「あ〜〜、やってしまった……(;_;)」
……と、今さら後悔しても、もう遅い、遅すぎる。。。
ぼくのMacBook Proがめちゃくちゃになってしまった。
ときどきふいに、App Storeからソフトウェアの最新情報が通知されてくることがある。この時も休日の午後で、のんびり自分の部屋でJazzを聴きながらくつろいでいた。画面に「ダークモードを使うと、コントロールが背景に溶け込み、あなたのコンテンツが前面中央に映し出されます」と魅力的なメッセージで知らせてきた。
ちょっとした画面コントロールのアプリなんだろうと、まったく無警戒に「入手」ボタンを押した。しかし、少したつと、アプリのダウンロードにしては長いなあ。いや、長すぎるぞ。そんなに重たいアプリがあるのか?と思っていたけど、それほど気にもとめないでそのままJazzを聴きながら、のんびり他のことをしていた。
すると、突然「ジャ〜〜ン」という音ともにマックが再起動した。えっ!?「再起動だと?」何が起こったのかわからない。しばらくの間待つと、今までとはまったく違う、見覚えのない新しい初期画面に切り替わった。
砂漠だと!?
これはなんと最新Mac OS Mojave(モハベ)だった。あ〜〜〜!やっちまった!と思った。なぜかというと、ぼくのマックはいくつかの愛用してるソフトが古いので、ずっとOS X Yosemiteからバージョンアップをしないでいた。
実際に試してみたら、Web製作ソフトDreamWeaverとFireworks、そしてカタログなどの編集ソフトIndesignが起動しない。さらにはMacにWindowsを乗せるためのVMware Fusionが動かない。他にもいくつかのソフトが動かない。困った。
とはいえ、ぼくはこの事態にそれほど焦ってはいなかった。なぜならTimeMachineでバックアップを時々(←これがダメ)取っているからだ。そこから復元すればいいだけじゃんね。と、気楽に構えていた。
いざ、TimeMachineから復元作業を開始してみると、途中までは順調だった。ところが、なんだかおかしいぞ。メッセージでは「復元まで7時間かかる」と表示されていたのに、とっくにその時間は過ぎてるけど終わらない。翌朝になっても終わらない。何でだよ〜。しかたがないので、強制終了して、もう一度試してみた。すると今度はほどなく「復元に成功しました!」というメッセージが出て、ぼくはホッとした。
それがこの地獄の始まりだとも知らずに……。
再起動をしてみると、いくらたっても起動してくれない。「どうしたマック!」いったい何が起こったのか。とにかくいくらたっても起動してくれない。ひょっとしてやばいことになってるかも。ぼくは久しぶりに「エライこと」になってしまったと悟った。
でもこんなことは初めてではない。過去に幾度も経験しているんだけど、その都度なんとかしてきた。ぼくはもう30年もマックを使い続けているんだ。「落ち着け!」自分に言い聞かせてから、冷静になって手順を考えた。
というわけで、話せば長くなりすぎるし、その手の専門ブログではないので、これ以上はやめておこう。とにかく今回に限っては、いちいちがうまく行かず、1歩進んでは2歩も3歩も戻ることを繰り返して、修復の可能性があるいろんなことを試みた。
時間がないのだ
でも、ぼくにはのんびりしていられない事情があった。それは今、会社の決算業務の最中であって、その重要なデータが、このMacBookにすべて入っているということ。その作業の最中でこのエライことが起こってしまったのだ。それも数日後にはデータをまとめ終え、会計事務所に引き継がないといけない。そういうギリギリの状況だったからだ。
まずは、マックの中にWindowsを搭載するVMware Fusionの(どこにあるのかわからない)古いバージョンのダウンロードから始まって、(ライセンスキーの受付拒否を宣告され、やむなく再購入した)Windows7のインストール。さらには、それぞれのソフトの再インストール、データの復元あるいは再入力、まあ、これ以上書き切れないほどのことを寝る間も惜しまず(←うそ)続けた。
唯一「幸い」だったことは、経理データを毎日かかさず、DropBoxにバックアップしてあったことだった。これがあればなんとかなる。そして、丸3日間を要したこの復元作業の結果、100%まではいかないものの、なんとか支障がない程度まで復活させることができた!
ま、とはいえ、じつはというと、ずっとこの大変な作業をしながらも、心の底では楽しんでいた。正直言ってこれほど面白いゲームはないと思って、いろんなことを考えていた。こっちがダメならこっちの道を進んで行こうとか、最悪の状態になったら、ここまで戻ろうとか、まるでロールプレイングゲームのような、ハラハラドキドキの気持ちでいた。
そして、昨日、無事決算業務を終え、会計事務所に締切日のタイミングでデータを引き渡すことができた。ふ〜〜〜、やばかったけど、やったぜい!(^_^)v
そして、今はぼく自身もこのブログを書く余裕まで復元した
今日は、天気がいいので、気分転換で久しぶりにでかけることにした。車で1時間ほどの下山村にある人里離れた「香恋の里(かれんのさと)」という心和む場所へ。
この「香恋の館」の中にはお土産コーナーや軽食コーナーがあり、2階に展示コーナーもあって、昔の生活道具などの資料が陳列されている。さらにその奥にはギャラリーがあって、この日「なかむらひろこ作品展」が行われていた。
この地元で活動をされている中村広子さんというイラストレーターの作品展らしい。こんな新聞記事が貼られていた。
ギャラリーでの写真は撮れなかったけど、どれも優しい色合いで、なんだか気持ちが和らいでくるのを感じた。たまたま作者の中村さんがみえたので、いろいろなお話を聞くことができた。何かを作り出す人とお話しをするのはとても楽しいし、刺激をうける。大きな作品は無理だけど、小さなお気に入りの絵はがきを2枚購入した。
なんだか、いいよね。こういうの。
この何日か、怒濤の毎日だったけど、人生っていろんなことがあるよね。わるいこともあるかもしれないけど、いろんなよいこともある。でもあきらめなければ、きっとよい方向にすすむ、ってことなんじゃないのかなあ。
来年のぼくへ
そして、今日のほぼ日5年手帳の右ページにこう書いた。
『 来年のぼくへ:「ホントにいいのか!?」と常に自分に問え! 』と
どんな小さなことも、必ず確認してから前に進め。たとえば車の運転だって、本当に安全かどうか確認してから動かすこと。やっちまってからでは、もう遅いのだ、と書いた。この経験をつぎの教訓にしないとね。