さて、これはいったい何だかわかるだろうか? まるで金管楽器の一部にみえるよね。たしかに、これにマウスピースを付けて吹けば、トロンボーンみたいに鳴るかもしれないよね。(私の中学時代のブラスバンド部ではトロンボーン担当でした)
先日書いた「アクアリウムは理論より実践じゃないかな」では、アクアリウムの環境をより良くするために、いろんなことをやってきたことを書いた。なのに、またもや予期せぬことが起こってしまったんだよね。(-_-;)
それはなにかというと「油膜」のこと。こんなふうにCO2の細かい泡が次から次にいっぱい浮かんで消えてくれない。これぢゃいかにも気持ちが悪いし魚たちにもよくない。しかたがないのでティッシュペーパーで取ってもすぐにいっぱいになってしまう。ホントいやになっちゃうよねえ。
しかも、この泡の部分を指で触ってみるとやっぱり何となく油っぽい。いったい何が原因なのだろうか。
そこで水質を調べてみると、どの項目も特に問題はない。だからよけい不思議でたまらない。何か変化はあっただろうか? 一つだけ思い当たるのは、CO2を発生させるジェネレーターの圧力が下がって来た頃にこういう症状が出ていたことだ。
そこで、中に入っているマテリアルの交換をするために開けてみると黄色いドロッとした液体が残っていた。これが水中に出てしまうのだろうか。そんなふうに思って内部を綺麗に洗浄したあと新しいマテリアルに交換した。
ところが新しいマテリアルに交換してもまだ状況は変わらない。そこでメーカーに問い合わせたところ、そういう現象は他では出てないという。ということは別の原因だろうなあ。困ったなあ。
ともかくこの問題を応急的にでも何とかしないといけないなと調べてみた。するといわゆる「油膜取り」の器具はいろいろ発売されているようだ。こういうものが販売されているってことは、きっと多くの人がこの油膜問題で困っているんだね。
例えばこれはADAの「ブッパⅡ」という油膜取り装置だ。水槽内に設置して水面の油膜をポンプで吸い取り、フィルターで除去するものだった。他社でも「ユマクリア」や「エーハイム スキマー350」などの用品が販売されている。
これらはみんな似たような方式だった。でもぼくはあんまりそういう装置を取り付けるのは気がすすまないと思った。そして見つけた方法が最初の写真の「AGW サーフェイス スキマー」という道具だった。実際にはこんなふうに設置する。
その仕組みを簡単にいうと「水面に浮いた泡を吸い取って、ろ過フィルターへ送り込む」というシステムだ。上からと下からの流量を調節して羽根がクルクル回るように調節する。実際に使っているようすは動画にしたほうがわかりやすいね。
この動画を撮ったのは水換えをした後なので油膜は出ていないけど、こんなふうに上澄みだけを吸い取ってろ過フィルターでろ過する。これは新しく装置を追加するということじゃないし、モーターも使わないので実に画期的なシステムだね。
しかも今までのようにガラスじゃなくて、ステンレス製なので割れる心配がない。それにクルクル回っているのをみるとちょっと楽しい。でもちょっとゴツいな。
さて、とりあえずの対策は打ったけど、根本的な問題の油膜ができないようにするにはどうしたらいいかだ。その原因は大きく2つあって①栄養が過多の状態と②バクテリアの死滅の2つだという。
そしてさらにこれらが発生する原因はたくさんあって、①枯れた水草や餌の食べ残し、魚のフンで水質が悪化する場合 ②ろ過能力不足 ③肥料過多 ④酸欠や水温上昇によりバクテリアの死滅ということらしい。
でもどう考えてもこれらにはあたらない。あ〜ますます分からなくなってきた。ほんとにやればやるほとアクアリウムって難しいなって思う。
「いやそうぢゃない。だからこそ奥が深くて面白いのだよ!」ともう一人のぼくが言う。たしかにその通りで、何か問題が発生すると徹底的にその原因を調べる。原因を探るということはとても勉強になるから面白いんだね。人生は一生勉強なのだ。
とにかくアクアリウムはいろいろ難しいこともいっぱいあるよ。でもねそのことからちょっと離れて、こうやって水槽の魚たちが泳いでいるのをボーッと眺めていると「よしよしみんな可愛いね。これからオジサンがね。もっと住みよい環境をつくってあげからね〜♪」ニヤニヤしながら、そうつぶやいてしまうのである。
そして、オジサンは次なる作戦を開始したのである。続きは後日のお楽しみ。