長かった国勢調査員の仕事が 無事に終わりました

国勢調査員の仕事が、ようやく終わりました。
72才のぼくにとって、体力的にしんどくて、精神的にも辛かった仕事でしたが、とにかく今は無事に任務を終えたことで、心からホッとしています。
⋯⋯ とはいえ、まだ副総代(来年は総代)のお役目が引き続き残っているので、もう少しの間だけ気が休まりません。
これを読んでくれている、ぼくと同じ立場の人たちには
「本当にお疲れ様!あとちょっとですよ。でも、がんばらなくていいからね!」
と伝えたいです。
さて今日は、国勢調査員になってから、任務が終了するまでの一連の出来事や感想を、ここに残しておくことにしました。今後のために、少しでもお役に立てば幸いです。
国勢調査員の仕事は すでに7月から始まってます
国勢調査の仕事そのものは、9月20日から始まるのですが、実はその前からいろんな手続きや仕事があります。
まず最初に国勢調査員というのは一体「 誰がやるのか、知っていますか? 」
このことを知らない人がとても多いと思います。

岡崎市の場合は、国勢調査員の数は2,085名で、市の約17万1千世帯を調査します。これは一人当り平均82世帯です。その2,085名のうち総代会推薦が「約1,350名」います。
その内の一人がぼくです。この地区の副総代だったことで、サラリーマンの総代さんに頼まれて、というより他に成り手がいないので、引き受けざるおえなかったということでした。

それが今年の7月20日です。つまり国勢調査が始まる2ヶ月も前から始まっているんですね。任務の説明書きを読み、推薦書そして承諾書と調査員証用の証明写真を提出します。

8月29日(金)には「調査員事務打合せ会」があります。この写真の後、午後1時30分の開始時間になると、シビックセンターの大きな体育館に約200人が集まりました。
定刻になると会場はほぼ満席になりました。見渡すと若い人は殆どいなくて、ぼくと同じ中高年の多さが目立ったのは確かですね。
説明会は午後1時30分から始まり、夕方4時まで、なんと2時間半余りの長時間にもおよびました。もちろん岡崎市内の他の会場でも、説明会が開催されています。

配布された資料やグッズはこれだけのものがあります。説明会よりも、これらの膨大な資料を渡されて、正直呆然としました。「果たしてぼくに務まるだろうか?」と⋯⋯。

その翌日から、気を取り直して、140ページほどある分厚い「調査の手引書」を見ながら勉強し始めました。またもや頭の中がクラクラしてきました (◞‸◟ㆀ)

これがざっとのスケジュールですが、この日程では9月20日の調査開始日にとても間に合わないので、実際は9月10日から事前調査に入っています。
事前調査での " ある出来事 " が、後に役立ちました

これがぼくが担当する地域で、大きく3つのエリアにわかれ、100世帯以上調査します。

下調べのために巡回すると、住んでいるのかどうか不明な家があったので、たまたま目の前に住んでみえる奥さんが、車で駐車場に帰ってきたところでしたので尋ねました。
調査員証を見せてから「ここの家は空き家でしょうか?」と尋ねると、不機嫌そうに「あんた誰?」という胡散臭そうな顔をして、「 知りません!(`Д´) 」というキツイ一言⋯⋯。
くっそ〜! (;`O´)o
腹がたって、頭に血がのぼっちゃいました。でも悔しがるだけぢゃ、その嫌な気持ちがおさまらないので、帰ってから冷静になって考えましたよ。
するとある " 名案が " 浮かびました!
つまり「この地区の副総代の○○です」と言えばいいんです。この手の人は肩書きに弱いので、相手の立場がわかると、態度がコロッと変わるのを何度も経験してます。
だから9月20日から調査に回るときに、最初に「この地区の副総代の○○ですが」と身分を明かしてから「今日は国勢調査のお願いに来ました」と言えばいいんだよね。
よし、これで行こう!
これですっごく気が楽になったぞ! いいことに気がつかせてくれて、ありがとう!
「調査区要図」の作成から始めます

こうして担当地域の「調査区要図」が完成しました。もうすでにかなり疲労困憊です!

引き続き、先ほどの「調査区要図」をもとに「調査世帯一覧」を作成していきます。
ここに割り振った番号と、調査票に書かれている番号を一致させて、配布先を間違わないようにチェックしながら配っていきます。

ようやく数日かかって、3つの単位区に分けた、100世帯以上の調査票ができあがりました。
いよいよ、9月20日から調査票配布が始まりました!

さあ〜、これまでの準備が終わり9月20日(土)です。いよいよ調査が始まりますよ。これから担当する100世帯以上の家に、説明および調査の協力をお願いして回るのです。
この時、例の経験が活かされて「副総代の○○です!」という挨拶から始めると、どの世帯もみんなすごく好意的でびっくり! 本当に嬉しかったんです。
とはいえ、毎日の猛暑が続く中、この100世帯以上を全て回るのに、4日もかかりました。もう精魂尽き果てて全身がぐったりです ( ´﹏` )
というのも、この期間中には国勢調査員の仕事だけではなく、町内会副総代の仕事もいろいろ重なっていたからですね。とにかく疲れました。
国勢調査の回答はお済みですか?

調査票の配布が終わって、まだ疲労が残る中、約1週間後には「調査への回答はお済みですか」というチラシを配布します。
写真のチラシを調査対象の全世帯へ配布するだけですが、それでも100世帯以上あると、相当の体力気力を消耗しました。やっぱりもうヘトヘトです (;_;)
あとは、頼むからみんな協力してくれ〜〜〜!と祈るばかりです。
未提出世帯の特定と回収です

その後2週間ほどたち、続いての仕事は「未提出世帯の特定と回収」です。これは説明するまでもなく、未提出の世帯に提出をお願いする仕事です。
その「どこに訪問するのか?」を知るために、市役所の担当者が「回答状況確認表」というリストを届けてくれました。
この表を元にして、未提出の世帯に、必要事項を手書きで記入したものと、「調査票の提出のお願い」という案内を封筒に入れて、配布してまわります。
この段階で、ぼくが担当する地域の回収率は「85%」ということでした。担当の指導員に聞いてみると、この回収率は良い方になるということで、ちょっと安心しました。
さらには、ぼくが住んでいるマンションの回収率は、なんと「94%」でした! あらためて、マンション住人の意識の高さを感じられて、とても嬉しかったです。
⋯⋯ というよりは「ぼくの顔を立ててくれた」という心遣いを感じました。マンション住人ひとり一人に、心から「ありがとうございました!」と感謝して回りたいほどです。
なお後日調べてみると、総務省が10日発表した回答(回収)状況は、国の全世帯の「66%」だそうです。これに比べると、ぼくの担当地区はかなり良い結果ですね (^-^)
まとめの作業に入りました

いろいろありましたが、10月20日過ぎには、いよいよ最終作業に入りました。残りの仕事はあとちょっとです! 各調査関連の文書の最終チェックと集計作業を行います、

こうして最終チェックが終わったので、各調査単位区ごとに、必要書類を順番に並べファイルに収納しました。
後は、この調査書類収納ファイルとともに、未使用の調査書類などを調査書類手さげ袋に入れて、後日担当者に引き渡すのみとなりました。
いよいよ引き渡し完了!
そして10月27日、いよいよ最終日です。担当の調査員が我が家を訪問し、集計結果のチェックと必要書類が全て揃っているかのチェックをします。
ここで一部ぼくの解釈が間違っていた部分があったので、修正作業を行いましたが、未提出世帯の調査票を作成していなかったためです。これは件数が少なくてすみました。ホッ
その後は担当指導員から、いろんな裏話を聞かせてもらいました。実は市役所の担当者の方も裏ではいろんな苦労話があるようで、それはそれでとても面白かったですよ。

というわけで、最後に担当指導員が調査書類や資料、バインダー、バッグ、調査員証などの必要な物全てを回収して、帰っていかれました。

ちなみに記念に置いていきますと言われたのが、この「国勢調査員任命書」と筆記具と防犯ホイッスルでした。中には思い出したくないと、任命書も返す人がいたそうです。笑
ということで、国勢調査員の仕事を任命されて4ヶ月弱たった今、とにかく無事に任務を終えてホッとしています。そして安堵の気持ちでいっぱいです。
しばらくはゆっくりしていいからね。本当にご苦労さんでした!
⋯⋯ということで、国勢調査員の体験談を書いてきましたが、次回からは日常の暮らしのことを、ゆっくり書いていきたいと思います。引き続きご愛読いただければ幸いです!
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↑ 2025年10月30日(この記事)







