高原に行きたくて、車山高原〜蓼科高原に家族ででかけた。
諏訪ICからビーナスラインに入りぐんぐん登って行くと、一気に景色が変わってきた。この淡い色の草原の景色を見ながら走ると心が癒される気持ちになる。
車山スキー場は標高1,500m、本当に涼しい。空気もうまい! 空も青い!
2つのリフトに乗り、1,995mの車山山頂へ向かう。
高所恐怖症のぼくは必死にリフトのバーにしがみつく。登りは大したことはないのだが、下りのリフトは怖くてずっと目をつむっていた。
リフトが辿り着いた先には頂上が目の前に見える。数分歩き山頂に着くと、晴れ渡っていて360度のパノラマだった。風も気持ちがいいなあ。下の方を見るとこれから向かう白樺湖が見える。やっぱり高原は大好きだなあ。
しばらくの間、ボーッとしてこの幸せ感に浸っていた。今、ぼくはここにいるんだよね。ここに。
白樺湖にあるテディベア美術館にやってきた。
みんな知らないと思うけど、ぼくはこう見えてもテディベアが大好きなんだよ。ぬいぐるみもいっぱい集めているし、グッズもいっぱい持っているんだよ。
………んなわけないだろー。でも、ま、たまにはこういうのもいいじゃないか。
中に入ってみると、驚くほどの数のテディベアたちが迎えてくれた。ただ置いてあるだけじゃないよ。いろんなストーリーが展開していて、まるで絵本をみているようだ。おじさんも大感動!
ここは世界テディベア会議の会場だ。英語を使っていろんなテーマを真剣に議論していた。向こうにあるガラス張りの部屋は通訳ルームでここから世界に発信しているのだよ。
こんな感じでいろんなお話が続いて楽しい世界一周の旅だった。それが終わると、大きなホールに出た。ここにはテディベアがいっぱい。でもまだまだこんなもんじゃないよ。この美術館には12,000以上のテディベアがいる。まさにテディベア好きにはたまらない聖地だった。
そして隣にある切絵美術館にやってきた。
ここはぼくが行きたかったところだ。世界的な影絵作家「藤城清治」の作品がストーリーになって素敵な世界を見せてくれた。写真撮影禁止なのでホームページの写真を借りた。
そして、蓼科高原に向かい、今日の宿にチェックイン。
全12室の小さな宿なんだけど、一見した外観とは違って館内は居心地が別格だった。建物は別荘地内の森の中にあり、周りから聞こえてくる音は鳥のさえずりと風のささやきだけ。澄んだ空気で呼吸がとても楽だ。あ〜、気持ちがいいなあ〜。もうずっとここにいたいなあ〜。
さっそくウェルカムドリンクのスパークリングワインをいただく。う〜ん、うまい!
客室には専用の露天風呂が付いている。さっそくゆっくり浸かり旅の疲れを癒した。源泉掛け流し、とても柔らかくて優しいお湯だ。あ〜、極楽極楽、もうずっとこの宿にいたいなあ。
ちょっと早いディナータイム。
食前酒は地元真澄のゆず酒。とても上品なおいしさだった。
このお洒落なショットグラス欲しいなあ。
フランス料理風の品が続くが、ここで焼酎のボトル登場。そば焼酎、麦焼酎、芋焼酎を一杯ずつ飲んで、この穆王(ぼくおう)という芋焼酎の味が気に入ったのでボトルをいただく。後で部屋でも飲むのだよ。
チキンは柔らかくてとてもジューシーだ。他にもいっぱいあるんだけど、目の毒なのでこれでおしまい。
館内の落ち着いた感じがとても素敵だ。それにしても本当に静か。でもスタッフはいつもどこかで見守ってくれている。嬉しいよね。
翌朝は素晴らしく快晴で真っ青な空だった。雨男のぼくはどこへ行ってしまったんだろう。。。っていうか、いいことだけどね。
外観をみるとわかるんだけど、ここは元々ある会社の保養所だった建物を改築して作った宿だ。さらに今年の3月にリニューアルしたばかり。そしてごく最近、料理も料理長が新しくなり、和食からフランス料理にかわったばかりだった。良いタイミングだったなあ。
スタッフたちはみんな若く、お世話をしてくれた女性も本当に親切で心温かく接してくれた。少し話をしたら、福島からやって来たそうで、詳しくは聞かなかったが恐らく震災の影響かなと思った。
ぼくは最近「小商い」ということの大切さ、これからは小商いが大きな流れになっていくと思っているんだけど、ここには間違いなく、小商いならではの魅力があった。「ぜひまた来ます!」これはお世辞じゃなく本心だった。
北八ヶ岳ロープウェイにやってきた。
正直言うとぼくはこのロープウェイは全く知らなかった。20分間隔で運行されていて、それほど待たずに乗れると聞いていたが、着いてみるとすでに長い行列ができていて、10分間隔での運行でも50分待ちだった。
100人乗りのロープウェイは山頂駅2,237mまで標高差466mを約7分で駆け上がる。八ヶ岳の北横岳と縞枯山に位置する場所で、ここから登山をする人達も多かった。
南アルプス・中央アルプス・北アルプスの「日本三大アルプス」を一望できるということだったが、頂上付近は雲が多く、北アルプス方面がみえるだけだった。それにしても寒すぎた、気温10℃以下。滞在時間も短くして下りのロープウェイに乗り込んだ。
帰路は駒ヶ根高原にある駒ヶ根ファームスで遅いランチタイム。
南信州ビールの直営レストランでまずは季節限定のヴァイツェンをいただく。う〜ん、最高!!
隣にある菅の台バスターミナルの駐車場に車を停めたが、係の人の話では、駒ヶ根高原ロープウェイの待ち時間は4時間! 千畳敷カールで宿泊する人以外は今日中に帰ってこれないので、行ってはいけないと言われた。ぼくたちが以前行ったときは2時間半待ちで相当しんどかったんだけど、今日は4時間。すごい。
豊富なメニューの中に「カレー」の文字を見つけた。大きな新鮮な野菜がたっぷり入っていて、本当においしかった。
旅行は楽しい。実に楽しい。
素晴らしい景色。おいしい空気。おいしい水。優しい温泉の湯。うまい料理。くつろぎの空間。人と人の出会いと心のふれ合い。何もかもがぼくを癒してくれるし、元気にしてくれた。
さあ、また新しい旅に出掛けよう。