ギターの練習は、最初の頃はとにかく弾けるようになるまで、繰り返し練習をすること。その積み重ねでしかない。これは楽器をやっている人なら、みんな知っていることだよね。
でも、ある程度弾けるようになったら、次に大切なことは、ただ繰り返し練習するだけではなく、自分の弾いた音を自分で聴いて、どこが旨く弾けていないのかとか、ここはもっとこういう風に弾いた方がいいとかを、自分で客観的によく聴いて修正していくことにある。
ギターを弾いているぼくがいて、もう一人のぼくが向かい側にいて、ぼくの演奏を聴いている。そんな感じ。これは他の人に聴いてもらうより効果的なんだろうね。
プロのスタジオミュージシャンは、繰り返し何度も自分の演奏を聴いて、細部を修正していく。ひょっとして他の人は気が付かないような、その細部こそがプロの世界ではとても大切なんだ、ということを知っているからだ。ぼくはもちろんプロを目指すわけではないけど、できることならそういうこともやっていきたいなと思う。
それでiPadのガレージバンドを使って録音したり、iPhoneのカメラアプリで動画を撮影したりして、チェックをしていることが多い。この方法はとても手軽でいいんだけど、これだとちょっと物足りないことがある。
何が物足りないのかというと、せっかくMaton EBG808という素晴らしく良い音がするギターなのに、その音が再現できていないこと。それで、なんとか動画でその音も再現できないだろうかと思った。そうすれば、自撮りの練習だってもっと楽しくなると思う。
ということで、今ある道具でやってみることにした。いろいろ調べてみると、iPhoneのカメラアプリの動画でギターの音を入力するには、「Lightning - USB 3カメラアダプタ」を使うことがわかった。さっそく近くのPCDEPOTに買いに行った。
そして、Maton → ZOOM AC-3(エフェクター)→ UA-4FX(USBオーディオ・インターフェース)→ iMic(オーディオ アダプター)→ Lighting USBカメラアダプター → Iphone という接続でセットアップ完了。
あとは、MatonのAP5 Proシステムや、AC-3のそれぞれで音を細かく調整をして、自分が納得する音を作っていく。こうして、iPhoneから動画の映像と、先ほどの音をミックスして動画撮影を行うと……。
ほらほら! なかなかいい音で録画できたぞ。iPhoneで直接録画するより、桁違いに音質が良くなった。こういうのはとても面白いなと思う。でも、正直言ってちょっとめんどくさいな。ただの練習だけなのにと思う。
さらにいろいろ調べていくうちに、手軽でもっと良い音で取れる方法があった。それは外部のコンデンサーマイクを使って、ギターの音も同時に撮影することだ。おお、いいなこれ。
このApogee MicはUSBマイクなので、iPhohe、iPad、Macに直接つないで録画できる。お〜〜〜! すばらしい。
さらに調べると、このApogee Micの新製品Apogee Hype Micが今年の2月に出た。
「スピーカーから流れるお気に入りの曲が、飛び抜けて良く聴こえるのはなぜか、不思議に思ったことはありませんか?」
う〜ん、あるある〜!
「スタジオの魔法を、あなたのレコーディングに」
「HypeMiCでもっとレコーディングを手軽に、高音質に」
おおいいな〜、これ欲しいな〜。
お、お、なんだか、喉の奥の方から、手が出はじめてきたぞ……。