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アマチュア無線

FTDX10とハムログの連携問題について

これはぼくのアマチュア無線室のシャックですが、今まではFTDX10をメイン機として運用し、FT-817はVUのワッチ専用として、この部屋に常設していました。

それ以外のKX2、IC-705、VN-4002は移動運用で使うため、車の中に置いていました。固定はHF機が一台あればいいと思っていたのですね。(→ 移動運用の記事

それだと使う頻度が少なくなり、操作が不慣れで、いざ使おうと思うと戸惑ってしまいます。そこでできるだけ頻繁に使えるようにと、無線室に常設することにしました。

いや、それ以上に愛情の問題だろう!? ‥‥ と反省した次第です。お陰で、なんだか新学期を迎えたような、新鮮な気持ちでいます。(^^;

さて、今日はメイン機「FTDX10とハムログの連携」について書いてみようと思います。

FTDX10のVFO-AとVFO-B、ハムログへのデータ連携問題

先日、このブログを読んでいただいたKさんから、メッセージをいただきました。

DX10とハムログですが、ハムログで、VFO-Aを選定しておき、VFO-Aで使う時には、周波数、モードとも、正常に反映して、動作しています。

ところが、リグ側で、VFO-Bに切り替えると、ハムログの表示の周波数は、Aのままですが、モードをCWに切り替えると、ハムログもCWになります。でも、周波数はVFO-Aのままです。(後略)

ということですが、ぼくは今まであまり「VFO-AとVFO-Bを切り替えて使うということ」をしていなかったので、試してみました。

VFO-Aで使う時には問題なく、周波数・モードとも正常にハムログも対応しています。
(※7MHzのモードがUSBになってますがLSBの間違いです。すみません)

ところが、VFO-Bに変えるとモードはいいのですが、周波数がVFO-Aのままで変わりません。そのことを簡単な表にするとこんな感じです。

VFOをAからBに切り替えたら、ハムログも周波数が対応して欲しいのですが、それができないのです。Kさんの話では同じ八重洲のFT-991Aの場合は問題ないと言います。

そこで八重洲無線に問い合わせたところ「FT-991Aとは、ハードが異なるからとの説明でした」とのことでした。

そこで私からもこの写真を添えて問い合わせたところ、同様の答えでした。そこで再度こんな返事を返しました。

もう少し具体的にお聞かせいただけたらと思います。つまり「上位機であるFTDX10の方ができかねる」というのでは納得しづらいからです。詳細とまではいかなくても、もう少し具体的に「それなら納得できる」というご回答をいただきたいと思います。

ようは公開できる範囲で、もう少し納得できる返事をもらいたいと思ったのです。

八重洲無線からの回答 → 「VFOが2つある!」

一度目のメールは夕方5時過ぎに送ったのですが、6時過ぎには返事をいただき、再度送ったメールにも7時過ぎには返事をいただき、その対応はさすがだ!と感心しました。

その返事の一部をここに載せます。

改めてFTDX10シリーズでのハムログの動作につきまして、FTDX10シリーズとFT-991Aシリーズでは、【A/B】でVFO-A/Bを切りかえた際の動作が異なります。

FTDX10シリーズ の【A/B】キー は2つある VFO が切り替わる仕様でございます。それに対して、FT-991Aシリーズ の 【A/B】キー は VFO-A の内容が VFO-B と入れ替わる動作をします。

ハムログの【オプション】→【入力環境設定】→【リグ接続設定】の項目で、【FT-2000/9000】のチェック項目に、『「黒色✔」の場合、VFO-A』、『「淡色✔」の場合、VFO-B』で設定されているVFOを追従します。そのために、追従が出来かねる仕様でございます。

なるほど! ぼくのような、あまりよくわかっていない人間でも、なんとなくわかったような気がしています。笑

ハムログ:1つのVFOにしか対応しない
FT-991A:1つのVFOを切り替えて、データをPCに送っている
FTDX10:2つのVFOを切り替えて、データをPCに送っている

受け入れ側のハムログが「1つのVFOに対応」ということなら、FT-991Aには対応できるけど、FTDX10には「VFOが2つある」ので対応できない、ということになります。

「苦肉の策」的な発想でどうだ!?

わかりました。それなら、それぞれの設定や使い方でなんとかできないだろうかと(ない頭をフルに使って)考えてみました。

ここからの説明は説明が悪いのでわかりにくいですが、ついてきてください(最後にまとめます)。

まずハムログの設定からです。

現状はこういうことだと思います。
ハムログの「入力環境設定」で ⬜︎ FT-2000/9000のチェックマークを通常は「ブラック」のチェックが入っていますが、これだとVFO-Aに対応します。

ただし、このブラックにチェックを入れた設定では、最初の写真のようにVFO-Bに変えるとモードはいいのですが、周波数がVFO-Aのままで変わりません。

ブラックからグレーに変えるとどうなるのか?

それでは、もう一度入力環境設定に戻ります。

そこでこれを写真のように「ブラックからグレー」に変えます。するとVFO-Bで設定されているVFOに追従します。これは多くの人が知っていることだと思います。

…… で、問題は
FTDX10はVFOが2つある。しかしハムログはVFO1つしか追従しない」です。

それは置いといて、まずVFO-AとVFO-Bを並べて表示させます。

注目して欲しいのは「周波数はAとBどちらも正しい!」ということです。
えっ!? どうしてなの? って思いますが…… (°д°)

そしてこの状態でFTDX10の「A/B」で「VFO-A → VFO-B」に変えたあと、ダイヤルを動かすと、SSBがCWに戻ってしまうわけですね。これではダメです。

この方法ならどうだろうか?

それならちょっとだけ手間ですが…… 。

FTDX10を「VFO-A → VFO-B」に切り替える前に、FTDX10の液晶画面でVFO-Aのモードを「CW → USB LSB」に切り替えておいたらどうでしょうか?
(※7MHzのモードがUSBになってますがLSBの間違いです。すみません)

そしてFTDX10の「A/B」で「VFO-A → VFO-B」に切り替えます。すると?

うまくいきました!

こうすることで、リグのVFO-AをVFO-Bに切り替えて、ダイヤルを動かしてもモードはSSBのままで使えます。元に戻すときはその逆をするということですね。

…… というわけで、果たしてこのやり方がよいのか、‥‥ というより、ハムログのこともよくわかっていないままやっています。すんません。(◞‸◟ㆀ)

もう少し使い込んで改良すべき点がありましたら追記したいと思います。

また、この件についてもっといい方法があるとか、ご指摘やご意見などがありましたら、この記事の下の方にあるコメント欄にいただけたら幸いです。

手順をまとめてみます

長々と経過を書いてきましたが、ちょっとわかりにくので、まとめてみます。


① ハムログの設定 → オプション(O) → 入力環境設置(I) → リグ接続設定 → ⬜︎ FT-2000/9000のチェックマークをグレーにする。

② ハムログの設定 → 表示(V) → 入力ウィンドウ表示(I) → LOG[A] LOG[B] の両方を表示させる。

③ VFO-AはCWで運用するので、そのままこのモードで運用する。


④ VFO-BでSSBにて運用する前に、タッチパネルでVFO-AのCW → USB LSBに切り替えると、ハムログもSSBになる。

⑤ FTDX10の[A/B]ボタンで、VFO-A → VFO-Bに切り替えると、ハムログもSSBになる。

⑥ VFO-Aのモードを元に戻す場合は、同様にして切り替えます。

以上ですが、言葉で説明しようと思うとややこしいですね。でもやってみると簡単です。いかがでしょうか?

反省 & もっと勉強しよう!

さて、今回のこともそうですが、FTDX10にはたくさんの操作ボタンがあります。そしてそれ以上に多くの機能や設定があります。

それはメーカーである八重洲無線という会社が、これまで蓄積してきた、ノウハウと技術の粋を集めた結果だと思います。

それに対して、私もアマチュア無線家の一人として「もっと勉強をしないといけないな」とあらためて思いました。その意味できっかけをいただいたKさんには感謝します。

人生はいくつになっても、勉強する楽しみを忘れてはいけないな!という教訓ですね。

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