以前に「初めてのガラスペン」でガラスペンのことを書いたが、ガラスペンには不思議な魅力がある。これを使い始めると、とにかく何かを描きたくて仕方がなくなるのだ。
ガラスペンは同じペンでも万年筆とは全く違う世界だと思う。ガラスペン独特のちょっと硬い書き味だったり、いろんなインクを使い分ける楽しさだったり、そして何よりも気楽に描ける楽しさが何よりいいと思う。
今日もちょうどデスクの上にある物を題材に描いてみた。うまく描こうとか思わなくていいので、テキトーにさっさっと描くだけで楽しい。
そしてゴールデンウィーク中には、久しぶりに色エンピツ画を描いてみた。これは15年前に行った「蒲郡クラシックホテル」の庭園から見た竹島だ。
ちょうど今頃の時期にツツジが満開で、感動的だったことを思い出したのがきっかけだ。高台にある芝生広場から見える竹島をデフォルメしてみた。
最近になって知ったんだけど、朝ドラのエールでこのホテルがロケ地として使われたんだって、そ〜か。
これは朝の10時半すぎから描き始めて30分ほどだろうか。これだけで相当疲れる。だから毎日少しずつ描いて3日ほどで完成させようと思っていた。
ところが、描き始めると夢中になってしまってもう止まらない。笑
結局お昼とコーヒーブレイクを除いて、ぶっ続けで描いて夕方5時には完成させた。久しぶりだな、こんなに夢中になるなんて、でも楽しかった。
そして、これもゴールデンウィーク中に描いた「大人の塗り絵」の中の1つ。塗り絵だから下絵が描かれていて、それに色を塗る。ただそれだけのことだけどね。
最初はなんだ塗り絵か。みたいに思うんだけど、ところがどこにどの色を使おうかとか、どういう情景なのかを想像するだけで、とても楽しい。
この本のお手本の絵は夕陽に輝く海と棚田だったけど、ぼくは新緑と青い海と田植えをしたばかりの田んぼの水面に、青い空と雲が反射しているのを描いてみた。
そして、ぼくはこの景色を眺めながらお弁当を食べているんだね。それを思い浮かべると楽しくて仕方がなくなる。こちらも2〜3時間夢中になって描き上げた。
絵を描く時には旨く描こうとか、そんなことを考えたことはない。もしそんなことを思ったら、とてもじゃないけど、ぼくは描くことができないだろう。
それよりも大切なのは「絵を描くことを楽しむこと」じゃないだろうか。そして、描いていると気がつかないうちに「無心」の状態になる。
「無心」になる、「夢中」になる。普段の生活の中ではなかなかそういう時間ってないから、貴重だなって思う。これからも気楽に絵を描いていこうと思う。