台風17号が接近している。ただ、日本海を通るコースなので、それほどでもないかとは思うが、万が一のことを考えて、アンテナを撤去した。(夜になって風がとても強くなってきたので、やっておいてよかったな)
何事も「備えよ常に」だと思っている。災害続きの日本だけど、この台風での被害がないことを祈ろう。
そのあとに本屋に行ってCQ誌10月号を買った。するとその付録が「災害に強い ハム局作り」ということで、台風だけじゃなく、いろんな災害への備えや、万が一の時にアマチュア無線家がどう対応できるか等が書かれていた。
たしかに、実際に災害が起きて、電気が切れて、テレビ、インターネット、電話、スマホが使えない状況になったら、アマチュア無線が役に立つとは思う。実際に過去の震災では、アマチュア無線による情報伝達が、各地で人命救助につながった。
この冊子には、過去の大災害でアマチュア無線がどう活躍したかとか、あるハムクラブが活動した事例とか、そういう過去のことが書かれている。
そして、D-STARやWIRES-Xという通信方法のことが書かれていた。残念ながら、ぼくがこれから機器をそろえたり、運用するということはない。じゃ、それ以外の方法は? といえば、何もない。
この特集の目的っていったいなんだろうと思ってしまう。実際に災害が起きたとき、それぞれの無線家が何をどうすべきか、具体的なことが何もない。ま、それでもまずは注意を喚起できたのはいいかもしれないが……。
でもぼくはこれ以上に大切だと思うことがある。それは国やJARLが率先して、アマチュア無線各局への災害時の対応について、もっとわかりやすくまとめたり、具体的な行動レベルまで示すべきだと思うな。
だってさ、「アマチュア局の非常通信マニュアル」ってのがあるけど、これで実際にいざという時に行動できるかというと、まず無理だと思う。少なくともぼくは何もできない。
準備とか心構えとか、そういう教科書的なことは詳しく書いてあるけど、そんなのはアマチュア無線家じゃなくても、だれにも当てはまることじゃないか。
肝心なのはそれぞれのアマチュア無線局が、どう行動できるかじゃないかと思う。実際に身近で災害が起きたときに、例えば「ベース局」というのがまとめ役なんだとあるけど、そのベース局ってどこにあるの? だれがやるの?
それに非常通信の周波数は(例えば7.030MHz)知ってるけど、それをどう使うかは示されていない。だって、それ1つだけじゃ、混乱するよね。その他の具体的なことが全く書かれていない。
せめて、いざという時に、インターネットでここにアクセスすれば、あるいは指定の周波数を傍受すれば、具体的な情報を知ることができるくらいのものは、はっきり明記すべきじゃないの? て思う。
最低でも地域ごとのベース局の場所、周波数、どういう情報が必要なのかがすぐにわかれば、すぐに行動できるはずだよね。
いろいろ言いたいことはあるけど、それはそれ。
ぼくはオールバンドのハンディ機を持っているので、いざとなったらこれがきっと役に立つと思う。実際に事が起きたときに対応できるように、これからいろいろ情報を集めて、準備だけは始めておこうと思った。