Loading [MathJax]/extensions/tex2jax.js

旅行 料理 日記・コラム・つぶやき

70歳、まさかの人生初サプライズ体験

カミさんと食事にでかけた

今日9月3日は70歳の誕生日だ。70歳? 正直言ってぜんぜん実感がわかない。
10日ほど前にカミさんから「来週の土曜日の夕方、魚信に予約しておいたからね」と言われた。魚信はかなり久しぶりのことなので楽しみにしていた。

そして昨日、我が家から車で20分ほどのそのお店に着いた。入り口にはこんなウェルカムボードがあったが、カミさんが「古希のお祝い」とお店の人に伝えたからだろう。たかが食事をしにきただけなのに、大げさだなと思いながら店に入った。

仲居さんが部屋に案内してくれ「中ほどはお子さんです。お客さんは一番奥にどうぞ」と言われた。何でだ? 今日は土曜日で混んでいるから相席なのか?

子供連れか、うるさいなと思いながらも奥へと進んでいった。勘のいい人ならこれがどういう意味かおわかりかと思うが、ぼくはまったく気づいていない。

まさかの出来事が起こった

すると、入り口の襖が開いたと思ったら、次男坊家族が入ってきたではないか。こりゃ驚いた。でもなんでだ!?

続いて長男家族もやってきて、にぎやかになった。あ〜、そういうことだったのか。

つまり、家族みんなが集まって、古希のお祝いをしてくれるサプライズなんだと、ようやくこのときにわかったのだ。すると急に涙が溢れてきて止まらならなくなった。

席につくと、こんな手描きのメッセージボードが置いてあって、嬉しさが込み上げてきて、さらに涙が溢れてきた。

そしてお決まりの紫色のちゃんちゃんこを、イヤイヤ着せられみんなで記念撮影。この後すぐに脱ぎました。笑

これが本日の会席料理ということらしい。楽しみだねえ〜。

そして乾杯が終わると、全員がぼくの所に集まってきて、次々とプレゼントを渡してくれた。りっぱな漆の箸だ。もったいないから正月用かなあ。

そして高級なロックグラスをいただいた。このときに箱の開け方がわからないので大騒ぎだった。ようやく開けると分厚いロックグラスが出てきた。おー!

そして孫たちからは手紙や手作りのバッグ?

さらには手作りのネックレスを首にかけてくれた。笑

前菜の後は、できたての天然にがり寄せ豆冨をいただきながら、獺祭を味わう。く〜〜!旨すぎて笑いが止まらない。

その後いろんな料理が運ばれてきて、みんなとワイワイやりながらおいしくいただいた。なんと楽しい時間だったことだろう。なんと幸せなことだろう。

そして最後のデザートもこんなふうに演出してくれた。

5時半に始まり8時までの2時間半を家族みんなで楽しんだ。去年の秋の家族旅行も楽しかったが、こんなふうにみんなが集まって過ごせることが、どんなに幸せなことかと改めて感じたのである。

最後は仲居さんが出口まで見送りに出てくれた。楽しくおいしい時間をありがとう!

これまで生きてきて、初めてのサプライズだった

家に帰って、あらためてみんなからいただいたプレゼントを並べてみた。真ん中にある2歳のゆずちゃんの絵は「おじいちゃん、大好き」という絵らしい。笑

木箱に入ったロックグラスは「生涯を添い遂げるグラス」というもので、ぼくの不注意で割ってしまっても生涯製品交換をしてくれるという。

というわけで、昨日は70年生きてきて人生初のサプライズを味わった。これはなんと2ヶ月くらい前から、息子たちが相談して企画してくれたらしい。

実はカミさんも知っていたけど、予約したことを伝える数日前に「誕生日祝いにおいしいものを食べに行きたいから、どこか探して予約しておくけどいい?」と伏線をはった。

それでも、もっと近いとこがいいなとか言われるかもしれない。それにちゃんと行くって言ってくれるか心配だったし、打ち明けたくてしかたがなかったという。笑

実は、お店に向かう車内で「おれたちはホントに幸せだよね。いい家族に恵まれて、こんな幸せなことはないよね」なんて話していたんだけど、まさかこんなサプライズが用意されていたとはねえ。本当に幸せなことだねえ。

そして、人生は悲喜こもごもである

そして今日は午後から、カミさんの父親がいる松阪市のホスピスにお見舞いに行ってきた。病室で父は何度も家に帰りたいという。その気持ちが痛いほどわかるので、辛くて心の中で泣いてしまった。

人生は喜びと悲しみが同時にやってくる。悲喜こもごもである。それでも私は生きていく。前を向いて歩いていく。

 

-旅行, 料理, 日記・コラム・つぶやき
-

S