先日「アパマンハムの100W運用が難しくなったという残念な話」というブログを書いた。ところがその後二転三転して、内容が大きく変わったので削除した。
その経緯を簡単に書いてみる。
" 申請・届出につきまして、補正が必要な事項があります" だと!?
先日は「アマチュア無線免許「有効期限切れ」について」を書いた。免許切れに気がついたのが10日ほどたってからだった。そして新規開局の申請をしなおしたと書いた。
そして昨日「電子申請・届出システム Liteからのお知らせ」というメールが届いて「補正が必要な事項がありますので、お知らせいたします」ということだった。
その内容が次のようだ。
メモ
移動しないアマチュア局については、電波の強度に対する安全施設について確認が必要です。
一般の人々が通常出入りする場所における電波の強度が基準値以下であることを確認した書類(電波の強度の算出資料など)を申請書に添付してください。確認書類については、電波利用ホームページ>その他>アマチュア無線>申請・届出にあたってご確認いただきたいこと>電波の強度に対する安全施設について 参考1~4を参考にして作成してください。
なお、集合住宅については、自宅以外の隣部屋や通路等の共有スペースも一般の人が出入りする場所となりますので、ご注意ください。(重要なのは太字部分)
つまり簡単にいう「アパマンでは100W運用が条件によっては難しくなった」ということだ。あ〜、なんだか面倒なことになったなあとすぐに思った。ともかく、どういうことかを調べてみると、次の資料を添付せよということらしい。
「電波の強度に対する安全施設について」として電界強度計算表を添付する必用が出てきた。この中に「簡易な適合確認プログラム」というエクセルでその表ができあがる。
その結果がこの表で、なんと18〜50M帯のCWがアウト!14M帯もFT8運用だとX判定になってしまうのだ。ここでどちらを選ぶかの選択を迫られた。
そして考えたあげく7MHz、10MHz 、14MHzのA1A(CWのみ)の運用に決め、それで申請をした。ところがその後修正依頼が入ったのだ。
計算書を作り直したらX判定が○判定に変わった!?
その修正依頼の内容は以下のことだ。
ぼくの作った計算書はアンテナが1.9M帯と3.5M帯が使えないので計算書は空欄にしていた。ところがFTDX10はそれも使えるため、発射可能なすべての周波数の確認結果が必用だという。
そこで同じエクセルの表を使ってもう一度作り直すことにした。ところが驚いた。まったく同じ数値を入れたのに、X判定だったのが今度は○判定に変わったのだ。
この表で1.8M帯〜24M帯は平均電力率を1.0にしても○判定、28M帯と50M帯はCWの0.5にすると○判定になるので、この2バンドだけはA1Aのみで申請すればいい。
つまりCWなら全てのバンド、FT8なら3.5〜24M帯で運用できるのだ。同じ表を使ったのになぜこんなことになったのか? まったくわからない。
東海総合通信局に聞いてみた
そこで詳しいことを知りたくて、東海総合通信局に電話してみた。するとそんなことはありえない。計算式を変えたのではないか?と聞かれた。いやそんなことできるわけない。
とにかく、こちらでもチェックのために計算しなおしますから、それで送ってくださいということだった。
さらに「ぼくのアンテナでは1.9M帯と3.5M帯が使えないがどうしたらいいですか?」と尋ねた。すると「何もしなくていいです」と言われた。
つまり手続き上では、具体的なアンテナの種類は関係なく、局の免許としてこの表で○判定で使用できるものは、すべて許可するということなんだろう。
ただし、この表でX判定になってしまったものがあれば「50M帯は使用しません」というように明記しなさいということだった。ぼくの場合はそれはないと思う。
というわけで、最終的にこれで申請が通ればめでたしでたし! ということになるのだが、そうは問屋がおろさないのだよ。ぼくの場合は。。。
このタイミングでFTDX10の病院送り
先日『アマチュア無線免許「有効期限切れ」について』で有効期限切れに気が付かずに今日3月12日で期限が切れてしまうことを書いた。免許の申請はそのためなんだが。
そこでFTDX10が使えるうちは100W運用で14M帯〜28M帯でCWとFT8を楽しもうと、数日間運用を楽しんだ。そして使えない間はIC-705とHardrock50で50W運用しようとセットアップした。久しぶりに全員が集まったね。
ところが昨日の朝になって電源を入れると、いつもと違うメッセージが表示された。「 INSERT FIRMWARE SD CARD 」と表示されその先に進めないのだ。
SDカードはこのトランシーバーで初期化しないと使えないので、それを入れることはできない。そこでカスタマーサポートに電話して対処方法を聞いてみた。
すると「起動時にFINEとLOCKを押したまま電源を入れてください」ということでやってみたが、うんともすんともいわない。この症状なら点検修理が必要だという。
ただし、購入して3年以内なら無償で点検するという、ところがどこを探してもほ保証書がみつからないという運の悪さ。とほほ、最悪です。。。
なんでこのタイミングにでいろいろ重なるのかと思ったが、いつまでも悲しんではいられないので、今日は丁寧に梱包して福島県にあるカスタマーサポートまで発送を完了した。
ということで、免許がいつおりるのか、そしてこのFTDX10の修理できてちゃんと戻ってくるのはいつになるか。その間は一軍昇格になったIC-705君、よろしく頼むよ!
逆にFTDX10の局免と修理が同じタイミングで良かったのでは?とJR4HCY/1さんからメッセージをいただいた。確かにその通りかもしれないですね。
P.S.
審査終了!
いろいろあったけど、無事審査終了!さっそく送付用の封筒を発送した。
結局今までと何が変わったかというと、28M帯のFT8ができなくなっただけで、後は今までと同じように運用できることになった。めでたしでたし!
と言ってもまだ修理は終わらないが。。。
その後について
FTDX10を修理に出して、その後どうなったのかについては「FTDX10の故障原因と対策について」で書いています。
そこから引用して大切なポイントを書いておきます。
その結果、先ほどの内容についてとても詳しくかつ親切に説明をしてくれた。そしてポイントは次の4つだ。要するにUSBケーブルへの回り込みを防ぐ方法になる。
① USBケーブルは2mのものを使っているので、できるだけ短いものに変える。
② USBケーブルにパッチンコアを取り付ける。
③ USBはハブ経由ではなく、直接パソコンに接続する。
④ FT8の場合は送信時間が長いので、できるだけパワーをMAX100Wより落として使う。という内容だった。これらは他のアマチュア局でも参考になることだと思う。
ということになります。もし、同様のことを経験された方にとって、少しでも参考になればと思います。