「新しい教科書」で モヤモヤが消えた

今日は「カメラじゃなく、写真の話をしよう」という新しい「教科書」を買いました。
長年カメラの趣味を続けてきましたが、ずっとモヤモヤしていたことがあります。
それはカメラの話になると、どうしても " 写真技術に気持ちが向いてしまう " ということです。

そのため、いろんな写真術を学ぼうと思い、図書館でたくさんの技術本を借りて勉強しました。勉強していくたびに、なるほど、なるほど!と思っていました。
とにかく、写真というのは、いろんな技法があるもんだなと、そして少しでもその技術を学び、さらに高い技術を身につけようとしていたのです。
それが良い写真を撮るための基本だし、まずはその基礎を学んだ上で、その先は自分の個性というものを表現していこう、そう思っていたのです。
でも正直いうと、心の中では「 ホントに、それで楽しいのか? 」という素朴な疑問がいつもありました。
それがこの本に出会ったことで、そのモヤモヤした気持ちが一気に晴れた気がしています。著者の嵐田さんには、心から「ありがとうございます!」とお礼をいいたいです。
この本の具体的な内容については、少し後の方で書いてみますね。
ぼくが持っているカメラとレンズ
その前に、これは今ぼくが持っているカメラとレンズです。

カメラは、NIKON Z fc、SIGMA dp0、NIKON D80、NIKON D7500、SONY RX100 M5A、SONY RX100、MINOX DCC 5.1、SONY QX100
そしてレンズは、55-300mm超望遠ズームレンズ、85-135mm望遠レンズ、105mmマクロレンズ、50mm単焦点レンズ、0-20mm超広角レンズ、TTArtisan Tilt 50mm F1.4チルトレンズ、24mm F1.4単焦点レンズ、DX 16-50mm広角標準レンズです。

さらに「FTZⅡ アダプター」を間に入れれば、これらのFマウントレンズが、規格の違うZマウントのZ fcに使えるようになるので、Z fcでより幅広い写真を撮ることができます。
これからは「Z fc」しか 使うつもりがない理由
こんなふうに、今までいろんなカメラやレンズを使って写真を撮ってきましたが、今はそしてこれからも、この「Z fc」というカメラしか使うつもりはないです。

それはこの「カメラじゃなく、写真の話をしよう」という本でハッキリしました。
というより、これまでも「私らしい写真を撮る方法それは哲学だ」の中でも、同じようなことを思っていました。

以前買った「めざせ!ヘタだけどいい写真」でも、同じようなことを書いています。
ところが、この嵐田大志さんの「カメラじゃなく、写真の話をしよう」という本は、さらにもっと自由な気持ちを大切にしているように思います。
書いてあることの中から、ぼくが共感した言葉をいくつか拾い集めてみました。
【カメラの技術こと】
⚫︎ 今や写真は特別な技術の時代ではない
⚫︎ テクニックをカメラの目的としてしまった
⚫︎ 画質と写真の良し悪しには相関性がない
⚫︎ マニアルではなく、絞り優先に
⚫︎ もっと自由なアスペクト比を!
⚫︎ RAWとJPEGどちらが良いのか?JPEGで良いのでは?
⚫︎ 小ささと軽さで、一眼レフからミラーレスへ「小さい・軽い」は、りっぱな機能だ
そのどれもが「そうだ!そうだ!」と拍手したい気持ちになりました。
JPEGで良いのでは?
この中で「 JPEGで良いのでは? 」というのは、すごい考え方だと思います。
例えばぼくの過去の経験で、こんなことがありました。

これは去年の12月17日の写真ですが、この頃は必ず「JPG + RAW」で撮っていました。
この写真は近くの公園で撮ったものですが「背中から夕陽を浴びている足長オジさん」の自撮り写真です。(笑)
この写真でいうと、今までのJPGなら6.1MBだったのが、RAW(NEF)で撮ると24.6MB、合計で30.7MBとかなり大きくなります。
さて、ココからが重要です。JPGとRAWのデータの違いを、わかりやすくするために、同じソフト「NX Studio」でレタッチしてみましょう。

まずは、JPEGのデータを赤〜オレンジを中心に強調してみました。これでも夕陽が強調されたのですが、これ以上強調することは難しいことでした。JPEGでは限界があります。

そしてこれがRAWで撮った写真を修正したものです。全体がオレンジ色になって、夕陽が当たり、「後光が差し込む足長オジさん😁」の写真になりました。
実際にココにいるときは、これほど夕陽が綺麗ではなかったですが、写真というのは " 心を写す " と思っています。少なくとも、ぼくの心にはこう写っていたのです。
ちなみに、今日は改めて先ほどのJPEGの写真を、さらにMacのプレビューだけで色補正してみました。するとこんな感じになりましたよ。↓↓↓

比較すると、確かに違いはあるけど「背中から夕陽を浴びている、足長オジさんの自撮り写真」という写真としては、悪くない。むしろイイかもしれない気がしませんか?
ってことは、正解なんて、その写真を見る人によって違うんだから、あえてRAWで撮る必要はないかなとも思います。
" 好きなように " 撮らせてあげれば?
さらにこんなエピソードがあります。
何年か前に「あじさいの里」へ行ったときのことです。あるおじさんが、一眼レフで真剣な顔をして、満開になったあじさいの花を撮っていました。
そして、たまたま近くで写真を撮っていた若い女性達に「ISOはね。800にしてねぇ」と話しかけていました。さらにカメラのことで、難しそうな偉そうな話を続けていました。
ぼくは彼女たちが、せっかく撮影を楽しんでいるんだから「好きなように、撮らせてあげればいいじゃないか?」って思ったんです。余計なお世話だぞ!とね。
つまり何が言いたいのかというと、技術や知識を身につければつけるほど、それを使おうとして「 肝心なことに気持ちが届かない 」ことになりがちです。
ですから、先ほどの「夕陽を浴びている、足長オジさん」のように、JPEGでもレタッチして、思ったような写真になれは、それでいいぢゃないか!?と思います。
むしろ、技術に気を取られないことで、純粋に「写真を撮ること」に集中させることができます。このことをキッカケにして、写真を撮るのがとても楽しくなりました。
写真へ哲学・考え方について

さらにカメラの技術とは別に、哲学や考え方についても多くの学ぶことがありました。
【写真への哲学・考え方】
⚫︎ 自分が撮りたいものは何か? 心の中で反芻する
⚫︎ モノやコトのテーマから始めよう → 写真に1本の「芯」が生まれてくる
⚫︎ 「好き」を言語化する → 好きな写真を用意し、要素に分解して、方向性を明確にする
⚫︎ 「何を撮るか?」に神経を集中させて、カメラの設定、操作等は最小限のエネルギーに
⚫︎ テーマを決めて撮ること
⚫︎ 主人公を強く意識するだけで、写真の質は格段に良くなる
⚫︎ 家から300m以内で撮る
⚫︎ 写真のタイトルより、キャプションがあった方がいい
ぼくなりにまとめてみると
「自分の好きなテーマ(主人公)を決めて、好きな写真だけを撮る」
ということになります。
なんだかこれを聞くだけでも、写真というのが、とても楽しそうな趣味に思えてきませんか? ぼく自身も、これから写真を撮りに出かけたくなりましたよ。笑
お気に入りの写真を飾ろう!
そして、今はさらにその先のことを考えています。
先日は「小さな作業で 重い考えを吹き飛ばす」でも書きましたが「CP1500」というプリンターを購入して、お気に入りの写真をプリントすることにしました。
これまでは、撮った写真をパソコンの中に保存していただけでしたが、こうやってプリントして、さらに今までは写真立てを使って、棚に飾っています。

でもこれだけじゃ、なんだかつまらないですよね。そこで新しく「お気に入りの写真を飾るコーナー」を作ることにしました。これはぼくにとって画期的なことです。
このことは、また後日いろいろな材料が揃ってから、そして国勢調査の仕事が終わったら、ゆっくり書いてみたいと思います。どうぞお楽しみに♪(⋯ って誰がだ?)

