先日から購入を考えている「IC-705」はATU(オート・アンテナ・チューナー)がオプションで内蔵できないのがちょっと不満だ。KX2はATUをオプションで内蔵しているので、運用時にこれを使わないときはない。それほど必需品のアイテムだと思う。
アイコムからは近く「AH-705」という外付けのATUを発売予定というニュースがある。そのサイズは20×10×5cmとかなりでかい。そこで他社のATUを探してみた。
その一つがエレクラフト社の「T1-A」でサイズは11.2 x 6.3 x 2.3 cmで、かなり小さくなっている。実際に使っているのが上の動画だ。価格はエレクラフト社から直販で購入すると、送料込みで$253.9(26,364円)。
そしてもう一つの候補が「mAT-705」というATUでこちらのサイズは15.1×6.7×2.8cmとこちらもAH-705よりはかなり小さい。こちらは送料込みで$263.13(27,332円)。
さて、どちらを選ぶかだ。サイズと価格はだいたい同じになる。そこで操作性と音をそれぞれの動画で確認してみた。「mAT-705」の方が操作が簡単で早いようだ。音もこちらの方が少し静かに見える。
ということで、さっそく時々利用している「DX Engineering」にて昨晩購入した。ぼくがこのブログをアップする前に、JR4HCY/1さんから「$190で購入できるところがある」という情報をもらったが、時すでに遅し。。。(-_-;)
ATUが決まればもう迷うことはない。IC-705を購入することにした。
購入したのはこちらも時々利用している「CQオーム」さんという岐阜市のお店。今はたまたま「液晶保護シート/アイコムオリジナルランタンプレゼント」が付いているという、ラッキー! もちろん会員価格で安く購入できた。
オリジナルランタンのこともYouTubeにアップされていたけど、これはなかなか便利なランタンだな。キャンプ場で使わせてもらおう。
そして先ほど「発送しましたメール」が届いたので、明日にも届くかなと思う。それにしても早いな。楽しみだな。
さて今日の午後は仕事の合間を縫って、エレクラフト社のアンテナAX1のSWRの実験をすることにした。テーマはAX1のSWRをいかにして落とすかだ。
カメラの三脚にAX1をセットして、付属のカウンターポイズを今日は2本使ってみた。1本より2本の方が効果があるだろうと思ったからだ。実は注文時に間違えて1本余分に注文してしまったけど、むしろ使えるかもしれない。
前回使用した時は全くSWRが落ちなかった。カウンターポイズの長さは33フィートで約10.06mとなり、ほぼマッチングが取れる長さだと思う。ちなみに、自宅のリトルターヒルの7MHzのカウンターポイズは10.18mだ。
とりあえず今日はカウンターポイズの張り方を工夫して、少しでも下げる方法がないかを探ってみる。
数日前、エレクラフト社のロブさんにSWRが落ちないということを問い合わせてみると。すぐに返事があった。
「カウンターポイズの長さ、方向、およびそれが地上にあるか地上に吊り下げられているかは、大きな違いを生む可能性があります。 異なる方向の複数のカウンターポイズも、アンテナのより良いグランドプレーンを作成するのに役立ちます」
やはりいろいろな張り方を試してみるしかなさそうだ。実際に方向や高さなどいろいろ変えてみると少しは変化した。さらに詳しくアナライザーで計測すると、肝心な共振周波数が高いところにあることがわかった。
中心周波数は7.7800MHzでかなり高くなっている。ぼくが使う周波数は7.0000〜7.0200だから、もっと下げないと使えないということだ。ホイップアンテナの場合は中心周波数を下げる場合は、ファイバーエレメントを長くすることで、下げることができるけど、このAX1はそれができない。
どうやるんだろうか? これもロブさんに聞いてみることにした。エレクラフト社のロブさんはとても親切で、わからないことを聞くといつも親切に答えてくれる。
ぼくも販売会社をやっているからわかるけど、商品を販売するということは、物を売って終わりではない。それよりもきちんとフォローすることの方がとても大切なことだと思う。というより、ごく当たり前のことで、これができない会社に明るい未来はない。
最終的にはKX2のATUを使ってSWRを下げることになるんだけど、これはあくまでもKX2に負担がかからないようにしているだけのこと。SWRを下げる工夫をしていかなければ、電波を遠くに飛ばすことができないだろう。
明日も引き続き実験をしようと思っているが、今度はカウンターポイズを少し太くして長いものを作ってみるつもりだ。これで違いが出るかを調べてみようと思う。やれることは何でもやってみよう。
実はこういう試行錯誤は楽しいことでもある。答えが見つからないことがあって、どうしたら正しい答えが見つかるのかを探るのは楽しいことなのだ。
視点を少しずつ変えながら探っていくことで、そこに必ず小さなヒントが見つかるはずだ。これはまるで宝物を探すようなもんじゃないかなとね。