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日記・コラム・つぶやき

嵐の中では前に進むな

会社の近くにある乙川沿いの葵桜(河津桜)は、もうピークを過ぎただろうか。午後2時頃になって、明日の天気が悪いらしいので、見納めと思って急遽でかけた。さすがに西側(手前側)は少し葉桜になりかけているけど、全体にはまだまだ満開のようだ。

今日は堤防の下に降りてゆっくり歩いていこう。下から見上げる桜は本当に綺麗だなあ。

しばらく歩くと休憩のために、堤防に登る階段の途中に腰掛けた。何も考えずにボーッとする。風も穏やかで暖かだし、何ともいえない幸せな気分に浸った。

今世界中がとんでもないことになっているけれど、それも全て忘れさせてくれるような気がする。やっぱり自然の力は偉大だな。ありがとう。

振り返ると、反対側もずっと桜並木が続いている。しまったな、一眼レフを持ってくれば良かったな。残念だ(-_-;)

堤防の上に上がると、小さな子どもを連れたお母さん達が、いっぱいいた。さすがに今年は混雑というほどにはなっていないが、こういう時は、できるだけ外出を避けたほうがいいと思うよ。なかなか判断が難しいところだけど。

川の向こう側にある保育園では園児達が外に出て、キャーキャーいいながら無邪気に広場を走り回っている。その元気な声になんだか元気付けられたような気がする。

今は誰もがとても辛いときだと思う。しかし今こそはじっと耐える時だ。その耐え方こそが問われているのだと思う。つまり今までの暮らしのように、前に進みながら耐えるのではなく。とにかくじっとおとなしくして耐えるべきだ。それをやらない人たちがいるから、感染が広がってしまうのだ。

ふと手塚治虫の「ワンダー3」のことを思い出した。この本の登場は、読む人に夢と希望と勇気を与えてくれた。特に途中から登場する馬場先生は尊敬に値する人だった。

人生を嵐にたとえ、嵐の中では、しゃにむに歩こうとすれば、50歩も歩けない内に精も根もつきはてると。ひくときはひく。進む時は進む。それでこそ人間は倒れずに戦えるのだと……。

まさにその通りで、どうも前に進むことばかり考えているのが、今の日本人の生き方じゃないだろうか。ここは馬場先生の教えの通りに、じっと耐えて、前に進もうと思わないほうがいいのだと思う。

 

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