アマチュア無線

偶然の出会い

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この写真はJT65というパソコンと無線機を使ったデジタル通信を行っている様子だ。ぼくのコールサインJA2WIGをRA6ANというロシアの局が呼んでくれている。ピンクのところがそれだ。

さてこのところ、不純な天気が続くよね。外に遊びにいく気分にもなれないし、そういう時は無線室でアマチュア無線を楽しんでいる。

ところが最近の電波状況はまったくダメなので、ぼくのメインの楽しみのCW(モールス)もだめだ。でも最近始めたJT65だけは唯一交信が可能なのが救いだ。

JT65ができるバンドはぼくの環境では、7Mz、10Mz、14Mz、18Mz、21Mz、24Mz、28Mzといろんなバンドがあるのだが、その中で21MHzだけが何とかぼくの環境でも聞こえてくる。

ところが、ぼくの環境はビッグアンテナではなく、小さなスクリュードライバーアンテナだ。これはアメリカから輸入した優れものリトリターヒルHFという、モービル用(車に付ける)アンテナだ。さらにあえて小さな無線機でたった2.5Wという送信出力で送信している。

メインの100W機は使わないで、いかにこの悪い環境で、どこまで遠く交信できるかにチャレンジしたいのだ。

だから、世界中からいろんな局が聞こえてくるけど、いくら呼んでも応答が殆どない。ぼくより良い環境の無線局がどんどん交信している。

それでもあきらめずに、呼び続ける。そんなことをずっとしているのだ。かと言ってそれほど大変なことをしているわけではないだけどね。

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いくら呼んでも応答がない。
それなら、いっそCQを出し続けよう。作戦変更だ!

何度でも呼んでもらえるまで、CQを出し続ける。
すると諦めかけたころに、ぼくを呼んでくれる局があった。それはロシアの局長さんだ。なんと、7,911キロも離れている無線局だ。やったー!という感激。これだからやめられないよね。

デジタルの世界だから、リアルタイムでどこから飛んで来ているのが表示される。なんと、黒海に近いところからだよ。たった2.5Wのしょぼしょぼの電波がこんなに遠くまで飛んで行く。常識的には考えられない凄いことなんだよね。

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その後、CQを出し続けていたら、今度は何とフランスの局長さんが呼んできてくれた。先ほどの無線局よりさらに遠い局だ。

後で調べてみると、どちらの無線局もかなりのビッグアンテナだった。つまり、ぼくの超微弱な電波もビッグアンテナと高性能の無線機を使って拾ってくれる。そういう感じだろうか。

とはいえ、いずれのこともとても偶然の出会いと言える。ぼくの環境で唯一できるバンドとJT65という特殊なモード。そして、たまたまその時間に、たまたまそのバンドを聞いていて、たまたまその時に電波状況が開けて、たまたまその電波を聞いていてくれた。そういう偶然というか奇跡があるからこそ、ぼくのような環境でも楽しめる世界があるだよね。

こういうことを経験すると、アマチュア無線の素晴らしさをあらためて感じる。キングオブホビー、まさにそういうことだなと思う。

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