4月20日(水)
今日で水草の植栽をして9日目になった。あと4、5日で2週間になるが、その頃に藻類(そうるい)が最も発生しやすい時期を迎えるらしい。藻類というのは主にコケだね。これをきれいに掃除してくれるのが「ヤマトヌマエビ」というエビちゃんだ。
これまで水槽には水草しかいなかったのが、生体のまず第一弾として彼らが入りコケ取りとして活躍してくれるらしい。なるほど。
この写真はパックチェッカーという検査キットだ。NH4(アンモニア)、NO2(亜硝酸)、NO3(硝酸)の3種類あるが、「ヤマトヌマエビ」を迎える前には必ずNO2の検査をする。これが正常値でないと死んでしまうからだ。
なぜNO2なのか、それを書くと長くなるのでここでは省こう。
まだ先のことだけど、現時点で一度検査してみようと思った。パックには黄色いナイロンの糸がついていてこれを引き抜き、その開いた穴から空気を追い出して、水槽に突っ込みその水をこの中に入れるってことか。
検査結果をみると値は0.05mg/L以下でほぼ正常値を示していた。実際に「ヤマトヌマエビ」を購入する前日にあらためて検査しよう。
4月21日(木)
実は前から気になっていたことがいくつかある。
その一つは水草の植え方だ。ぼくが植えている「キューバ・パールグラス」「ニューラージ・パールグラス」という前景草は「ヤマトヌマエビ」が水草を引き抜いてしまうことがあるらしい。
そのため、植えるときにかなり深くまで植え込む必要がある。これがどうも怪しいのだ。そこで根張りが充分かどうかを確かめてみることにした。
「う〜ん、やっぱりこれじゃダメだな」。そこでもっと深くまで埋めようと思ってピンセットで埋め込む作業をし始めた。その作業をし始めると、これも前から気になっていたことを思い出してしまったのだ。「このタイミングでやっちゃうか!」
それは何かというとソイルの崩れの修正だった。初めて水を入れたときに、やり方がまずくて水の勢いでせっかく綺麗に整えたはずの形状がすっかり崩れてしまったのだ。
その時、やり直すのはちゃんと根が張ってからにしようと思っていたのだけど、いっそこの機会にやり直そうと思ったのだ。
その結果、この通り。。。というかこうなることは承知の上だった。
それでもとにかく、一番重要なところだけは今のうちにどうしてもここで直しておきたかったのだ。水草は植え直せばいい。スケジュールは延びてもいい。
ぼくが最も重視していたのは、手前の丘の稜線のラインだった。このラインを中心に手前側、そして向こう側の谷に向けての傾斜を、このラインをしっかり直線的に保つことでメリハリをつけたかったのだ。
いっそ「ミスト式」に変えて一から出直そうかとも思ったが、ここはグッと堪えてなんとか完璧ではないけど、妥協できる形までやり直すことができた。これらのことはこれからのレイアウト作りのために活かしていこう。とにかく全てが学びになる。
当然のように水がかなり濁ってしまったので、その日のうちに1/2の量を水換えした。翌日も濁りの状態をみてまだ濁っていたら、もう一度水換えをするつもりだった。でもどうやら綺麗になったようだ。
レイアウトのこと水草の状態、いろいろ手直ししたい気持ちがあるが、これをやっていたらキリがない。もうあまり手を加えないで、というか寛容な気持ちで自然なまま見守ってあげることにしよう。それでいい。
さて、他にも以前から気になって迷っていることがある。それはこの「バクテリア剤」のことだ。これを使うことでバクテリアを早く増やすことができるので、多くの人がこれを使うことを推奨している。
バクテリアのことを簡単に説明しよう。魚のフンなどからアンモニアが発生するが、この毒性の高いものをバクテリアが分解してくれるんだね。だからアクアリウムにはなくてはならないものだが、これは自らが時間をかけて少しずつ増やしていくものだ。
しかし「バクテリア剤」を入れることで、早くバクテリアの量を増やすことができる。だから多くの人がこれを使い、各社が競ってそういう商品を出しているわけだ。
YouTubeのアクアリウム関連の動画では、この「バクテリア剤」は必要なのかそれとも不必要なのか、賛否両論別れるところだ。ぼくも迷っているのだ。
ぼくがよく参考にしているトールマンさんのYouTubeでも詳しく解説してくれている。「バクテリア剤」を使うかどうかの前に、そもそもバクテリアはどういう働きをするのか。そのことを詳しくわかりやすく説明してくれているので、とても参考になった。
そしてこの動画を観てすぐにこれらの商品を購入した。でもじつは使おうかどうしようか迷っていたのだ。そして、結論を言うと「使うのをやめた」。それはなぜか。
この動画でも話していたけど結局は「時間をお金で買う」ということなのだ。「バクテリア剤」を使うことで、いち早くバクテリアが多く住む環境を作ることができ、早く魚を飼うことができる。だから多くの人が使うんだね。
でもぼくは「何でそんなに急ぐ必要があるのだろうか」と思った。そもそも「ネイチャー・アクアリウム」とは水槽の中に自然の生態系を一から作りあげることではないか。
だったら、自然にバクテリアが増えていくのを見守ってあげればいいじゃないか。人工的なものを使って先を急いではならない。むしろその過程をゆっくり楽しめばいいではないか。そう思ったのだ。だから使わないことにした。それでいい。
この先もできるだけそういう考え方でやっていこうと思っている。その方がいろいろなことがわかって楽しいではないかと。
4月22日(金)
さて、これも前からなんとかしようと思っていたことだ。
水換えのときはいつもホースを使って、サイフォンの原理でバケツに水を移していた。初めての日は口で水を吸って飲んじまったけどね。この作業が大変かというとそれほどでもない。でもちょっと慌ただしい作業になるのでもう少し改善したかった。
そこでもっといい方法があるよなと、あるアイディアが浮かんでいたのだ。
それがこの方法だ。これはエーハイムのろ過装置に付属していたものを使ってみただけ。この緑色がダサいので、ADAの透明なチューブやパイプに変えて使っていたので余っていた。そこでこれを使えばいいじゃないかと利用したのがこの排水キットだ。
これがあると水槽に吸い出し口が固定できるので、作業がとてもやりやすくなる。
バケツの中にある黒くて丸いものは、水の吸い出し用に買った「エーハイムのスターター」でこれはとても便利だ。
水が極端に汚れているときはバケツに貯めてトイレに流すが、汚れていないときは、このようにホースをつないで長くする。そして廊下を挟んだ向こう側に浴室があるので、そこに流すようにしようと思っている。実際にはまだ使っていないけど、これで水換えが楽になればいいな。
初めてのアクアリウムはわからないことだらけだ。
次から次へと疑問や不都合がでてくるのだ。それを何故そうなるのだろうか、どうしたら解決できるだろうか。それを調べたり改善していくことで自分のノウハウになっていく。それが何より楽しいのだね。人生はずっとそうでありたいと思うのだよ。オジサンは。