先日から「RS-BA1を使ったリモート化」ということで、「移動運用のベースキャンプをみつけた」の中で、アイコムの「RS-BA1」というソフトを使ってIC-705のリモート化をしたいと書いた。
前回はとりあえず有線でIC-705とパソコンをリモート化するまで行った。そして次にIC-705のLAN経由でリモート化することに挑戦した。ところがどうやってもうまくいかないのだ。説明書が難解すぎるし、なんとかその通りにやったとしても失敗する。
そこで仕方がないので、インターネット回線を使ったリモート化を試みることにした。そういう方法でもいいから、とにかくこのソフトがどのくらい使えるものかを試したいと思ったからだ。
ところが、やっぱり説明書があまりにも難解すぎてさっぱりうまくいかない。そしてネットで検索してこのサイトを見つけた。結果的に説明書とはぜんぜん違うやり方だ。
それは月間FBニュースの「IC-705のワイヤレスリモート操作」という記事で、このやり方は説明書には書かれていない手順になる。
こんなふうに画像付きで順番にわかりやすく説明をしてくれているので理解しやすい。
そのお陰でなんとか我が家のWifi経由でIC-705とパソコンがつながった。
さて、実際に使い勝手はどうだろうか?
Remote Controlを起動してから「Scope」ボタンを押すと、別画面でIC-705のスコープ画面が開く。そして「CW Keyer」ボタンを押すと、CWの入力画面が出てきた。
あらかじめM1〜M8ボタンに登録しておくと、その文字を送ることができるし、入力欄に文字を入れればそれが送信できる。通常の運用なら問題ないだろう。
ところが、このHPの小型パソコンのCPUの能力の問題なのか挙動がおかしい。
例えばJA2WIGを送信すると、JA2WIG JA2WIG JA2WIGと何度も送ったりするし、UR 5NN BK ならUR UR 5NN 5NN 5NN BK BK とか繰り返してしまう。これじゃ交信にならない。
そこでDELLのノートパソコンに変えて同じようにテストしてみた。こちらの方では問題なく動いたのでよかった。画面も大きくて見やすい。お陰でリグとは連動しないけどハムログも使える。
でもって使った感想はと言えば、モニター音のこととか操作性のこととか細かいところで使いにくい部分はあるけれど、離れたところで運用できるというのは使い方によってはすごく便利なことだと思う。
でも、ぼくが目的としていた「コテージのベランダにアンテナとIC-705を置いて、涼しい部屋の中からパソコンで運用する」というだけのためにこれが必要なのだろうか? と思うとちょっと違うかもしれない。
よく考えたら、外にアンテナを置いてこれと室内のIC-705の間の窓枠に「すき間ケーブル」を挟むだけで解決するではないか。そうすれば普段と変わることなく運用を楽しめるぢゃないか。もっと早く気がつけよ自分。
というわけで、IC-705のLANのよるリモート化はこれにて一旦終了することにした。
とはいえ、今回のことは決して無駄だったとは思わない。知りたいと思ったことやってみたいと思ったことは、とにかく試してみるべきだと思っているし、それは自分にとって未知の新しい経験になる。
しかも、今は使えないかもしれないけど、いつかこれが役立つときが来るかもしれないからだ。「人生において一つでさえ無駄というものはない」とぼくは思っている。
そして、他のメーカーがやらないことを始めたアイコムさんには拍手を送りたい!
P.S.
餌やりタイム