仕事から帰宅してポストを覗くとJARLの封筒があった。あ、これはQSLカードだなと思った。さっそく開封するとあったぞ〜。(@_@)
待ちに待った8J1RLのカードだ。言うまでもなく「南極昭和基地のJARL局」のQSLカード。写真説明には「オーロラと昭和基地のHAMアンテナ」と書かれていた。
2019年6月20日。このときのオペレーターは「JF4FHS 里中さん」と手書きで書かれていた。そうかこんなふうに自筆で一枚一枚書いてくれているんだなと思うと、なんだか温かみを感じるから嬉しさが違う。
ネットで「JF4FHS 」で検索すると「関東総合通信局勤務で15年越しの夢がなかった」という記事を見つけた。そういう夢が叶った人と交信できたんだね。
これは実際に交信したときのもので、14MHzのFT8だった。このときのブログ「南極昭和基地 8J1RL と交信できた!」をみると
「8J1RL JA2WIG -14」とにかくあきらめずにコールすること24回。う〜んやっぱこりゃ無理だな。もうやめよかなと思ったその瞬間、「JA2WIG 8J1RL R-16」とコールバックがあった(@_@) 。うそだろ!?と思ってしまった。
とあって、世界中からコールされていて、とても無理だと思っていたんだけど、なんと24回目でやっと交信できた。さすがにこのときは心臓がバクバク、興奮したねえ。嬉しかったねえ。
直線距離で13,898 kmさすがにFT8の威力を感じた。このQSLカードはぼくのお宝の一つに加えることにしよう。
所詮アマチュア無線は「遊び」だ
最近思うことがある。
アマチュア無線って、どうしてもごく一部のマニアックな趣味と思われている。オジサンの趣味、年々衰退していくもの、インターネットがあるじゃないか、いろんなことが言われている。
アマチュア無線というのは「QSLカードを集める」、こんな楽しみがあることも、多くの人たちに知ってほしいと思う。それぞれの局の個性的なQSLカードを見るのはとても楽しい。
これはぼくのQSLカードで自作のシーカヤックをカードにしてみた。オリジナルカードを作るのは楽しいので、そろそろ新しいカードを作ろうと思う。
日本のアマチュア無線人口は年々減少しているけど、欧米ではむしろアマチュア無線人口が増えている。いろんな理由があると思うけど、やっぱりみんな「楽しんでいる」、それが価値観の違いだ。
その楽しみ方がカッコよくて、あんなことをやってみたいなと思うYouTube動画も多くアップされている。ようするに「アマチュア無線は遊びなんだ」と思ってやってるところが根本で違うんじゃないかな。
例えばKX2を使ってビーチでQSOを楽しんでみたり。そもそもこのKX2だって遊び心の塊だと思うし
山登りをしながらのQSOも楽しんだり
このまえ紹介した、この可愛いストレートキーだって、遊び心 があるから生まれた商品だと思う。
そして、こんなふうにのんびり休暇をとって、気持ちがいい環境でFT8を楽しんだりと。
とにかくみんなとても自由だし、根底には遊び心がある。一方日本のアマチュア無線というと、どうしても家にこもって、何やら難しい顔をして、何が楽しいんだろう? って他の人がみたらそう思うんじゃないだろうか。
ま、これは元来遊びがヘタな日本人、とくにオジサンたちの、そしてもっと言うと、無線機器関連のメーカー、ショップ、組織、CQ誌、これらすべてに関わっている人に言えることじゃないかと思う。
性能、技術、ノウハウというようなアカデミックなものしかなく、さらには売上向上が第一目的で、お笑いは一切ない。幼稚園の子ども達をみると、一番楽しそうに遊んでいる子のまわりにみんなが集まってくる。これじゃないの? って思う。
例えばCQ誌の特集も、FT8の運用、ハムのアプリ、インターネット活用術、ハムログ、アンテナチューナー、カムバックハム、CW上達法、シャックの工夫、最新無線機、アパマンハム、etc.その繰り返しだけ。
まったく面白くなく、もう最近はCQ誌を買うことがなくなった。きっと編集部の人たちも楽しんでやっていないなとわかる。
その中でもぼくが時々利用している「CQオーム」というショップは面白い。商品の紹介も楽しそうだし、オリジナル商品を開発したり、独自のイベントを開いたりと、このお店の人たちはみんな楽しんでいるのだろう。それがよくわかる。こういうのが一つのお手本じゃないかと思う。
あのさー、所詮アマチュア無線は遊びなんだから、もっと自由に面白おかしく楽しもうよ〜。ここままじゃホントこの先もどんどんつまらなくなっていって、だれも見向きもしない世界になっちゃうぞ。……と、りゅうじオジサンは思うのだよ。