからは数じゃなくて質の時代なんですね。

ですから、いかにアマチュア無線を楽しくするか、ということをJARLやCQ誌さんなどが、もっと力を入れたらいいと思います。(そんなこと百も承知でしょうが)

QSLカードはやっぱり嬉しい!

そしてQSLカードを集めることも、アマチュア無線の楽しみの一つです。今はデジタルQSLがありますが、やっぱりカードでもらえた方が断然嬉しいですよね。

特に海外から届くカードは、どれもデザインが優れているし、「アマチュア無線を楽しんでいる」ことが伝わってきますよね。ここでもアナログならではの世界が残っています。

いくらデジタルが進んでも、やっぱり紙のカードはずっと残っていくと思います。そういうことですよ。

あなたも「CW」という アナログの世界をぜひ!

ぼくは定年退職後、人と対話する機会が減ってきています。ですから家にいながらでも、同じ趣味の人同士で交流ができるアマチュア無線はとても貴重です。

最近ではこの世界でも、FT8というデジタル通信が主流になっていて、キーボードをワンクリックするだけで、交信できてしまいます。(交信部分から再生します)

けっしてつまらないとは言いません。でも何となく味気ないんです。

ですから、ぼくはモールス通信(CW)を楽しんでいます。短い交信時間なのに、ここにしかない「アナログ独特の暖かみのある交流」が存在するからです。

というより、一生続けられる趣味として、CWの存在はとても大きなものです。日本のアマチュア無線人口は確かに減少しているけれど、消えることはない。

(「たった2WのCW移動運用で新潟市と交信できた」より)ロングバージョンはこちらで!

特にCWというのは、微弱な信号でも解読できる素晴らしい通信方式だなって思います。だからこれからもCWを愛し続けていきますよ。

ちなみに、ぼくはマイクを持ちません。昔はCWの免許を持っていなかったので、マイクで交信していました。でもあの独特の喋り方が嫌でマイクを持たなくなりました。

これはあくまでも、私自身の好みですので、勘弁してくださいな。

YouTubeから学ぶこと

ぼくはYouTubeはあまり見なくなったのですが、情報源としてはもちろん利用しています。

見習うべき人たちもたくさんいますからね。例えばK4SWL トーマスさんの動画も、いろんな機器や運用方法を教えてくれて、とても役にたっています。

この動画を観ていると、本当に心からCW、しかもQRP(小電力運用)を楽しんでいるのがわかりますよね。(再生時は、ぜひ日本語の字幕にしてみてください)

そしてぼくもトーマスさんのように、いろんなところに出かけて移動運用を楽しみたいと思います。ぜひみなさんの移動運用を楽しんでくださいね。

これからもアマチュア無線を愛し続けよう!

アマチュア無線の流れの行く末について、偉そうなことをいろいろ書きましたが、ぼくが若かった頃と時代が違うといえば、そういうことなんでしょう。

そして各方面でみんながいろんな活動を続けている中で、それでもなるようにしかならないわけで、時の流れには逆らえないわけです。

とはいえ、例えやってる人が少なくなったとしても、ぼくはこれからもアマチュア無線を愛し続けますし、また再び違う流れが来ることを、心から願うのみです。

P.S.
さあ、ぼくもできるだけ早く坐骨神経痛を完治させて、移動運用を楽しむぞ〜〜〜!

ちなみに、今現在の回復状況ですが、80〜85%くらいです。そろそろリハビリの散歩を再開しようと思っていますし、近場で移動運用もできればと思います。

人生において、何より大切なこと、それは健康ですね。みなさんもご自愛くださいな。

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