最近は「テイラーの音をいかに良い音で録音するか」というテーマで、いろんな機材を使って模索をしている。これはとても楽しいことだ。
ところが夢中になりすぎて、ついシールドを挿しっぱなしにしてしまうことが多くなった。当然挿しっぱなしにしてると電池の消耗が激しくなって電池切れになってしまう。
電池交換で問題発生!
ところがある問題が起きた。最初から入っていた電池のときは問題なかったのに、新しい電池を入れた後に、それを交換しようと思っても、電池ボックスが抜けないのだ。
いくらやっても手では取り出せない。仕方がないのでマイナスドライバーで引っ張り出した。なんでこんなことになるのだろう?
問題はそれだけじゃない。今度は電池ボックスから電池を抜こうとしても、手で押しても抜けないのだ。そこでやっぱりドライバーを使って押し出すことになる。
そこで電池の大きさを比較してみた。
左が最初から入っていたデュラセルの電池で、右が100均で買った電池。ノギスで測ってみると、右の方がそれぞれの辺が0.1〜0.2mm大きい。それだけの違いで抜けないのだ。
そこでいろいろ調べてみることにした。するとありましたよ。
これはイシバシ楽器の「Taylorのバッテリーボックス、ナンボのモンじゃい!」という情報だ。
それはデュラセルの電池が仕様変更になり、変更後は大きくなったとのこと。それに合わせてテイラー社も電池ボックスを大きくしたということだった。
さらにこの記事には、新しくなった電池を古い電池ボックスに入れようとしても「見事に入りません入りません!!!」と赤字で強調して書いてある。
ところがぼくの電池ボックスには、新しいデュラセルの電池が入っていた。つまりぼくの電池ボックスは新しいやつってことかい?
そしてその新しい電池ボックスでも、デュラセルしかだめなのか?100均の電池ぢゃあだめってことなのか? よくわからんなあ。
新しい電池ボックスがどこにもない
とにかく何がなんだかよくわからないので、新しいとされる電池ボックスを手に入れようと、いつものようにサウンドハウスをみた。すると「販売終了しました」になっている。それどころか他のお店を探しても品切れだった。
そこでテイラーを買った島村楽器に電話してみた。やはり在庫切れで、テイラーギターの代理店に問い合わせてくれた。その結果現在入手の目処がたっていないという。
困ったなと電話をしながらネット検索をすると「イケベ楽器オンラインストア」ではとりあえず買い物カゴには入った。結果的に品切れかもしれないが、ダメ元で注文した。
先ほど見直してみると"「バッテリーホルダー 【DURACELL電池新規格対応タイプ】」の在庫がありません"と但し書きがあったので、もうないのかなあ?
というわけで、電話をしながらイケベ楽器で注文だけしたことを伝え、これが手に入らないとか、どうしても新しい電池ボックスが欲しいときは連絡すると言って電話を切った。
その後、島村楽器のWEBショップの情報をみると、バッテリーホルダーのサイズが書いてあった。変更後のサイズは53mmだと書いてある。ここにあるのは約53mmだ。
そりゃそうでしょう。あの島村楽器さんなら、そういう情報を知っててちゃんと対応して、新しい電池ボックスに変えているに決まってるよね、と思った。
とにかくキツイけど入らないことはないので、そういうもんだと思えばいいのかもしれない。それにあちこちの在庫がないのはすでに他社でも対応済みだからなのだな。
そう思いながらあらためて島村楽器に電話をして、ちゃんと対応しているので、今回のことはなかったことにしますと伝えた。さらにお騒がせしましたと。(実は違う)
そして数日後、ダメ元て買ったイケベ楽器で注文していた電池ボックスが届いた。まあ、これはいざというときの予備でいいやと思ったが……。念の為に確認しようと思った。
なんと! ぜんぜん大きさが違うぢゃないか!
左が購入した電池ボックスで右が最初から入っていた電池ボックスだ。ノギスで測ってみると、高さが3.9mm、奥行きが0.4mm、幅が0.1mm大きいのだ。
電池を入れてみるとこんなに大きさが違う。もちろんこのサイズなら出し入れはスムーズだった。やれやれ。
電池ボックスの仕様変更の時期
以前「テイラーギターを買った理由とそれまでの経緯」でシリアルナンバーのことを次のように書いた。
さらにシリアルナンバーのことを調べてみた。ラベルに「1103259027」と10桁表示されている。これを意味のある数字に分解すると「1-1-0325-9-027」になる。
最初の数字は製造元を表している。1の場合、アメリカのサンディエゴのエルカホン。ここはテイラー本社のある場所だ。2になるとメキシコだ。
そして2桁目の1と7桁目の9で2019年ということがわかる。次の3桁目から4つの数字0325は月日を表し3月25日となる。そして製造番号が027番ということだ。
つまりアメリカのサンディアゴで、2019年3月25日の27番目の製造ということだね。
出典: ryujishibata.com
どういうことかというと、この電池ボックスの仕様変更の時期が「2019年3月」ということなので、ぼくのテイラーの製造年月日と一致するのだ。
というわけで、あらためて島村楽器に電話をして事の顛末を伝えた。「あとはどうするか、そちらで判断してください」 と伝えたものの、心の中は煮えくり返っていた。
今回のことは何と言ったらいいのだろうか。すべての機器の仕様変更は当たり前のことだ。でもね、その情報を知った後の対応の問題なんだよね。それができてなかったよね。
島村楽器さんよ、ぼくの経験ではこれで過去を含め4回目のイエローカードだぞ(怒)もうココでは買わんぞ!(激怒)