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アクアリウム

アクアリウムに「我慢」の大切さを教えてもらった

以前のブログ『アクアリウムは「ひとつの生命体」だ』の中で水槽内のバランスは簡単に崩れてしまうこと。そしてバランスが崩れてしまうと、すぐにコケがいっぱい生えるようになってしまうこと。それを元に戻すことの大変さを書いた。

崩れたバランスを戻すために、少しずつ手入れをして2週間たった。まだ完全ではないけれど、ようやくここまで戻すことができて少しだけホッとしている。

もちろんぼくにはコケ対策のノウハウはなかったから、多くの先輩達が書いてくれている体験談を読んだり、参考になるYouTubeを観て勉強してきた。

その中でとても役に立ったのがこのアクアショップWASABIさんの動画だった。そのポイントは3つ。
① 水槽用ライトの消灯と遮光(コケの生長を止めるため)
② ヤマトヌマエビの追加(コケを食べてもらうため)
③ 換水頻度を増やす(水質を良くするため)
そしてこれらを同時にやることだった。

ただしこの動画の場合は「大量のコケ」という前提で、ぼくの場合はそれほどではなかったから③はこれまで通り週に一回とした。

まずは水槽用ライトを消して、遮光シートで水槽を覆い光をさえぎった。コケの生長を抑えるわけだね。これを24時間+24時間。もちろんエアレーションは止めずにCO2だけは止めた。そして水草のために液肥のカリウムは多めに入れた。

次にヤマトヌマエビは5匹だけ追加した。動画では大量に増やして60cm水槽なら30匹ということだったけどトータルで14匹だけにした。(後で困っちゃうからね)

さらに弱っている水草は丁寧にトリミングし、餌を今までより少し減らしてみた。これらの対策をして1週間後、今までは水換え後に翌日くらいから水槽の壁や器具にコケが付きはじめていたけれど、それが一気に少なくなった。よかったね。(^^)

さて、アクアリウムを始めて約3ヶ月。これまでやってきて学んだことがある。それは「我慢することの大切さ」だ。

ぼくが今日までやったことはただ手助けをしただけで、実際は生き物たちが働くのを待つことしかできないということ。そしてすぐに結果は出ないということ。全てはじっと「我慢」して待つことなんだね。

たとえば鉄道模型のジオラマを作るように、ここをこんなふうな地形にして、花や木を植えてというふうに、模型を作るようなわけにはいかないということだね。

水質を良くするためにはバクテリアが増えて、水を浄化する力がついてくるまでじっと我慢することが大切だし、水草を植えてもすぐに根が張り増えていくわけではない。抜けてしまったり枯れてしまったり。茶ゴケが生えたり、ソイルが崩れてしまったり。

とにかく急がずじっくり見守りながら、その変化を見つけてすぐに対処してあげる。ぼくができるのは、ここに住んでいる生き物たちのために手助けをするだけだ。

手助けは器具類にもおよぶ、この酸素を供給するエアーストーンも目詰まりしていて、細かい泡が出なくなってしまった。そこでスーパージィという洗浄液に一晩浸けて汚れを取ったら見事に復活した。これも大切なことだね。

とはいえアクアリウムの良さは、あれやこれやと講釈をたれることよりも、この水の中にいる生き物たち、そして水草が作る自然が「とても美しい」ということだ。だからただボーッと眺めてるだけで癒やされる。

それが「ネイチャーアクアリウム」の一番の素晴らしさなんだと思っている。すべてはそのためにやっているんだね。ぼくはこの感動を一人でも多くの人たちに知って欲しいし、体験してもらいたいなと思う。

というわけで、今のようすを短い動画に撮ってYouTubeにアップしてみたから観てね!

ちなみに先ほど書いた「我慢」することなんだけど。
思えばこれは人生と同じだなあと。人生はなかなか自分の思うようにならないものだよね。なのにすぐに何とかしようとあがいてみたり、右往左往してしまう。

「ちょっと待て!」ここは一旦立ち止まってジッとしていろ。自分で何とかしようと動くのではなく、自分以外の全てのものたちが導いてくれるのをジッと待つっていうことも大切なんだよ。生きるってのはそういうことなんだよ。……とアクアリウムに教わったのだ。

 

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