帆船模型作りを再開してから、ラットライン(細い横糸)をクラブヒッチで結んでいく作業の続きになる。この結び方もすっかり忘れてしまっていた。
そもそも、帆船の木工作業の時はとても楽しいと感じていたんだけど、ロープを張ったり結んだりという作業は、どちらかというと嫌いな作業だった。もの凄く細かくて根気のいる作業なので、ぼくの性格ではこういうのは苦手だからだ。
それでも慣れてくると意外に楽しい。最初はぎこちないというか、両手に持ったピンセットが糸をうまくとらえられなくて、イライラしていたんだけど、慣れてきてうまくできるようになると、今度は逆に楽しく感じる。
これは全てのことに共通することだけど、どんな嫌なことも、じっと堪えて続けていくと、やがては楽しいものに変わっていくものだ。多くの人はその前に挫折してしまう。残念なことだよね。どんなことも、最初から楽しいなんてことはない、続けていくことで楽しさに変わっていくということだよね。
それから、もともと設計図では「生成りの糸」を使うように指示されているんだけど、ぼくはあえて「黒い糸」を使った。ちょうど会社にあった30番のミシン糸を使った。これ以外でもかなりの部分で設計図を無視して、自分のやりたい方法でやってきた。それが創作というもんじゃないかなと思う。(後で分かりにくい説明書には、生成りの糸は黒で着色しなさいと書いてあった、そんなあほな。最初から黒い糸を入れておけよって)
場所を移して、こうやってちゃんとした所に飾ってみると、なかなかカッコいいではないか! な〜んちゃって、自画自賛。笑
再開してすぐは、年内完成かなと思っていたんだけど、意外に早く完成するかもしれない。これが終わったら、次は写真とか色鉛筆スケッチとか、そういう新しい創作の楽しみをじっくりやっていこうと思っている。
今年は本当に猛暑で厳しかった、そして坐骨神経痛で苦しんだ夏だった。それももう少ししたら終わる。その分、ぼくはこの秋はいろんなことを思いっきり楽しもうと思っている。あの奇跡の幼児救出を果たした、尾畑さんの名言「朝は必ず来る」。ほんとに心からそう思う。