帆船模型サプライ号を作り始めたのが去年の6月1日だから、もうすぐ1年になる。初めてのことだし、いつも書いているように殆ど説明書が役に立たないレベルなので、頼りになるのは6枚の図面のみ。本当にわからないことがいっぱいだった。
でも、作り始めて3ヶ月くらいたつと、「そうか説明書なんかなくても、自分で考えればいいじゃないか」ということがわかってくる。例えば日本ではプラモデルのように手取り足取り手順がこと細かく書いてあるのが普通だと思っている。
でも、物作りの原点からすると、これはあまりにも安易すぎるかもしれない。欧米の帆船模型作りはむしろ全く逆だ。「物作りは自分で考えることに意味があるんだよ」と言っているように感じる。
そんなことを思いながら図面をじっと眺めていると、どういう手順で作ればよいかが見えて来た。そうなるとだんだん楽しくなってきた。
それに、何度も失敗を繰り返すとわかってくることがある。失敗してももう一回作り直せばいいし、自分なりの考え方で軌道修正しても問題ないんだとわかってくる。要するに、これでなければダメなんていうものが全くないんだよね。なんと自由なんだろう。なんと面白い世界だろう。これが帆船模型作りの魅力なんだとわかる。
今現在は最終コーナーに入っているので、あと1ヶ月もあれば完成するかな。そう思うと、何だか急に名残惜しい気になってきた。だから、これからはもっとゆっくり進んで行こうと思う。
というわけで、これまでの道のりを短いスライドショーにしてYouTubeにアップしてみた。
動画にしてみるとあっと言う間だけど、ここまで楽しかったなあ〜♪
次は帆船じゃなくて、ロンドンの木製市電キットを作ってみようかなあ。そんなことを思い始めている。