今日は「中秋の名月」で月が1年のうちで最も美しい日らしい。空を見上げると、雲の切れ目から月が顔を出していた。まん丸の月をiPhoneで写真を撮ってみた。せっかくなので、一眼レフでも撮りたいなと思ったけど、雲がどんどん増えてきたなあ。
急いでカメラをセットしてしばらく待った。今日は105mm単焦点マクロレンズを使おう。そして雲がいっぱいの中、何枚か撮ったうちで選んだお気に入りの一枚がこれ。
とりあえず、ウサギがないと風情がないので、こんなのも撮ってみた。う〜ん、いまいちだな。こうなると、やっぱり天体観測用の望遠レンズも欲しくなるなあ。AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR う、21万円か (-_-;) 、 AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G VRED これなら5万円か、なんとかなりそうだぞ。考えてみよう。
写真を撮り終えてしばらく眺めていた。ふと、ぼくが小学生の頃を思い出した。当時はこういう節目を特別な日として大切にしていたように思う。その頃は、今よりもずっと涼しくてすっかり秋の空気だった。縁側にお団子やくだものをお供えし、すすきも飾っていた。そして部屋の灯りを消して暗くし、家族が揃って縁側に座り、この名月を眺めながらお団子を頬張るのだ。
今の時代に、そんなことをする人はほとんどいないと思うけど、昔はこういう一つひとつの行事を大切にしていたのだ。そんな日本人の素晴らしい文化を、もう少し見直してみたらいいと思うけどなあ。
これをそんな面倒なこといらないと思うかもしれない。でもそうじゃなくて、そういう「わびさび」というか、心の余裕というか、とても素敵な価値観を忘れてはならないと思うんだよね。
ぼくは写真を撮ったあと、しばしの時間、ベランダでこの名月を愛でながら冷酒を飲み、日本人でよかったなあとしみじみ思うのであった。