無線室にもどってきた
しばらくの間、南側のベランダから21MHzのJT65モード専用のみで、南と北の違いを実験してきた。いろんなことがわかったのでこの年末で実験終了することにした。たしかに南からだとオーストラリアや北米、南米と電波が届くことがわかった。でも思ったほどではないこともわかったので、これで終わりにしよう。
今日はアンテナを撤去し、リグも元に戻した。久しぶりに無線室に戻ったので、さっそく他のバンドをワッチした。この時期はやっぱりコンディションがよくない。でもさすがCWだ。モールスのトンツーなら微弱な電波でも識別がなんとかできそうだ。
18MHzで超高速のモールスを打っている局があった。32WPSくらいだからとてもすぐには判読できない早さだ。繰り返し一文字ずつ書いたら「R18KDR/3」とわかった。
Rはおそらくロシアの局だろう。多くの局が呼んでいる。ものすごい早さで交信をこなしている。ぼくは久しぶりのCWなのですが、数回の練習をしたのちコールした。普段は22WPSくらいのスピードで打つが今日は27WPSで打った。
するとすぐに「JA2WIG 599 TU」(JA2WIG あなたのシグナルは599です。ありがとう)と打ってきた。おー! やったー! ぼくからは「599」と打っただけで終わりだ。笑
やっぱ、いいなー。CW!
交信が終わってからQRZ.COMで調べたみたら、ロシアのKDRというクラブ局の18周年記念だったようだ。
はるかかなた、モスクワの中心に近い4,600Kmあまりの距離と交信することができた。
こんなアワードも発行しているようだ。
しばらくの間、JT65モードの運用を楽しんできたが、このモードは月面反射通信を基礎にしているモードで、非常に微弱な電波をもお互いにとらえて交信できるデジタル通信だ。だから、CW運用よりもはるかかなたの局と交信することができた。
しかも、ボタンを押すだけの作業だから、コーヒーを飲みながらでもできるくらいだった。これはたしかに面白い通信だと思う。
でもやっぱりアマチュア無線の原点はCWだ
でもぼくは今日のことで、やっぱりCWの方がだんぜん面白いと思った。ライブ感があるし、それに自分の手でパドルを操作してはじめて得られる感動がある。
今日買ったCQ誌に日本のアマチュア無線人口とその資格別のグラフがあった。
第一級アマチュア無線技士 30,837
第二級アマチュア無線技士 77,973
第三級アマチュア無線技士 226,666
第四級アマチュア無線技士 3,067,592
合計 3,403,068
CWを運用できるのは第三級アマチュア無線技士以上だから、本当にごくわずかだ。
今年になって上級資格が今までの試験ではなく、養成課程つまり講習会で取得ができるようになったそうだ。ぼくが二アマを取得した時は、筆記試験とCWの実技試験があった。とくに実技があることでなかなか超えられない壁だったのだ。これらがなくなったので、今後はハイパワーの局が増えるのだろうね。
でも、CWの場合は練習を重ねて実力をつけないと交信することができない、そういう「聖域」のようなものが残されている。これはなんとも魅力的だなと思う。
CWってなんだよ。って人のために、ちょいと打ってみよう!(ちょっともたついてるな)
打っているのは
「VVV DE JA2WIG BK」
「テスト テスト テスト こちらはJA2WIGです。どうぞ」
モールスは短い符号で多くの情報を送れるのだよね。
さ、みんなもCWを楽しもう〜!う〜ん、そんなノリで言えることではないことはわかっているのだが……。
P.S.
ブログのデザインも新しい年を迎えるために、新しいデザインにしてみた。Wordpressのカスタマイズも楽しいね。