10月3日のブログにハートマトの実がなったと書いた。その後栽培記録が途絶えたので、もうダメになっちゃったと思われていたかもしれない。確かに、それくらい記録を残すこともないほど変化がなかった。
この間もずっと日照不足が続いていたので、少しでも陽が当たるようにと思って、窓際から南側のベランダに移した。それでも、快晴といえる日が極端に少なくて、いまだに実が赤くならない。今日は嵐のような天気だったので、一旦部屋の中に避難させた。
どうも全体に葉っぱが弱っているし、元気がない。それに気温も低くなってきたので、もうこのまま赤くならずに、終わってしまうかもしれないな。
そんなことを考えていたら、ふと思い出したことがある。
あっそうだ!冷蔵庫にモミジの種を入れてあったぞ。そろそろいいかもしれない。モミジは発芽時期のことを考えて、真夏には種まきをしない。一旦冷蔵庫に入れて冬を疑似体験させる。そして冷蔵庫から出すと、種は気温の上昇を感じ取って、発芽に備えるという。
よし、今日は種まきをしよう。クロゼットから盆栽栽培セットを出してきて、種まきの準備を始めた。まずは説明書をじっくり読んでと……。
付属の培養土を鉢に入れて、水を注いで全体をよく混ぜ湿らせてと……。
これがモミジの種だ。
よく見ると、種の部分に羽根のようなものが付いているぞ。へ〜、これがあると風に乗って、遠くに飛んでいくんだろうな。面白いなあ。
ここに5つの種がある。今はこの小さな命が眠っていて、これから土と水と太陽の力をもらい、やがて育っていくのだ。
深さ5mmで種をまく。そして軽く土をかぶせてと。
たったこれで終わり……。なんだかあっけないな。
え〜っと、なになに?
「もみじは発芽の難易度が高い商品です」だと? さらには「発芽まで1〜2年かかることもあります」と書いてある。こりゃ気長にやっていくしかないな。
ネットではいろんな栽培記録が見つかる。「モミジと苔」というブログを見るとやっぱり3年以上もの長い期間をかけて、りっぱなモミジになっていくようすが書かれている。
モミジを種からまいて育てる苗のことを、実生苗(みょうしょうなえ)と呼ぶらしいけど、「イロハモミジ発芽から七カ月」という記事をみると、殆どもう終わりだなって感じになっているのに、「モミジ発芽から3年半経過」3年半でこんなにりっぱに育っている。
こりゃなかなか大変そうだ。気が短いぼくに、ズボラなぼくに、これがつとまるのか? ちょっと自信がない。……なんだか最初から弱気になっているな。
ということで、今日は「モミジの栽培開始記念日 10月25日」としよう。ま、あんまり気合いを入れないで、過剰な期待もしないで、のんびりやっていくことにしょう。