先日「複数の無線機・アンテナ・パドルを使うのは何故だ」で書いたことだけどね。移動用のIC-705とKX2が車に乗せっぱなしだったので、もっと有効利用しようと思って固定用でも使うことにしたんだ。
とはいえ、アンテナはFTDX10で使っているリトルターヒルHPを共有することにしたので、それがどうも腑に落ちなかった。そんなことをしても意味ないぢゃないのか。
確かにそうだ。1本のアンテナを共有して、FTDX10の方で100W運用して、IC-705とKX2で50W運用するって意味があるのかな? ってね。
この前のブログでは、それぞれの無線機には個性があるから、楽しさが多様化する。そして楽しさが増すのだと書いた。でもやっぱ我ながら無理があるなと思った。
そこで予備に持っているもう一本のリトルターヒルⅡを使うことを考えた。リトルターヒルHPは耐入力が500WなのでCWやFT8で100W運用ができるし、リトルターヒルⅡの耐入力は200WなのでCWは50Wで使える。
ただし、一つだけ悩ましいことがある。それはリトルターヒルHPのように、ローテーターを使わないといけないことだ。そんな投資する必要があるのかな? と思ったのだ。
その前に一言説明を。
ベランダから外に出すかどうかのことだけど、それは安全を考えるからだ。強風でアンテナの部品が飛んで、他に危害を与えないようにという配慮だ。
もちろん強風によるアンテナ自体への負荷を減らすこと、さらにはできるだけ目立たないようにすることも、アパマンハムでは大切なことだと思う。
というわけで実験をしてみた。本当にローテーターで外に出さないと運用できないのか。それとも外に出さなくてもある程度使えるのかだ。なるほど、それはいい実験だな。
さっそく外に出さない状態で運用してみた。今日は21MHzで試してみよう。SWRを測定すると1.2なので問題ない。そしてFT8で運用してみた。すると予想に反して遠くまで飛んでいった。ちゃんと北米やヨーロッパと交信できたぢゃないか。
これはちょっと意外だった。もちろん外に張り出した方が条件がいいのはわかっているけど、これで使えるならリトルターヒルⅡをローテーターなしで設置することにしよう。
良い実験結果を受けてBSアンテナ取り付け金具とアンテナ基台CLBを購入した。さらにホームセンターでポールを延長するパーツを買ってきた。これを使ってリトルターヒルⅡをロープで引っ張り、負荷を軽くすることにした。
カウンターポイズはとりあえず7MHz用に10.2mを1本だけ付けた。このアンテナは3.5MHzから54MHzまで使えるが、当分の間は7MHz専用にと考えている。
カウンターポイズをベランダに適当に這わせて、SWRを測ると1.35だった。もっと調整すれば下がるかもしれないけど、とりあえずこれで使おう。
というわけで、向こうにあるのが今回新たに設置したリトルターヒルⅡだ。この角度で固定して使う。しばらくはこれでようすをみることにしよう。
最近は昼間の7MHzはコンディションが悪いので、夜になってワッチをしてみた。今日はあちこちでいろんなコンテストをしているらしく多くの信号が聞こえた。
これなら充分使えそうだ。今日は疲れたので、これにて終了!
これが現在の当局のラインナップだ。固定運用は右側のFTDX10でリトルターヒルHPを使い、100WでオールバンドのCWとFT8を運用する。(最近は21MHzのFT8がメイン)
そして左側のIC-705とKX2でリトルターヒルⅡを使い、50Wで7MHzのCWを運用する。これでかなり運用の幅が広がって、よりアマチュア無線を楽しめるようになりそうだ。
アマチュア無線を趣味に持つ人は、世界中のアマチュア無線局と交信することが、その活動の中心になるのは間違いないだろう。
でもぼくの場合は、それ以外のこと、例えばいろんな無線機や周辺機器、そしてソフトなどを選んだり、いかにして良い環境を作っていくかを工夫することの方が楽しい。
専門的な知識が乏しい中でいろんなことを勉強して、実験したり、考えること。その結果今よりよくなっていくなら、こんな楽しいことはないと思うんだよね。
いくつになっても、一生楽しんでいける趣味。それがアマチュア無線だ。定年後の楽しみがないという人がいたら、ぜひ今からでも遅くないよ。始めようよ。楽しいよ。