今まで使っていたMacBook Proの調子が悪くなってきたので、新しいMacBook Proに変えた。と言っても最新のモデルの一世代前(Early 2015)のRetinaだ。
最新のモデルはUSBが使えない。全てThunderbolt 3(USB-C)のポートになる。SDカードも使えない。たしかに優秀かもしれないけど、困ることが多すぎるのだ。
今まで使っていたUSB機器は、すべて変換アダプタを使わないといけない。外付けディスプレイは、対応のものしか使えないので5万円くらいかかる。先進技術のタッチバーは使うことはないし、MacOS 10.12.3 Sierraで今持っているソフトは対応するのだろうか?
と言ってもMacBook Pro Retina(Mac OS 10.10.5)も同じ事が言える。でも今回はセーフだった。(これは予想外)
というわけで、在庫が残り少なくなっているMacBook Pro Retinaを手に入れた。
さっそくデータの移行作業を行うことにした。Thunderbolt 2ケーブルで2台をつないで移行アシストを使い移行する。しかしここで全く予期もしない酷い目にあった。移行はAppleの移行手順の通りに作業を行うのだが、その途中で「転送する情報を選択」で「計算中…」と表示される。その計算中が終わらないと次のステップに行けないのだが……。
「計算中…」は3時間待っても終わらない。当然次に行けない。しかたなく一旦中止した。これを2回試す。それでも進まないので、放っておくことにした。明日の朝にはなんとかなっているだろう。しかし12時間たっても、まだ「計算中…」のままだ。なんでそんなに計算に時間がかかるのだ!
それで、ターゲットディスクモードという方法があることを思い出したので試してみた。すると、なんと、計算するのにたったの1、2分。データ移行で40分ほど。あっけないほど簡単に終わってしまった。ふ〜。疲れました。
そして、今使っているソフトがちゃんと動くかチェックした。PhotoShop Elements11は動いた。DreamWeaverとFireWorksはどうだ!? 起動した! 明日会社でライセンス認証ができれば使えそうだ。InDesign CS4も動いた。そしてMacでWindowsを動かすVMware Fusionも動いた。しかもWindows XPも動く。→ これは新しいバージョンとWindows7をインストールしてパラレルで動かせるようにした。
というわけで、無事移行完了!
さすがに新しいMacは早い。見やすい。キータッチも軽い。ま、それは当然だけどね。
思えば、Macとの出会いは25年ほど前になる。LC475との出会いは強烈だった。
それ以来、LC475 → iMac → iBook G4 → MacBook → MacBook Pro → MacBook Pro RetinaとずっとMac。新しいのができたから変えるというのではなく、性能的にこれ以上は無理だなあと思うと交換してきた。ちょうど5年くらいたって次のMacに移行してきたわけだ。
ジョブズは常に新しいことをやってきた。フロッピーディスクがなくなったときは、なんでだ!?と思った。新しいMacになるとOSも新しくなって、今まで使っていたソフトが対応しない。なんでだ!?と思った。
今回買ったRetinaはというと、光学ドライブが無い(DVDが使えない)。Ethernetのポートが無い(LANケーブルが使えない。WiFiのみ)。そして最新のはThunderbolt 3(USB-C)のポートしかない。という具合だ。ま、これがAppleの伝統といえばそうかもしれないが……。
でも残念なのは、ジョブズがいなくなってから、さすがAppleだ、と驚くようなことはもうなくなってしまった。ジョブズの冥福を心から祈ろう。