毎日仕事を終え自宅に戻ると、無線機に向かいワッチをするのが日課になっている。もちろん休日もだ。CWやFT8は初めての国や地域、そして珍局を探す。それ以外はコールしないので、とにかく辛抱強くワッチするしか方法はない。
ところが最近の伝搬状況は、黒点数ゼロ続きで酷い状態が続いている。長い時間を割いてワッチを続けていても、結局なにもなく終わってしまうことが多い。こんな時間の過ごし方じゃ、本当に空しいと感じてしまう。
なので、これからは、貴重な時間を「写真」に使おうと思っている。そのことで、ぼくがYouTubeで登録しているイルコさんが、とても参考になることを教えてくれている。
「写真が上手くなるための10ポイント」
① 写真が好きになること
② 自分の機材を理解する
③ 露出の三角形をよく理解する
④ 自分の好きな被写体とテーマを見つける
⑤ 自分の撮りたい写真に必要なカメラとレンズ
⑥ 写真だけじゃなくて、いろんなアートを見て、インスピレーションをもらう
⑦ 光を理解する
⑧ RAW現像まで考えて撮影する
⑨ 写真の勉強をずっと続ける覚悟
⑩ 近道はない、練習・練習・練習!
うん、とても大切なことだと思う。ただ、これらのことは、一流のカメラマンになることを前提にしていると思う。
ぼくはそのことよりも、いかに写真を楽しめて、人生を豊かにするかということ。つまり「よい写真」じゃなくて「好きな写真」なんだけど、イルコさんが言っていることの中には、そういうぼくでもとても参考になることが多い。
特に「写真を好きになること」と「自分の好きな被写体とテーマを見つける」という2つ。
まずは、いつもカメラを持ち歩き、自分の好きなテーマにそった写真をいっぱい撮ること。とにかく、写真を撮ることが、日常の中でごく普通にあるライフスタイルを目指すことになる。
これは毎日ギターを練習して楽しんでいること全く同じこと。ギターを弾かないではいられないと同じように、写真のことをやっていないといられないということだよね。
以前「カメラは知的な遊びだ」でも書いたんだけど、
いつも身近にある写真、いつも手にはカメラがあって気楽に撮る写真。そのどちらも「遊びとして自分の写真を撮る」のだ。「よい写真」じゃなくて「好きな写真」を撮るのだ。
ということで、これからはアマチュア無線をやっている時間を、写真の時間に少しシフトさせることにした。
ぼくが今やろうと思っているテーマは「マクロの世界」だ。この105mm単焦点マクロレンズを使って、いろんなものを撮ってみようと思う。
例えば、この写真はぼくが買った昔の無線機。21MHz専用のミズホ通信「MX-21S」。片手で持てる小型SSB、CWトランシーバなんだけど、小遣いを貯めてやっとのことで手に入れたもの。
結局一度も交信することなく今に至っているけど。これをマクロレンズで撮ると、とてもいい味が出せる。説明的じゃなくて、なんだか体温を感じる魅力的な写真に見えてくるから不思議だ。
なぜかマクロレンズを使う題材は、多くの人が花や虫を撮ることが多い。
例えば、こんなふうに(我が家にあった花だけど)。思いっきり近づいて花の一部を強調して、まわりをぼかしてより印象的な写真にする。マクロなのでミリ単位でのピント合わせをすることなる。
これはこれで面白いけど、みんながやることじゃなくて、あえて違うテーマをやってみようと思っている。「良い写真」じゃなくて「好きな写真」だ。別にコンテストに出品したいわけじゃないし、みんなに自慢したいわけでもないからね。
それから、カメラを自由自在に扱える「スキル」をもっと磨かないとだめだな。狙った被写体を見つけたら、すぐに「ISO + 絞り + シャッタースピード + 露出補正」を瞬時にセットできるかい? まだ無理だな…。
とにかく、そのためには、とにかくいっぱい写真を撮りまくる、それに尽きると思う。さあ、これから楽しみだな。
イルコさんの動画で「一眼レフカメラの構え方」というのがあって、この構え方は正直言って知らなかった。やってみたら凄くいい。イルコさんありがとう、まだまだいっぱい勉強することがあるなと。
それからストラップを使っていないというのも、カッコいい。何やら首からストラップらしきものが下がっているので、こういう片側ストラップってのもいいな。探してみよう。
それからイルコさんが、言ってる50mmの単焦点レンズのこと。ぼくもその通りで、初めて買ったレンズが18-135mmのズームレンズだったけど、ぜんぜん面白くなくて、50mmの単焦点レンズに変えたら、ものすごく写真を撮ることが面白くなった。F1.4ととても明るいのがいいなと思う。
カメラは古いD80に50mm 1:1.4Dの単焦点レンズを使った。
ということで、この面白い105mmのマクロ単焦点レンズと、50mmの単焦点レンズで、これからもっといろんな写真を撮っていこうと思う。