JT65ってどんな通信なのか
今日はCWのキーイングの練習をしながら、JT65モードの運用をした。
JT65というのはCQの局と交信するときに、その局をパソコンの画面でクリックしコールすることからはじまる。たったの1クリックだけだ。あとは自動的にソフトが送信してくれるのだ。
交信はぴったり1分ごとにおこなわれる。48秒たつとデコードされ、画面上にデータが表示される仕組みになっている。なので、残りの12秒で次の行動を判断しないといけない。
しかも時間はパソコンの時間が正確でないとお互いのズレが生じるために、時間補正させるソフトも組み込んでいる。ここまでするのがデジタル通信らしいところだね。
グリーンを狙え!
さて、じっさいのやりとりだが、下の写真ではグリーンの4Z5MLというイスラエルの局がCQを出している。JT-ALERTというソフトも組み込んでいるので、どこの国か表示される。さらに詳しい情報はワッチしている間にQRZ.COMで調べることもできる。
この局と交信したいので、ぼくはすかさず12秒以内にこのグリーンをクリックする。するとつぎの1分後にホワイトで表示されているのが、ぼくがコールしているということだ。一番左に時間の表示がされているが、すべて1分きざみだ。2回コールしているよね。
これにたいして相手局がコールするのがやはり1分。どの局をコールしているのかは最後の48秒になるまでわからない。ちょっとドキドキする。そしてぼくのコールサインJA2WIGを呼んでくれたらピンク色に表示される。
おー! やったー! と感激にひたっている間もなく、残りの12秒の間に1クリックし、シグナルレポートを送る。そして1分待つのだ。
そして先方からRR73(了解了解、さようなら)のようなメッセージが入り、ぼくもさようならと送りかえす。それぞれ1分だから、通常なら合計6分の交信時間だ。最後にログファイルに書き込んで終了だ。これはJT_Linkerというソフトを経由してハムログというログソフトに書き込むが、とても便利な道具たちだ。
さらにはPSKREPORTERというサイトにもそれぞれの局がデータを送っているので、自分の電波がどこまで届いていることもわかる。すごいよね。この世界。
こういうやりとりをしているのだが、待っている間は他のことができるわけだ。1分というのは意外に長いんだよ。キッチンにいってコップにお茶をいれてもどってくることもできるくらいだから。その時間をつかって今日はモールスを打つ練習をすることにした。
CWってどんなやりとりなのか
CWの交信はショートQSOだと、ほんとに短い。30秒もかからない。コンテストになると、わずか数秒だ。
ショートQSOはこんなかんじ。
CQ CQ DE JA1ZZZ K(CQだれか交信してください)
DE JA2WIG K(こちらはJA2WIGです。どうぞ)
JA2WIG GE UR 5NN BK(JA2WIG こんにちは。あなたの信号レポートは599です)
GE UR 5NN 73 BK(こんにちは、あなたのレポートは599です。ありがとう)
TU 73 EE(ありがとうございます。さようなら)
EE(・・ 単点二つはおわりの挨拶のようなもの)
たったのこれだけですむ。
でも中にはQTH(場所の情報)やOP(名前)、そのほかアンテナや無線機の情報、さらには天気や気温の情報交換なども行うことがある。相手局がそういう内容を送ってきたら、礼儀としてこちらもこれらの情報をかえすわけだ。特に海外の局はこういうものを送ってくる局もいるので、ちょっとあわてる。日頃の練習がたいせつだなあと思う。
今日はJT65の合間にその練習をした。こういう練習も楽しいものだ。最初はぎこちなくても、だんだんスムーズに打てるようになってくるんだよね。
どの国と交信したのかわからない
さて、海外局とDX通信を楽しむようになって、どこの国の局と交信できたのか、いったい何カ国の国と交信したのか、だんだんわからなくなってきた。それでじつにアナログ的だが、国別のリストと地図を用意した。
初めての国と交信した日を記入し、地図に赤い丸をつける。これでわかりやすくなったよ。これをパソコンでやる方法もあるかと思うが、なんだかこういう方法のほうが楽しいかなと思ったからだ。
昨日と今日はラトビア、エストニア、フィンランド、キルギスの4カ国が加わった。これで合計36カ国の国と交信したことになる。まさか、カムバックした当初はこれほどできるとは思わなかった。(いや、わたくし、まだまだかけだしでございます)