来月の11月2日(土)〜3日(日)に「岡崎ジャズストリート2024」が開催される。
6月24日の「岡崎ジャズストリートのスタッフに応募した」で書いたように、今年は衝動的に観客ではなく、裏方としてイベントサポーターで参加することにした。
定年退職してから、もうすぐ2年になるが、毎日好きなことをやって楽しく過ごしている。ところが、その生活に慣れてくると「現状維持装置」が作動し始めた。
現状維持装置って何?
「現状維持装置」というのは、言うまでもなく「今のままで、新しいことはしない」という装置だ。新しいことをしないというより、新しいことをできなくする装置だね。
確かに「今のまま」というのは、とても楽なことだ。できれば面倒なことはしたくないと思う。若いときにすごく頑張ったんだから、老後はのんびり暮せばいいじゃないか。
確かに、本当にむちゃくちゃ頑張ったよね。その通りだね、だからもう楽をしていいよ、のんびり今のまま暮らしていけばいいんだよ、そうも思う。
ところが、最近になって、住んでいるマンションの管理組合の理事長になり、町内会の組長になったりで、自ずと人と接する機会が増え、いろんな責任を負う立場になった。
最初は仕方がないと、いやいやでも仕事をこなすようになる。ところが、時間とともに気持ちが変わってきた。ぼくの中の錆びついた小さな歯車が、また回転し始めたらしい。
そのせいか、イベントサポーター募集のことも、その流れに自然に乗ったような気がしている。この機会に「新しい人生が始まるきっかけ」ができればいいなと思ったのだ。
サポーター会議が始まった
そして昨日は第一回目の岡崎ジャズストリート・サポーター会議が開かれた。
ひとこと 詳しい内容はあえてあまり書きませんが、参加することに興味はあるけど、不安に感じている人もいると思います。そういう人の背中を押すために、ぼくの個人的な感想や思ったことを、ここに記録しておこうと思います。 |
今日のサポーター会議の会場は「岡崎市図書館交流プラザ りぶら」の会議室だ。まずは入口の受付で参加者名簿の確認から始まった。
「え〜っと、シバタさんは、あった、籠田公園本部会場ですね」と告げられた。なんですと? いきなり本部会場の担当ですと? ( °Д°) 緊張が走った。でもその一瞬だけだった。
というのは、会場の受付には5〜6人のスタッフがいて、とてもなごやかな雰囲気だったこと。さらにおばちゃんたちが紙コップでお茶をくれたし、アメ玉もくれた。笑
そのお陰ですっかり緊張がとけ、なんだか学生時代の文化祭みたいな感じがしたんだね。
受け付けをしたのは開始時間の10分ほど前だったが、すでに席はいっぱいだったので、一番うしろの隅っこの席に座った。参加者はざっと70人くらいだろうか?
全体ミーティングと会場別ミーティング
今日の予定の2時間半のうち、最初の1時間はイベントの概要〜全体の役割分担などの説明があり、休憩後の後半は会場ごとにわかれて、座談会的な打ち合わせとなった。
有料のプレミアム会場は7ヶ所で、それぞれが個別に別れてミーティングが始まった。一方ぼくの担当する無料のストリート会場は11ヶ所あるが、1ヶ所に集まって始まった。
有料と無料は、基本はお金をもらうかどうかの違いだけど、それぞれの施設ごとの事情や注意事項があるのかもしれない。初めてだから無料会場でよかったね(ホッ)
ストリート会場ミーティング
ぼくが集まったグループは11ヶ所ある「ストリート(無料)会場」で、全員で20人弱だった。ということは、各会場で2人ほどだろうか。
その中でワタクシは「籠田公園本部会場」の担当ということで、大勢の人が集まる大きな会場だ。はたして初めてのぼくに務まるのだろうか?そんな不安があった。
でも、責任者や先輩方の説明を少しずつ受けていくうちに、その不安が少しずつ消えていき、逆に「自分たちが楽しむことが一番大切だ」ということがわかってきた。
とはいえ、今までは観客として参加していたんだけど、今回はジャンパーを着た「スタッフ」という立場で参加するので、そういう目で見られるし、質問もされるだろう。
ぼくのイベント経験が活かされるかな?
ぼくのことをいうと、長く自社製品の直営ショップやネットショッピングを運営してきたので、お客さんとのやり取りには慣れている。
それに毎年アウトドアショーに出展した経験もあるので、そのときと同じで、参加者とスタッフが共にイベントを楽しむことが、何より大切なことだと思っている。
それでも不安がないわけではない。その時にすかさず責任者が「なにか困ったら、近くにいる先輩たちに任せればいいですよ」と言ってくれたので、少し気が楽になった。
そうそう、イベントの当日はただ持ち場で仕事をする以外に、早くから会場の設営の準備、そして終了したら撤去作業と力仕事もある。これもアウトドアショーと同じだね。
人生は " 全てのこと " がつながっている
というわけで、今日はジャズストリートのイベント参加のことを書いたんだけど、最近の自分自身の流れでふと思ったことある。
それは今年になって、マンションの理事長になり、町内会の組長になり、今までと違う縁の下の仕事が始まった。
そして6月には健康診断でいくつかのH判定、その後大病院での指導を受け、散歩を始め、食生活を変え、ついには断酒もした。そのお陰でとても健康的になった。
さらにジャズストリートのスタッフに応募し、来月その運営を手伝うことになった。これら一連のことは、それぞれ別々に存在するわけではなくて、全部つながっているのだ。
そのことを思うと、人生というのは、自分自身が何か大きなものに動かされていて、その力に逆らわずに素直に従うことで、どんどんよい方向に進んでいくものなんだなと……。
そして、それを自覚することができれば、さらに次のステージに上がっていける。人生はその連続なんだな〜とあらためて思ったのである。
「岡崎市図書館交流プラザ りぶら」のこと
さて、今日のメインイベントのサポーター会議が終了したので、せっかくならとこの図書館「りぶら」で本を借りていくことにした。
いつもぼくが本を借りるときは、自宅近くにある「シビックセンター」の中にある図書館を利用するが、もちろんそこよりもこちらの図書館の方が規模がとても大きい。
この紹介動画をみてもらえると、だいたいわかると思うけど、蔵書の数もすごく多い。
と言っても余りにも本の数が多いので、じっくり選ぶというより、直感的に選んだものばかりがこの5冊だ。これから時間がたっぷりあるので、のんびり読むことにしよう。
そして、ここには図書館とは別に「岡崎むかし館」や「内田修ジャズコレクション展示室」、他にもホール、スタジオ、創作室、調理室、会議室などいろんな施設もある。
そして「内田修ジャズコレクション展示室」に入ると、雰囲気がガラリと変わって、ジャズのBGMも聴こえてきた。
その先にある視聴ルームに入ると、ウットリするような良い音が聞こえてきた。流れているのは、初めて聴く魚返明未(おがえり あみ)の「照らす」というアルバムだった。
せっかくなので、しばらくゆったりした椅子に座って、この雰囲気を味わうことにした。あ〜、なんていい音だろう、なんていい音楽だろう。やっぱりジャズはいいなあ〜♪
そして別の部屋には、かつての内田修氏のスタジオが再現されていた。
隣にはりっぱなレコーディングルームもあり、まだ若い頃の渡辺貞夫や日野皓正もこの施設を利用していたという。
内田修氏は岡崎市内にあった、内田病院という外科病院の院長で、ぼくがまだ若い頃に頭の怪我をしたときに、この先生に治療していただいたことがある。
まさか、この先生がそんな有名な人だとは……。
後にぼくの家の近くにできた、シビックセンターの図書館内に「内田修ジャズコレクション展示室」ができ、その後ここ「りぶら」に移ったという経緯がある。こんな貴重な施設が残されていて嬉しく思うし、岡崎市の宝だよね。
会議を終えて、まだジャズストリートというイベントが始まる前なんだけど、サポーターの特権でいち早くこのTシャツを購入できたよ。なんだかウキウキしてきたねえ〜♪