初めてピアノの練習を始めたことを「ピアノの練習を始めた♪」で書いたのが2ヶ月前のことになる。
あれから毎日欠かさず1時間(20分×3回)ほど練習を続けて、少しずつ弾けるようになってきて、今はLesson3(6まである)の練習をしているところだ。
ピアノの練習を始めた頃は楽しいという気持ちよりも、むしろ辛くてやめたいと思うことが多かった。それでもめげずに続けていくうちに「楽しい♪」と思える境地にやっと入ってきた。
そしてようやくLesson3がなんとか弾けるようになったので、下手くそだけど限定公開でアップしてみた。
それにしても一度もミスなく弾けるようになるまで、どれだけかかっただろか。とにかく嫌になるくらいミスの連続で、ミスするところがやっと弾けるようになった、と思ったらまた別の所でミスする。あ〜あ、ダメじゃこりゃ。(-_-;)
それでも何とか弾けるようになったので、今度は曲の始めから通して最後まで弾こうとすると、また違う場所でミスしてしまう。そこでまたミスするところを練習する。こんなことの繰り返し。
ミスするのは「練習が足りないからだ」と思って、とにかくそれを克服するために、ミスしやすい所を何度も練習した。
よし、できるようになったので通して弾いてみよう。そうすると必ずと言っていいくらいミスタッチしてしまう。なんで?どうして? 結局は繰り返し練習をするしか方法はないんだろうか?
そこでどうしたらミスをなくすことができるのか、いろいろ調べてみた。
するといろんなピアノの先生が言う。
● 今しか考えていないから、その先の音を考えて弾かないからだ。先をイメージしろ。
● ミスをしないスピードで練習して、できるようになったら早くしていく。
●10回成功するまで何度でも繰り返し練習する。
● 集中力が落ちたら休憩する。
とにかく、こういうふうに説明している先生がとても多いのだ。
そこでスピードを遅くして、先のことをイメージしながら弾いて、しかも成功するまで繰り返し練習してみた。でもまたミスの繰り返し。(-_-;)
しかし、どうも納得がいかない。ぼくはミスの原因はそんな当たり前のことじゃないような気がしてならないのだ。これは根本的なアプローチから変えていく必要があるのでは? そう思った。
そこでネットのWebサイトやYouTubeをしらみつぶしに調べてみた。するとある重要なキーワードを見つけたのだ。
それは「ブラインドタッチ」という言葉だった。このブラインドタッチというのはぼくがパソコンのキーボードですでに使っている方法だ。
これまで会社のカタログやパンフレット、そしてホームページ作りやブログやメールのやり取りで、どうしてもブラインドタッチが必要になりマスターした。
どういうことかと言うと、頭の中で思った文章を文字にするのに、いちいちキーボードで文字を打つという感覚ではなく、思ったことをディスプレイを見ながらキーボードを見ないで文字に変えることができる。
それと同じことがピアノにもあるということがわかったのだ。
この「みんなのピアノ」というチャンネルでブラインドタッチができる方法を教えてくれているので簡単に説明しよう。
まずは指を見ない方が良い理由はこの2つのことがある。
① 頭が下がる → 脱力ができない
② 早い曲が弾けるようにならない
う〜ん、わかったようなわからんような。。。
でもとにかく実践してみようと思った。
さっそくこの「メトードローズ・ピアノ教則本」を手に入れた。とにかくやってみてその先はまた考えるのがいいと思ったのだ。
さらにブラインドタッチについては次の動画でも同じようなことを教えてくれている。これはとても説得力があった。
この「高野志保のピアノ教室」の高野さんがポイントとしていることを書いてみた。
① 正しい姿勢で弾く。→ 目線の先には楽譜。鍵盤を見ない。
② 楽譜を見て指が鍵盤の位置を覚える。(つまりブラインドタッチ)
③ 曲を楽譜なしで自分で覚えて弾く記憶に頼る弾き方は限界がある。
④ 記憶で弾くということは「順番を覚える」ということなので、一旦ミスをすると最初から弾かないと弾けなくなる。
→ 楽譜を見ながら弾けるようのなれば、楽譜に戻れば弾けるようになる。(暗譜はその先のレベルである)
これは川に橋を作ると同じことだ。ブラインドタッチができるということは川を橋で安心して渡るということ。
鍵盤を見ながら弾くということは「綱渡り」をしていることと同じで、いつ落ちるか分からないという緊張感を持ちながら渡るということ。
なるほど、これはわかりやすい。これで納得できたのでこれからブラインドタッチ奏法の基礎から練習していくことにしよう。
これが教則本の「最初の課」になる。
まさかぼくがこの幼児用の教則本のお世話になるとは夢にも思わなかった。でも先生が言っているようにこれくらい大きいほうがわかりやすいのは確かだ。
ピアノを始めたときに思ったことがある。ぼくはフォレストガンプという曲をマスターすることが目的だったから、いわゆるピアノの基礎みたいな教則本は一切使わないし習わないと決めていた。
あくまでもピアノは楽しむものだから、そういうしち面倒くさいことはやりたくないと思っていた。しかし、今回ミスタッチをいかになくすかというテーマでいろいろ調べていくうちに「ブラインドタッチ奏法」がどれだけ大切なことかがわかった。
ぼくはパソコンを使うときはブラインドタッチでキーボードを打っている。それがどれだけ大切で意味のあることかを知っているからこそ、ピアノでのブラインドタッチ奏法をマスターしないといけないことがわかったのだ。
しばらくは遠回りになるかもしれないけど、この奏法をマスターすることで、これからのぼくのピアノの楽しみ方が根底から変わるような気がしている。
とはいえ、なんとかLesson3まで来れたので、今日はそのご褒美にと「上善如水」をサンタさんが持ってきてくれたぞ〜。これはねえ、名前のように本当に水のようにクセのない、おいしいお酒で大好きなんだよ〜。
おお〜〜、むっちゃくちゃうまい!(@_@)
実は「上善は水の如し」という言葉をある人から聞いて、ぼくもそういう人間になっていこうとあらためて思ったのだ。そしてそのためには、まずこのお酒を呑みながらその意味を深く考えるべしと思ったのだ。(うそ 笑)
この句は老子の句で
「上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し」
これをわかりやすく言うと「故事百選」にこんなことが書かれていた。
最高の人生のありかたは、水のように生きるということです。
水は自分の存在を主張しないで、低い方へ自然に流れていきます。
水のようにしてこそ心穏かにすごすことができ、また円満な人間関係を創り上げることができます。
ということになる。
そうだよね。流れに逆らって生きるのではなく、水のように自然に生きていきたいものだねえ。
この歌もそういうことを言ってるんだねえ。
「あ〜あ〜 川の流れのように おだやかにこの身を まかせていたい〜♪」
いい歌だねえ。
さて、話を戻してブラインドタッチ奏法の練習を始めてみた。すると少しずつ指を見ないで楽譜を見て弾けるようになってきた。
おお、そういうことか。なんだか期待できそうだ。果たしてこのおじさんが、このブラインドタッチ奏法をマスターするのにどれくらいかかるのだろうか。それとも途中で挫折してしまうのだろうか。後日報告することにしよう。