先日『リニアアンプ 「HARDROCK-50」製作のその後』でQRPトランシーバのリニアアンプが、Jimさんのお陰で無事に動作するようになったと書いた。今日はその届いたアンプで動作テストをして、申請用のデータを作成することにした。
まず最初にオペレーティングマニアルをダウンロードして、これを解読することから始めることにしよう。ふむふむ。。。っていうか、やっぱり実際にやりながらの方がわかりやすいと思ったので、読むのをやめた。
最初にKX2からテストをしよう。
それぞれの機器を接続をする前にHARDROCK-50(以降HR50)のKEYモードを「COR」にする。これは入力を検知したら送信状態にするモードになる。この設定が最初はよくわからなくてうまくいかなかった。そしてHR50のボーレートを「19200」に、トランシーバを「KX2/KX3」にして設定が完了。
次にケーブル類の接続だ。KX2のACC出力からKX2インターフェイスを経由してHR50へ接続する。そしてKX2のアンテナ端子からHR50のIN側へ、そしてHR50のOUT側はアンテナではなくダミーロードをつなぐ。これで準備完了だ。
KX2のインターフェイスはむき出しなので、いつか3Dプリンターで作りたいなと思う。
さあ、一旦電源を切って、それぞれの電源を入れてみよう。ちょっとドキドキする。
最初にバンドの切替からやってみる。KX2でバンドを切り替えるとスムーズに連動してくれた。そしてキーイングするとタイムラグなくきれいに送信できた。それに機械式のリレーを使っていないので音が全くない。静かだ〜。
とにかく全てがとてもスムーズで、さすがHR50だと感心した。もちろんSWRはチューナーもちゃんと作動して1.2と良好。送信出力は50Wと表示された。よしこれでオッケー!
次にIC-705をテストしよう。
こちらはIC-705用のインターフェイスを介してHR50に接続する。このインターフェイスのすごいのは、IC-705とブルートゥースで接続できること。こんなふうにIC-705側から探してペアリングできてしまうのだね。
その後、送信テストをしたがバンドの切替ができないことがわかった。調べてみるとIC-705のCI-VがエコーバックONになっていなかったのが原因だ。これを変更するとちゃんと切替ができるようになった。
そしてIC-705もSWRが1.2で送信出力が50Wとなった。よしこれでいい。
さて次はSWR & POWER計「SX-200」を使って実際の送信出力を測定しよう。このデータを申請に使うのだ。
事前に用意してあったものに数字を入れて、申請用の添付資料ができあがった。この系統図や出力想定結果の資料は、HR50をすでに製作して運用されている、JR4HCYさんからいただいた資料を参考にして作成したものだ。
ぼくの調べた情報ではこういうものはできかなったのでとても助かった。とにかくアマチュア無線の世界(いやどの世界でもそうだけど)は誰かの助けがあって楽しめることを忘れてはいけないなと思う。
なので、これをまた誰かのために役に立てばと残しておくことにしよう。というわけで、さっそくJARD経由で申請完了。あとは審査が無事通るのを待つことにしよう。
さて、これはキットの製作中から何とかしたいと思っていたことなんだけど、電源の入力部分は特殊なコネクタが使われている。
これはアンダーソン・パワーピグテールというらしいけど、日本ではちょうどいい物を見つけられなかった。後でキットといっしょに買っておけばよかったのにと思った。
そこでいろいろ探して「ALiExpress」のサイトで15Aヒューズ付きのケーブルを見つけたので購入。HR50のマニアルには「内部ヒューズがないので、外部15Aヒューズを使いなさい」とかかれていたのでちょうどよかった!
さあ、いろいろ苦労の連続で途方に暮れたこともあったけど、ようやくここまでこぎ着けたな。無事審査が終わってこの暑い夏が終わるころには、移動運用で50W運用を楽しむことができそうだ。これでまた新しい楽しみが1つ加わったな。よかったね。
先ほど感謝の気持ちをJimさんにメールすると、すぐに返事をくれた。
Glad to hear it! Enjoy your amp.
73, Jim WA2EUJ
ありがとう Jimさん!
そして、こういう心がつながるような世の中になればいいなと強く願った。