いよいよ待ちに待った移動運用の季節がやってくる。そこで今もっている3台の小型のトランシーバ、KX2とVN-4002とFT-817をどう使いわけるのかを、改めて整理してみることにした。
まずは、それぞれのデータから比較してみる。
● 重量(バッテリーを含む)
VN-4002の軽さが149gで他と比べると際立つ。とはいえ、車移動ならFT-817でも特に問題ないと思う。
機種
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重量
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評価
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KX2
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368 g
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○
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VN-4002
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149 g
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◎
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FT-817ND
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1,170 g
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△
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● 送信出力(MAX)
CWなら遠くまで届くとはいえ、KX2の10Wは魅力的だ。ただし、ぼくは当分の間5W以下のQRP運用と決めている。でも、いざというときには頼りになるよね。
機種
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送信出力
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評価
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KX2
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10W
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◎
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VN-4002
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2W
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△
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FT-817ND
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5W
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○
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● 運用周波数(モード)
その時のコンディションによって運用周波数は決めたいので、やっぱりオールバンドがいい。
機種
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運用周波数
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評価
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KX2
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3.5~28MHz(オールモード)
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◎
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VN-4002
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7MHz(CWモード)
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△
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FT-817ND
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1.8~440MHz(オールモード)
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◎
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移動時にはアンテナはオールバンドで出られるように「スーパーアンテナMP-1」を用意してあるのでオールバンドは問題ない。
以上のデータを比較すると、軽くて送信出力も10Wでオールバンドで使えるKX2、選択肢はこれしかないように思える。でも一つだけ疑問が残った。はたしてそれぞれの受信感度はどうなのだろうか。
実は今までそれを比較してみたことがなかったので、試しに7MHz帯で比較してみることにした。実際に動画も撮影したので、その一部をどぞ。
う〜ん、似たり寄ったりかなあ? こうなるとやっぱりKX2が一番良さそうだ。小さくて軽いしパドルも付けてある。何よりもCWのデコード機能が付いているのは助かるな。
驚いたのは意外にも自作した、QRPトランシーバVN-4002の受信感度が、思ったより凄いこと。設計及びキット配布者のJL1VNQ氏には心より敬意を表したい。
ということで、今日考えたぼくの結論がこれ。
① XX2:これを移動運用のメイントランシーバにする。
② VN-4002:自宅で2WでのQRP運用に挑戦をするために使う。当分の間はこれでしかCW運用しないことに徹しよう。たぶんCQが中心になると思う。
③ FT-817:自宅でも移動でもこれを使うことはないので、車載にして144&430MHzでの運用にする。
実は今日までこの③のアイディアは思いつかなかったことだ。今車に取り付けている電動のアンテナは、せっかく取り付けたのに全く使えていない。これに144&430MHzのアンテナを常時搭載して置けば、移動運用のサブになるし、非常時の通信手段にも使える。よし、さっそくやってみることにしよう。
ということで、今日は3台ある移動運用のトランシーバの使い方を、改めて見直すことができた。こうやってアマチュア無線ならでの楽しみ方を、少しでも広げていけたらいいなと思う。