10月1日、まもなく消費税が10%になる。
このために、ウェブサイトの更新などの準備で疲労困ぱい気味だ。今日は休業日だけど、自宅で朝から一日中その作業の続きをやっている。
この増税が正しく役に立つ使われ方をするというなら、この国の将来のために使われるというなら、喜んで作業ができるというものだが。でも実際はそうではない。
「消費税の使途に関する資料」を見ると、その多くは年金、医療、介護に使われる、子育て支援なんて僅かなもので、大半は老人のためにお金が使われる。身近な人に聞いてみたけど、誰もそれを知らないでいる。しかも本当にそういう使い方をされるのか、それも定かではない。他にも税金にまつわるおかしな話がいっぱいあって、この国はいったいどうなるんだろうと思ってしまう。
それに加えて、ややこしくしているのが「軽減税率8%」だ。ぼくの会社の商品にもその対象品目がある。問題は経理処理で、お客さんがいろんなものを買ってくれて、その中の一部に対象の商品があるとする。
今までは、全部8%として合計金額で一件ずつ処理すればよかった。でもそうはいかなくなってしまう。1件の注文の中に軽減税率対象商品があれば、それだけ分けて処理しないといけない。んなこと、やってたら日が暮れてしまうから、結局全部10%として処理する。つまり、ぼくたちがその差額を負担することになるわけだよね。
ま、そんなのはたいしたことじゃないけど、これを機に廃業を考えているところもいっぱいあるという。
来月から消費税率が引き上げられるのを前に、個人経営の飲食店や商店の中には、増税分を価格に転嫁するのが難しく、軽減税率に対応するための負担も大きいとして、廃業を検討しているところも出ています。
こんなふうに「消費増税前に価格転嫁難しく小規模店は廃業検討も」という話があったり、高いレジを買うくらいならこの際やめるというお店もあるという。
それよりもっと深刻なのは「2025年 大廃業時代の到来」という話だ。
中小企業庁が衝撃的なシナリオを提示した。日本の企業の3社に1社、127万社が2025年に廃業危機を迎えるというものだ。半数の企業で後継者が不在──。大廃業時代が迫っている。
実際にぼくの会社も後継者がいないから、一部の商品をだれかに託すが、数年後には廃業を考えている。ホントにもったいないなと思う。
その他にも、いろんな問題をかかえているこの国の将来。暗いことばかりだよね。でも日本人の気質は都合よくできているらしい。「だれかが何とかしてくれる」、「自分には関係ないことだ」、「そうなったらなったとき」……。
これだからね。そんなんじゃダメだろうと思うよ。若者たちよ、もっと怒れよ。自分たちの将来はこんなんでいいのか!?
ま、気分が落ち込むので、この話はこれくらいにして作業に戻ろう。とにかく何とか間に合わせないとな。
「ふ〜、増税か……」オジサンはため息をつくのであった。