最近の毎朝と夕方のルーティンはFT8の運用だ。朝は北米、夕方はEUが開けているから多くの局と交信できる。毎日20~30局ほど交信しているだろうか。
まず朝にパソコンやFTDX10を起動して最初にやることは「QRZ.com」で今日の黒点数やどのバンドが開けているかを確認することから始まる。ちなみに今日は黒点数が99、そして各バンドはFairであまりよくなさそうだ。
だから今日は運用を控えめにして、FT8で使うソフトやレイアウトを入れ替えたりして、今までより使いやすい環境に整えることにした。
JTAleatで一番頻度の高い機能は、QRZ.comへのリンクで、これから交信しようと思う局の情報を調べることだ。相手がどこの人か、どういう人なのか興味があるし、局によってはQSLカードはビューロー経由では行わないとか、ダイレクトオンリーとかあるからだ。
JTAleatでその局のコールサインを右クリックして「Open Browser to QRZ.com Callsign page」で相手を調べる。例えばこんな感じ。
今日はドイツのDJ7JB局との交信が終わったと思ったら、ウクライナの「US2YW」さんがぼくをコールしてきたので、コールバックしたあと、QRZ.comで調べた。すると「ウクライナのビューローは現在運営しているので、QSLカードはJARL経由で届く」と書いてあった。
以前ウクライナは非常事態宣言が出されていて、アマチュア無線は禁止されていたが、最近はそれがとけたのかもしれない。ときどきウクライナのコールサインを見かけるようになった。
それにしてもアマチュア無線の世界だからこそ、こういう出会があるのだが、まさかこんなときに、アマチュア無線という趣味を楽しもうなんて、そんな気持ちで運用しているとはとても思えない。
世界中の無線局と交信することで、自分たちは負けないんだ、という強い想いとメッセージを伝えようとしているように感じた。一日も早くこの戦争が終結することを祈るばかりだ。
話を戻そう。
今は「WAS」アメリカ合衆国全50州と交信するアワードに挑戦しているが、あと3つの州を残しているので、JTAleatの設定でこの州の電波を発見するとアラートするように設定している。
一日の運用は午前中は「CQ US」で夕方は「CQ EU」、それぞれ1時間ほどCQを出して、呼んでくれるのを待って交信している。つまりCQが圧倒的に多い。
そしてそれぞれのソフトのレウアウトをこんなふうに変更してみた。
よく使うものは左のモニターに集め、それほど観なくていいものは右のモニターに集めた。そして交信したあとのログデータは、今までは「JTDX → LT Linker → HAMLOG」とデータを渡していた。
そこで今日からはLT LinkerをJT Get'sに変更してみた。こうすることで「JTDX → HAMLOG」とダイレクトにデータを記録することができるようになった。
というわけで、左のモニターには頻繁に使うものを集めた。さらにJTAlertはコールサインの下にAlertエリアを追加して、左側にはコールされた局の表示、右側にはアラートがあったものだけを表示されるようにした。
こんなふうに多い時は横7×6段で42局表示されるので、Alertエリアを追加することでWanted DXCC、Wanted US Stateなどアラートしてほしい局を見つけると表示されるようになり使いやすくなる。
そして右側のモニターはハムログとPSKPeporterで、こちらは必要なときに見るものを集めた。今日は一日このレイアウトで運用してみたが、とても使いやすくなった。
それから最近FT8を運用していて気になることがある。それはぼくの場合はCQを出している局を呼ぶ場合、「Skip TX1」にしてグリッドではなく、レポート付きでコールする。
例えばこんな感じだね。「Skip TX1」にチェックを入れているので、コールする場合はTx1のグリッドを飛ばして、Tx2のレポート付きでコールする。こうすると交信時間が短縮されるから効率がいいわけだね。
ところが、ぼくがCQを出しているときでとても多いのが、グリッド付きでコールしてくる局だ。この情報はいらないと思ってしまう。
どういうことかというと、JTDXにはこの機能が最初からついているけど、WSJT-Xの場合は「TX1」ボタンをダブルクリックするらしい。知らない人もいるんだろう。だからグリッド付きでコールしてくるんだなと思った。
ぼくがWSJT-XからJTDXに変えた理由は、最近でこそWSJT-Xのデコード率がよくなったらしいけど、デコード率の違いと、この「Skip TX1」機能があることが大きい。それにデザインもスッキリして好きだな。
というわけで、とりあえずはこんな環境で運用しているけど、まだまだ改善の余地はあるだろう。多くの人が情報発信してくれているのでもっと情報を集めたいなと思う。