毎週末にコーヒーの焙煎をするのが習慣になっている。焙煎そのものは15分程度だし、前後の作業を含めても30分ほどなので、それほど手間だとは思わない。それにその都度豆を変えたり、時間や火加減を少しずつ変えて新しい味を探すのも楽しい。
今日の豆はインドネシアのマンデリンだ。「PRUD OF INDONESIA」これはPROUD、インドネシアの誇りじゃないのかな、と袋に書かれている文字を勝手に読み取ったんだけど、違うかな。
その豆の姿がこれだ。ひと目みると、なんじゃこれ!?と思うよね。
まともにハンドピックしたら、使えない豆がすごい数になってしまう。どちらかというとオールドクロップで、こんな豆っていったいどうなんだろう、とだれもが不安に思ってしまうかもしれない。
でもね。実はこれはニュークロップの一般で売られている豆でも、例えばブラジルが500gで648円なのに、マンデリンは1,350円するくらい高いんだけど、さらに今回の豆はもっと高いものを使ってみた。見た目は確かに悪いよね。でも多少は目をつむって、あまりにもひどいもの以外はそのま使ってみることにした。
ところが、実際に焙煎してみるとびっくりするほどの姿に変身してしまうのだ。驚いたねえ。こんなふうになるんだねえ。見かけだけで判断してはいけないってことだよね。さっそくどんな味か試してみたくなった。焙煎したては、まだ味も香りも落ち着いていなのはわかっているんだけど、すぐに試さないではいられない。
コーヒーミルは最近になってナイスカットミル NEXT Gに変えてみた。音は小さいし、静電除去装置が付いたり、かなりの優れものに変身している。それにとてもスマートなデザインで気に入っている。
このポットはお湯をできるだけ細く注げるように、あえて先端をつぶしてある。これによってお湯が一気にでないように、お湯を置く感じで注げるようにしてある。ドリップの基本は、できるだけ低い位置から、中心の直径が10円玉くらいの大きさで注ぐ、そして時々のの字で外周から1cmまで広げてまた元に戻る。これのぼくのやり方。
さあ、味はどうだい?
う〜ん、こりゃうまいぞ〜!
ぼくは昔からマンデリンならではの独特の苦みが大好きだ。それが今度のはニュークロップのものより、重厚な苦みとコクがさらに深く感じられる。やっぱり見た目で判断してはいけないんだなあと思った。きっと2日後になるともっとおいしくなっているだろうなあ。この味が自分で簡単に引き出せるなんて、やっぱり焙煎ってすごいなって思う。