アクアリウム 日記・コラム・つぶやき

がんばらないけど、どうでしょう?

今年もあと2日だね。今日はとても寒い日になったけど、今年最後のアクアリウム水槽の掃除をした。正直言って真冬の時期に毎週末1時間ほどのこの作業はちょっと辛い。

作業の流れは、まず最初にろ過装置のポンプを止め水の循環を止める。次に水草のトリミングをして網で回収。そしてガラス面や器具に付いたコケ取りをする。さらにリリィパイプや油膜取り装置の掃除。これらが済むと、水換えポンプで底床に沈んでいる汚れを吸い取りながら、全体の1/3ほどの水抜きをする。

そして休むことなく、今度はバスルームの蛇口からカルキを抜く浄水器(NAウォーター)を通して、新鮮な水を水槽に張っていく。ただし、水温が23~26℃になるようにお湯の温度調節をしないと魚が死んでしまう。真冬の水は冷たいのでこれが難しい。

これらの作業をわずか30分以内に行わないと、ろ過装置内のバクテリアが酸欠で死んでしまうから、のんびりしていられないのだ。こうして準備から片付けまで1時間弱。これをどんなに忙しくても毎週欠かさず行っている。

今ではもう慣れたので、考えなくてもできるようになったから、作業自体は苦にならないけど、寒いのがちょっとね。

さて、今年の4月から始めたアクアリウム。これが約1ヶ月後の水槽でまだ熱帯魚は入ってなくて、水草の成長を待つ段階だ。水草の緑が本当に綺麗だ〜!

そして3ヶ月後にはヤマトヌマエビや熱帯魚が入った。水槽の中はいつまでも見ていて飽きない。アクアリウムってなんて美しいんだと思った。まだこの頃は何も悩むことがなかった頃だけど、どの後は次から次へ苦労の連続だった。今もね。。。

何に苦労したのかというと「コケ問題」だった。最初はガラス面にコケがいっぱい付いて困った。何が大変なのかというと、コケを取る作業ではなく、どうしたらコケが生えないようするかだ。

そのために水質検査をしたり、コケ取りの生体であるヤマトヌマエビやオトシンクルスを入れたり、餌を変えてみたり、ライティングの時間を変えてみたり、光をさえぎったり、とにかくできることは何でも試した。

そして7ヶ月後はこんな感じになって、ようやくガラス面のコケが殆ど付かなくなった。そのコケ対策で行き着いたのが、水草の種類を増やすことだった。水草が元気な環境をつくるとコケが生えにくくなる。それがわかったのだ。

よし、これでいいぞ、と思ったら、今度は今まで経験したことがない厄介な「黒髭コケ」という、見るのもいまいましいコケがいっぱい生えてきた。

これが器具や岩についたら、簡単には取れないのだ。とにかく根気良く取り除くしかない。そしてその対策はというと、ネットで調べるとみんな同じようなことを言う。

いや、ぼくの場合はそんなことちゃんとできている。それを実行してもいっこうに改善されないので困っているんだよ。とにかく懸命に取り除くしかない毎日だった。ようやく今はなんとか綺麗になってこれでいいかな、と思った。

ところが、その後また新しいコケが生えだしてしまった。今度は緑髭コケというやつだ。水草についているうぶ毛のようなコケ。あ〜あ。いったいどういうことだ。

次なる方法は「ブラックアウト」つまり、照明はもちろん、外からの光をさえぎり、さらにCO2も止めた。これはコケの成長を止めるため行っているのだ。当然ながら水草たちは光合成ができずかわいそうと思う。

このダイジェスト動画は今から一ヶ月前以上のものなんだけど、これまでのことが分かるといいな。アクアリウムというのは最初は自分の楽しみだった。でもそれがここに住む生き物の世界を守ることに変わっていく。

みんな愛するものたちだ。それを守ることが自分の楽しみ。それがアクアリウムの世界だとわかってきた。

そしてこの写真は、今日の水槽の掃除のあとに、ブラックアウトを解いた直後に撮ったものだ。まだコケはなくならないけど、魚たちはみんな元気だし、そのまま放置してもいいかもしれない。完璧を求めすぎると終わりが見えなくなる。

それにまだ一年にも満たない経験しかない未熟者に、完璧を求めるなんてそりゃ無理というもんだと気が付いた。

時々思うことがある。「無理に、何とかしようと思わなくていいんじゃないか?」と……。仕事でも人間関係でも、普段の生活でも、ただフツーに生きていくだけで、人生は困難の連続だよね。

その困難には苦痛やストレスを感じてしまう。だからそれを何とか取り除こう、解決しようと努力してしまう。でも「もういいよ、そんなにがんばらなくてもいいよ」ってだれかに言われたら、どんなに気が楽になるかと思う。

とにかく、できるだけのことをやったら、その後はもっとテキトーに生きてもいいぢゃないか。100点を目指さなくてもいいぢゃないか。つまり行き着くところ「がんばらないけど、どうでしょう?」これが今のぼくの信条でござる。

 

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