Marvel's Funny Companyというバンドの活動
先日「常設のレコーディングスタジオを作った」でMarvel's Funny Company(M.F.C)というバンドの活動を始めることにした。その手始めとして小さなレコーディングスタジオコーナーを作った。
といっても、実際にバンドメンバーを集めて活動するわけではないよ。これはね、ぼく自身が音楽を楽しむライフスタイルとしての命名だ。主にやっていくのはバッキングトラックを使ってギターの演奏をし、これを録音することを楽しむこと。
そのために、ここで毎日練習したいと思ったら、そのときにわざわざ準備をする時間なしに、いつでもすぐに手にとって、練習が始められるような環境を作りたかったのだ。
こうして毎日練習を続け、ガレージバンドに録音をして自分でその演奏を聴いていると、だんだんその音質の悪さが気になってきた。やるからにはもっと良質なサウンドを作って演奏したほうがもっと楽しいにきまっている。よしそうしよう!
良質なオーディオ・インターフェースを探そう
良質なサウンドを作る機材を探すと言っても、ぼくはプロを目指すわけではないし、音楽系のYouTuberでもない。だからそれなりの予算の範囲で作れる環境で十分だ。まずはAG06のかわりになる良いオーディオ・インターフェースから探そう。
そこで見つけたのが「オーディオ・インターフェースおすすめ18選!選び方のポイントについても【2022】」というサイトだ。ここでは18のいろんなオーディオ・インターフェースを実際の音を添えて詳しく解説してくれているので勉強になった。
ちなみにオーディオ・インターフェースというのは、楽器の演奏をパソコンに入力して録音や編集できるようにするための橋渡し役をする機器だ。
このサイトにはぼくの持っているAG06と同じシリーズのAG03が紹介されていて、主な操作や音質は変わらない。
そしてこのAG03は「配信用」だと書かれていて、これはインターネットでライブ配信をする目的のものらしい。さらに「音質に関しては並。純粋なDTMにはあまり向いていません」とまで書かれているじゃないか。ほらやっぱりね。
その解説はココをみるとよくわかる。少し下をみると実際の音が聴けるようになっているのでぜひ一度聴いて欲しいけど、これならまあまあに聴こえるけどなあ。
そしてぼくがこれらの中で特に気に入った音を出しているインターフェースを見つけた。それは「MOTU M2」だった。やはりこの少し下をみると実際の音が聴けるがとてもいい音で評価も高い。そして一時品薄になったくらい人気の高いものらしい。
YouTubeでは作曲家の和田貴史さんが、MOTU M2を含めた6つのオーディオ・インターフェースを比較しているが、最後に結局MOTU M2はどうだったかというと「プロの製作で使えるレベル」だと断言しているんだよね。
というわけで、数多くあるオーディオ・インターフェースの中で、迷わず「MOTU M2」を買うことに決めた。
より良質なリバーブを使いたい
そしてもう一つどうしても欲しかったものがある。今持っているMS-70CDRという空間系エフェクターのリバーブでは響きが物足りない。そこでリバーブに特化したエフェクターを手に入れたいと思ったのだ。
そこでYouTubeでいろんなリバーブ用のエフェクターを聴きまくった。その中でこの動画を観て「Multi Texture Reverb」のリバーブに惚れ込んだ。さっそくアマゾンで「WAL SLO」を購入した。
後日みるとプリセット機能が追加された新しいものが、7,314円高くなって販売されていた。でもプリセットはいらないし基本の部分は同じなのでこれでいい。
「MOTU M2」と「WALRUS SLO」を使ってみた
さっそく届いた「MOTU M2」と「WALRUS SLO」をMacBookに接続して試してみた。すると期待通り今までのAG06とは全然違う良い音質になった。しかもリバーブもいろいろ細かく音が変えられて面白い。
あれ? 音が小さいんだけど?・・・
ただし、気になることがあった。それは「音は良くなったけど音が小さくなった」ことだ。かといってボリュームを上げてもなんか違う。何が違うのだろうといろいろ調べてみた。するとコンプレッサーというエフェクターが必要らしい。
そこでコンプレッサーについていろいろ調べてみた。すると「【初心者用コンプ講座1】そもそも何故コンプレッサーはミックスで使われるのか?」や「【保存版】コンプレッサーを理解する」でその解説がみつかった。
なるほどコンプレッサーは①音のアタック部分を和らげる。②音圧を上げ迫力を出す。③全体をまとめるということらしい。でもわかったようなわからないような。
それなら実際に音で聴いたほうがわかりやすいので、YouTubeで探してみた。よしこれで納得できたので「MXR M102 DYNA COMP」を購入しよう。合わせて「エフェクター電源 (5チャンネル電源)」と「パッチケーブル 20cm (2本セット)」も購入した。
さっそく届いたdyna compを接続して試してみよう。
実際にガレージバンドで録音して比べてみた。2つのトラックの最初のは何も使わないで弾いた音で、後のトラックはコンプレッサーを使った音だ。同じように弾いているのに後の方はアタック部分が弱くなって、音の減衰がなくなって音が伸びている。なるほどこういうことなんだね。
これから音作りが始まる
その後、3つのエフェクターを直列に接続していろいろ音を変えて弾いてみた。こりゃ凄いわ。今までとぜんぜん別次元の音になった。
しかしこれはまだ入り口だ。これから自分が満足する音になるように、それぞれのエフェクターの設定などを細かく調整していって最適な音を探していく作業になる。
ひょっとしてそれが一番難しいことなのかもしれない。とりあえず、今回オーディオ・インターフェースとエフェクター追加したことで、これまでとどれくらい音が変わったのか、少しだけ聴いてくだされ。ただし、まだ音作りの途中なのでその点ご了承を。
AG06 + MS-70CDR(従来の機材)
MOTU M2 + dynacomp + MS-70CDR + WALRUS SLO(今現在の機材)
この録音はまだ音のバランスとか未調整だし、最適な音質も探している段階だけど、音質の違いはわかってもらえると思う。
ノイズ問題で悩む
たしかにこれで音質がだいぶ良くなってきたが、まだ大きな課題が残っている。それはノイズ問題だ。せっかくよい機材を集めて良い音を作っているというのに、ザーーっという不快なノイズがあって、それがめざしている澄んだ音作りの邪魔をしている。
これにはいろいろ原因があるらしいのだけど、まずはシールドによってはノイズが発生することがあるという。ぼくが使っている「CLASSIC PRO PROFESSIONAL NON-NOISE INSTRUMENTAL MUSIC LINE CABLE」(ブルー)という長ったらしいシールドはフェンダーを買ったときに、島村楽器で買ったもの。たぶん安いやつ。
それを今回は「CANARE PROFESSIONAL CABLE」(レッド)というカナレ社(日本製)のプロ用にものに変えてみた。しかしノイズは減らなかった。それでもとてもしなやかで柔らかくて使いやすいので変えて良かった。
どうやら電源に問題がありそうだ。
さらにノイズのついていろいろ調べると「全ての出力を完全に独立させたアイソレーテッド(絶縁された)電源」というのを使わないと、ノイズはなくならないという。
確かに今回新しく購入した「エフェクター電源 (5チャンネル電源)」を使うとノイズがヒドい。アマゾンの説明には「プロのノイズアイソレーション性能を備え、ノイズを低減する」と書いてある。どういうこと?
やっぱりアイソレーテッド電源を使わないとノイズがなくならないのだろう。そこでアイソレーテッド電源の中から「CAJ DC/DC Station II」を購入することにした。これでノイズがなくなればいい。結果は後日追記することにしよう。
(追記)
注文していた「CAJ DC/DC Station II」が届いた。このスリムな電源にはいくつかの出力端子があって、9V150mAは6つもある。電圧表示もあってわかりやすい。
さっそく使ってみることにしよう。
おお〜、これはすごい! ノイズがかなり小さくなった。ただしゼロではない。ぼくはもっと限りなくノイズがゼロになるまで妥協はしたくないのだ。
必ず原因があるはずだ。これから先はネットで情報を探すより、自分でいろいろ実験をして原因を探っていこうと思う。
これまでアマチュア無線でもいろんなトラブルがあったとき、最後は自分で原因をみつけて解決してきた。今回も必ず答えがみつかるはずだ。それを信じよう。
さて、こうして良質なサウンドを追い求めていくと、いろいろ機材が増えていくことになる。それでも最低限必要なものはできるだけ良いものを揃えていこうと思っている。
まだ入り口に入ったばかりだけど、毎日多くの知識を学びながら、実験を繰り返しながら前に進んでいく。これはとても楽しいことだ。
そして今持っているDTM用のソフトGarageBand、Audacity、Studio One、Performer Lightの4種類の中からどれかを選びその勉強もする。もちろん練習もあるしね。
というわけで、Marvel's Funny Companyというバンドの活動で、りゅうじオジさんは毎日がとても楽しくてたまらないのだよ。
最後に、作曲家の和田貴史さんがMOTU M2の解説してくれた動画の中で聴こえてきた「祈りの丘」という曲がとても素晴らしかったので、その動画を掲載しておこう。