長かった板張りの作業があと少しで終わる。
というか、ぼくの予想より遥かに大変だったんだけど、もうこれで終わってしまうのか〜と思うと、逆に名残惜しい気持ちになってしまった、分からないもんだなあ。
そして、ついに、張り終えた。
本当に長かったな〜〜。
でも、実はまだこれで板張りの工程は終わりではない。
例えば曲面は、板がその丸みに沿っていないので段差ができる。これをアイロンで丁寧に板を曲面に馴染ませてやらないといけない。
さらに全体をペーパーで綺麗にサンディングしないといけない。
ぼくはサンドペーパーではなく、ルーター用の丸いサンディングバンドを使った。これが意外に使いやすい。指でつかみやすいこともあって、力が入りかなり効率的に磨くことができた。
しかし、このサンディング作業は終わりが見えない。というか終われないのだ。
あるていど削ると、また他の場所が気になって、さらにサンディングしたくなる。どこかで見切りをつけなくてはと思いながら、また他の場所をサンディングしたくなるのだ。ただひたすら無心になって続ける。
次にペーパーでサンディングした時に出る木の粉を集めて、これに水とボンドを混ぜパテを作る。これを板の隙間とか肉盛りした方がよい部分に埋める。ちょっとしたことだけど、これで仕上がりが違うのだ。
そしてパテが乾燥したら、またサンディングする。するとまた違う部分も気になってまたサンディング。だからなかなかエンディングがないのだ。笑
そして、ついに、作業完了!
まったくのド素人が、あの難解な図面、そしてまるで暗号のような説明書だけを頼りに、なんとかここまでできた。とりあえず「よくがんばったね、おめでとう!」と誉めてあげたい。
さらに以前にも書いたけど、甲板のブルワーク(舷牆)タブ、あの出っ張りも21カ所全部引っこ抜いて、彫刻刀で削り、ペーパーで綺麗に磨いて、フラットにした。よし、これでやっと次の作業に取りかかることができる。
今まではずっと船底を見続けての作業だったが、これからはやっと船の上の作業だ。やっと帆船模型の楽しい部分に入るってわけだね。ここまでやってきて思ったことがある。
今年の6月から作り始めて、なんと5ヶ月もかかってしまった。途中で嫌気がさしてしまったり、指の火傷で作業ができなかったり、ま、いろいろあったけど、「毎日」の日課にするようにしたことで、気持ちが随分変わった。これからもその感じで進めることにしよう!
そして思った。帆船模型作りというのは、まるでアドベンチャーゲームのようなものだと思う。次に何があるのか分からない。それをどう楽しむかだ。これは人生と同じだ。生きていくと迎えるいろんな難関、それをどう楽しんで克服していけるかだな…と改めて思った。
というわけで、今夜は乾杯といこうぜぃ!
く〜〜、シャルドネ、うめ〜〜〜♪