最近購入したエレクラフト社のコンパクトアンテナ「AX1」は、他の移動用アンテナに比べてとても性能がいい。何とかこのアンテナを使いたいものだ。
ところが三脚を使っても基台を使っても、どちらにしてもカウンターポイズの調整を何度もやり直してみたけど、なかなかSWRが下がらず苦労している。
結局チューナーに頼るしかないのだろうか? と思いながら、いまだに諦めきれずに何とかしたいなと思っている。
AX1がない頃は、モービルホイップHF40FXWを車の基台でセットして使っていた。ここにAX1をセットして使うことができれば、セッティングが一番楽になる。ところがAX1だとうまくいかない。今日はそのことをもう少し調べてみようと思った。
モービルホイップHF40FXWを車の基台でセットすると、この写真のように最適な値になる。それがなぜAX1だとだめなんだろう?
それを調べるために、HF40FXWをAX1に付け替えてSWRを広範囲で測定してみた。
すると共振周波数が7.6840MHzとかなり高いところにあることがわかった。しかもSWRは2.99と高い。エレクラフト社のロブさんにカウンターポイズの長さを変えることで、共振周波数は変えられると言われたが、いろいろ試してもダメだった。
そこで今日はAX1の共振周波数を下げるために、エレメントをさらに長くしてみることにした。
こんなふうに簡易的に太い針金を2カ所輪ゴムで固定してみた。そして40cmほど長くしてとりあえずSWRを測定してみることにした。
すると一気に7.0040MHzまで下がった。でもSWRは2.86とまだ高い。
そこで基台のアース部分から、カウンターポイズを2本クリップで止めて地面にはわす方法で、SWRを測ってみることにした。
するとSWRが2.59と少しだけ下がった。そこでカウンターポイズの張り方をいろいろ変えて、最良になるところを探してみることにした。
ところが、いろいろ試してみても一向に下がる気配がない。カウンターポイズの数をもっと増やしたほうがいいのかな? とか考えながらも相当疲れてしまった。
移動して運用開始する前の準備で、こんなに苦労してヘトヘトになるくらいなら、もう適当なところでチューナーで調整するしかないな。そう思っていた。
その時のふと思い出したことがある。それは我が家のベランダでやっているやり方にしたらどうだろうかと。
アンテナはリトルターヒルというSDA。ぼくの部屋のベランダは狭い。だからこんな方法しかとれなかった。その方法は、アンテナのアース側からカウンターポイズをバンドごとに1本ずつ、一旦エアコンのパイプに中継させる。
それから先はこんな風に無造作に置いてあるだけ。狭いベランダなのでこんなふうにするしかなったのだ。SWR計を見ながら少しずつ調整すると最良のポイントが見つかる。
こんなに細いリード線で、それもたったの1本だけでいいというのが驚きだ。この方法に辿りつくまで本当にいろんな試行錯誤(過去の記事)をした。見つかってしまえば何のこともない、とても簡単なことなんだけどね。
そこで同じように適当に2本のアース線を長く伸ばさずに、無造作に狭い範囲に置いてみた。実に簡単な方法だ。
すると驚いたねえ。SWRが7.0040MHzで1.46まで落ちたぞ。やってみるとこんなことかと思うんだけど、とにかくこれが一つの答えだよね。やってみるもんだねえ。
それなら、今度は三脚を使った方法でも同じようにやってみたらどうだろう。ホイップアンテナの先に輪ゴムで止めてある針金が見えると思うけど、こんな適当な方法じゃなくて、ちゃんとした方法を考えないといけないけど。。。
そして同じようにカウンターポイズを適当にぐじゃぐじゃっと狭い範囲にはわせてみた。ホントにこんなのでいいの? って思う。
ところがSWRを計測してみると、7.0100MHzで1.45まで落ちた。よしこれならいけそうだ。エレメントの長さを自由に変えられる方法は、すでに頭の中にあるので少しずつ準備していこう。
というわけで、ここまでいろいろ試してみて、何とか使えるところまで来た。アマチュア無線の楽しいところは、こんなふうにどうしたらうまくいくかを、自分なりの方法でいろいろ試してみることだと思う。
結局はいろんな人のネット情報はあくまでもその人の方法であって、それがうまくいかないことの方が多い。だとするとやっぱり自分でその方法を見つけるしかないんじゃないかなと思う。
なので、ここに書いたことが他の人も同じとは限らないので、そこのところはどうかご容赦いただきたい。ともかく、ここまで来れて良かった。今夜は乾杯しよう〜〜〜。