前から書きたいと思っていたことを今日は書こうと思う。
ぼくが昔(小学生の時に憧れ、実際に始めたのが高校生)から趣味にしているアマチュア無線なんだけど、興味がない人からみると何が面白いの?と思われるだろうな。もっというと、今アマチュア無線を楽しんでいるのは、ほとんど中高年の男性(おじさん)で、若者には無縁の世界になってしまっている。
いろいろ制度上の問題とかあるのかもしれないが、日本のアマチュア無線人口はどんどん減っている。ところがアメリカのアマチュア無線人口は逆にV字で増えているのだ。その違いはいろいろあるけれど、はやりインターネットとは違う、特別な体験だということをうまく伝えて広めて(努力して)いることではないかなと思う。
それに、わざわざ無線機なんか使わなくても、インターネットで簡単に世界中とつながるではないか。と思うかもしれないけど、ぜんぜん違うのだよ、と言いたい。例えば偶然の出会いだ。国も年齢も性別も違う人が、たまたま偶然その時間にCQを出す。たまたま聞いていた人がコールバックする。ほんの短い時間ではあるが、その時間を共有できたことの熱い興奮だ。
例えばさ、旅先で偶然に外国から来た旅人と出会い、「こんにちは!(ハローとかボンジュールとか)」と笑顔で挨拶を交わして、少しだけ会話したとするよね。すごく嬉しいよね。そういう情景を想像してもらいたいんだよ。
偶然にもそのときの黒点数で電離層の状態がよく、はるか6,000kmも離れたスイスという国の人と電波を通してリアルタイムに交信することができたとする。インターネットじゃないよ、フェイスブックやツイッターじゃないよ。電波でだよ。これはもの凄いことなんだと実感できるんだよ。
しかも無線は簡単には世界とはつながらないのだ。どうしたら世界と繋がれるのだろうか、いろいろなチャレンジをするのだが、そのチャレンジこそが素晴らしいことであるし、貴重な体験なんだよ。と言いたいのだ。
ま、そんなことをぼくが叫んでもしかたがないので、ぼくはできるだけ、アマチュア無線というのが、どういうふうに面白いのかをずっと書き続けていこうと思う。できるだけ、難しいことは言わないで……。
さて、今日からゴールデンウィークの5連休が始まった。時間がたっぷりあるので、いろんなことにチャレンジしようと思う。
まずはこれ。
↑この画像は今日初体験したRTTYモードの実際の画面だ。
ぼくは普段、CW(モールス)とJT65(デジタル通信)の二つがメインなんだけど、前から気になっていたモードがRTTYとPSK31のデジタル通信だ。
JT65の画面はこれ。
JT65はいい。何がいいかというと、ぼくの持っているアンテナと無線機に入ってくる信号から、世界のどの局が入感しているかが一目でわかる。しかもどこの国のどのコールサインかも表示されるし、QRZ.comで調べるとプロフィールとか、住んでいる所の地図とかも簡単に表示される。しかも交信したい局にはワンクリックで送信してくれるのだ。
それだけじゃない、1分ごとの交互通信だから、のんびりコーヒーでも飲みながら世界中の無線局と交信できちゃうんだよね。基本は短い文字のやりとりなので、文字通信のやりとりということになる。
RTTYというのも同じく文字通信で、あらかじめマクロに文字を登録しておけば、ボタンを押すだけで交信ができる。しかも一回の更新は数十秒で終わってしまうのだ。
今日からゴールデンウィークの休みに入ったので、この機会にRTTYをちょっと試してみようと思った。MMTTYというソフトをダウンロードして、セットアップもJT65と同じようにして、マクロも3つほど修正した。
何年か前にもUSBIF4CWを使ってチャレンジしたことがあるけど、とても苦労して諦めてしまった経験がある。でも今回はJT65ですでにSignaLinkを使っているので、これをそのまま使ってみればよいかもしれない。はたしてうまくいくのだろうか?
ワッチしてみると、たまたま聞こえてきたのが8J6DON/6だ。調べてみると「博多どんたく」の記念局だった。相手のコールサインを入力してポチッとDE3(こちらのコールサインで呼ぶ)ボタンをそしてみた。お、ちゃんと送信しているぞ。
すると、すかさずコールバックしてきた。なに?「JA2AIG」ですと?
えっ、ちがうよ、ちがう!「JA2WIG」だよ。もう一度送ってみる。
するとまたJA2AIGと送ってきた。もー、違うってば〜。もう一度送ってみると、今度はJA2WIGと送ってきた。よしよし!
ということで、あっけないほど簡単に初RTTY交信に成功した。これは楽しいぞ♪ もう少しいろいろ整備してRTTYモードで世界中の無線局と交信することにしよう。
RTTYのことを説明してくれているYouTubeをみつけたのでここに張り付けておくね。
さて、このGW中のテーマはもうひとつある。
最近手に入れたSDRPlayという優れものだ。簡単にいうと、無線機の受信帯域の個々の信号を同時に目で見えるようにしてくれるものだ。(なに?わからんと?)
明日はこのテーマでじっくりいくとしよう。